片田舎の兎も剣聖になるのは間違っているだろうか?   作:Nm

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誤字報告本当にありがとうございます、助かっています。

それではお楽しみ下さい。


怪物祭

「ごめんね、ベル君、急にこんな頼み事しちゃって。」

鈍色のショートヘアに青い装備に身にまとう女性はガネーシャファミリア象神の詩(ヴィヤーサ)の二つ名を持つレベル5の冒険者、アーディ・ヴァルマとガネーシャがベルに個神(こじん)的な依頼を出しにヘスティアのホームまで赴いた。

 

「俺が、ガネーシャだっ!」

ダブルバイセップスのポーズをとりガネーシャが吠える。

 

「それは、わかっているから話を進めてくれガネーシャ。」

ヘスティアがガネーシャを止める。

 

「実は、フレイヤファミリアからエキシビジョンマッチを提案されてな、相手はあの猛者(おうじゃ)だが・・・、対戦相手にベル・クラネル、君を指定してきた。」

ガネーシャは善神(ぜんにん)であるため、最初は断ろうとしたが、相手はオラリオ最強派閥のフレイヤファミリア何かと断りづらかった。

 

「無理することないよ、ガネーシャに無理矢理にでも断ってもらうよ。」

アーディが心配そうな様子でベルにこの案件を断るよう促す。

 

「ちょうど、良かったです、フレイヤファミリアからオラリオ最強の実力を測る機会をいただけるなんて、このお話受けさせていただきます。」

ベルは戸惑うことなく依頼を受けた。

 

「でっ、でも、相手は猛者(おうじゃ)、オラリオ最強のレベル7だよ、危険すぎるよ!」

 

「いや、アーディ、ベル・クラネルは勝算もなくこのような依頼を受けないだろう。」

それでも、アーディは止めようとするが、経歴を知るガネーシャはベルの落ち着き払った様子を見て無謀ではないと考えた。

 

「アーディ君だっけ、心配してくれるのはうれしいけど、こうなったベル君は止められない、ベル君、応援しているぜ!」

 

「はい、神様、胸を借りるつもりで挑みます、けど・・・。」

 

「戦うからには、勝ちにいきます・・・。」

その時、ベルの周囲の空気が緊張したようにこの場にいる者たちは感じた。

 

 

 

怪物祭(モンスターフィリア)当日。

「調子はどうだい、ベル・クラネル?」

コロッセオ入場前の控室で何かあった際に止めるため、フィン・ガレス・リヴェリアがスタンバイしており、フィンはベルのコンディションを確認する。

 

「・・・問題ありません、心身ともに万全です。」

眼をつむっていた、ベルは目を開いてフィンに答えた。

 

「ちなみに、今はだれを想定してイメージトレーニングしていたんだい。」

 

「元ゼウスファミリアの暴喰(ぼうしょく)のザルドさんです。」

 

「っ!暴喰(ぼうしょく)と面識があるのか、というより生きていたのか!」

リヴェリアがかつての最強の幹部の名を聞き少し震える。

 

「リヴェリア、質問は後じゃ、今はベル・クラネルを集中させてやれ。」

珍しくガレスがリヴェリアをたしなめる。

 

「すまない、その通りだな。」

 

「勝算はあるかい?」

 

「純粋なフィジカルでは、僕は猛者にかないません、直接攻撃しても、相手にもされない、けど・・・。」

 

「オッタルが攻撃に移った際にカウンターで沈める。」

フィンの考えたプランにベルは首肯する。

 

「精神も安定しているようじゃな、なら、後は勝ってこい!」

ガレスが檄を飛ばす。

 

「勝利を祈っている。」

リヴェリアも心配しているが、それを表に出さないよう元気づける。

 

「ベル・クラネル、オラリオ中の度肝を抜いてこい。」

 

「はい、皆さん、勝ってきます・・・。」

ベルがリングに上がる。

 

 

 

「皆様、本日のメインイベントへようこそ!」

 

「赤コーナー、フレイヤファミリアァ~、身長210セルチ、体重110セルク、猛者(おうじゃ)ぁ~、オーッタルゥー!!」

 

「続いて、青コーナー、ヘスティアファミリアァ~、身長165セルチ、体重56セルク、新進気鋭の猛者(おうじゃ)への刺客ぅ~、ベル~・クラ~ネ~ルゥ!」

 

「試合開始の準備を、お互いに、礼!」

互いに礼をして、自分の武器を解き放つ。

 

「試合、始めっ!」

ゴングは鳴り、互いに相手目掛けて駆けていった。




試合の形式はボクシングをメインに武器を使うため、礼を入れるシーンを入れました。
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