感想いただけてうれしいです。
「急遽になったが、ヘスティアファミリアとペレファミリアとで同盟を組むことになった。」
フィンが訓練場で訓練を止めてロキファミリアメンバーに声高に言う。
「唐突だね、どうしたのフィン?」
黒髪ミディアムヘアのアマゾネスの少女、ティオナ・ヒリュテは疑問に思ったことを直接尋ねた。
「雑魚はいらねぇ、そんなもんになんのメリットがあるってんだ、フィン?」
ベートは当然のごとく反発した。
「団長が組むってイッテンダロゥ、がたがた抜かしてんじゃねぇ!」
黒髪長髪のティオナの姉、少女ティオネ・ヒリュテが吠える。
「あのう、同盟って何をするんですか?」
亜麻色の髪をポニーテールにしたエルフの少女レフィーヤ・ウィリディスは尋ねる。
「基本的にヘスティアファミリアのベル・クラネルからの技術提供になる、皆も、自覚があると思うが一級冒険者の僕でさえまだまだ、恩恵の力に頼り切っている節がある、そこで、体術や気配察知術を今のところ鍛えてもらおうと思っている。」
「あぁ、んなもん、すでに・・。」
「じゃあ、なぜ、ミノタウロスを追撃した時、君やアイズではなく、ベル・クラネルが先に現場に到着し、ミノタウロスを討伐したんだい?普通なら僕たちが先に来てミノタウロスを討伐していないといけないのに。」
「!っち、そういことかよ。」
舌打ちし自分たちがまだ弱いと言外に突き付けられベートは舌打ちする。
「だが、それでは、皆も納得しないだろう、そこで、今回はここにいるベル・クラネルと・・・。」
「フィン、私がやりたい!」
アイズが手を上げ対戦相手に立候補する。
「いや、今回はガレスにやってもらおうと思う。」
「ジジぃが!」
「なかなか、面白そうな若造だな、確か、フィンに聞いたが剣聖の弟子らしいのぉ。」
「!剣聖ってレベリオのレベル9っすか!!」
逆立てた黒髪の青年ラウル・ノールドが驚愕した。
「そうだ、レベルは1だが技術はすでに剣聖から免許皆伝をもらっている、侮ると一瞬で落とされるよ。」
フィンがメンバーに注意する。
「でも、ガレスさんとじゃあ。」
「だからこそだ、オラリオ1の防御力を誇るガレスにどう対応するのか見てもらおうと思う、それでは、両者準備はいいか、武装は刃を潰した剣と斧とする。」
「はい、大丈夫です、よろしくお願いします。」
ベルは気合を入れながらも体を弛緩させていつでも動けるようにする。
「こちらも大丈夫じゃ、フィン、よろしくお願いします。」
ガレスも油断せずにベルと互いに礼をして向かい合う。
「では―」
(集中。)
ベルは剣を正眼に構え集中を高めた。
「試」
まだだ・・・、
「合」
まだ、
「開始!!」
フィンが合図した途端、ベルはまるで消えたようにガレスの前に現れ、兜を避けた素顔部分に突きを与えた。
ガキン!
しかし、この攻撃はガレスの斧に阻まれた。
(これは、速過ぎじゃあ!だが、攻撃の後は隙が!!)
辛くも、ベルの突きを防御してカウンターを放とうとするも、すでに、ベルは距離を離していた。
(
「さすが一級冒険者、僕の攻撃にカウンターを合わせようとするなんて、さすがです。」
ベルは先ほどの攻防でガレスの技量の高さを知り、自分の培ってきたものが通じることにうれしくなった。
「フン、あれをよけといてよくもまぁ、ぬけぬけと、嫌みか?」
ガレスがベルに皮肉を返す。
「まさか、本当にすごいと思っています、もっと上げますね。」
そういってベルはまた一級冒険者の眼にも
「ぬっ!」
(確実に有効打を儂に打ってきおる、有効になる部分のみ防御してカウンターを見舞う。)
「小僧、速度が自慢のようじゃが、その速度が通じん相手にはどうする?」
ガレスはベルの攻撃は軽く、一発では倒れないことを把握した。
「簡単ですよ、1発でダメなら10発、10発でだめなら100発、100発でダメなら1000発、それでも、ダメなら倒すまでです。」
ベルもまだ余裕があるように言い放ちながら、縦横無尽に攻撃を放つ。
ががががががががががあっ!
さながら、削岩機のような強烈な音を立てて、猛烈に攻める。
「ガハハハッ、面白い小僧じゃのう。」
ガレスの眼はまだ諦めていなかった。
「じゃが、鼻っ柱の高くなった若造をたしなめるのも年長の仕事だのぉ!」
ベルが接近したタイミングを読んでガレスが斧を振りかぶる。
ぶん!
すかっ。
ベルはさらにそのカウンターを読み、カウンターを合わせ、ガレスの意識を絶った。
「何があったか、全然わかりません、ガレスさんに何があったんですか?」
レフィーヤは戸惑いながらもつぶやく。
「信じられん、ガレス相手にあんなことを・・・!?」
ベルが放ったカウンターの術理を理解して、ロキファミリアの副団長のハイエルフ、リヴェリアが呆然となる。
「どういことなの、あの兎君スキルでも使ったの?」
ティオナが理解できずに困惑する。
「スキルなんかじゃねぇ、ありゃあ、わずかに上がったジジぃの顎に切り上げた剣先をかすらせて、ジジぃの脳を揺らしたんだ、ジジぃは脳震盪で気を失ったんだ。」
ベートが術理を解説する。
「そんなことできるの?」
ティオネが疑問をぶつける。
「ベート言う通りだ、彼はスピードだけでなく目がいいんだ、ただ、動体視力がいいとかではなく、長年培ってきた鍛錬と観察眼、さらに、経験からくる勘でガレスを迎撃したんだ。」
リヴェリアがさらに補足する。
(あの少年もそうだが、ここまでに仕上げる剣聖の指南力に恐れ入る。)
リヴェリアは内心戦々恐々としていた。
さらに、ロキファミリアの面々を驚愕させることがあった。
「ありがとうございました。」
それは、礼をしながらも淡々とした様子で下がる時、ベル・クラネルは汗一つ掻いていなかった。
感想お待ちしています。
今日の戦闘のイメージはグラップラー刃牙とはじめの一歩から着想を得ました。