お楽しみいただければと思います。
「それで、ベル君のたくらみ通りフレイヤも君に指南を依頼したってわけかい、話に聞いていたけど、フレイヤは何か企んでいるよ、今からでもやめるって・・・わけにはいかないよね。」
ヘスティアはベルに不満をぶつける、今はロキファミリアの三幹部とともにコロッセオを後にするところだ。
「あははは、たくらむなんてひどいなぁ、すみません、神様、でも、どうしても今後、フレイヤファミリアの力も必要になってくると思うんです。」
確信を持ってベルは答える。
「確かに、フレイヤファミリアの力は君の両親の敵である黒龍を討つのに必要不可欠だろうね。」
フィンもベルの話に賛同する。
「確かに、ベヒーモス・リヴァイアサンを討伐したゼウスやヘラが敗れたのだ、準備してもしすぎということはないだろう。」
リヴェリアも頷く。
「しかし、ベルの体は一つとなると、スケジュールはどうするつもりだ?」
ガレスが尋ねる。
「そちらについては・・・。」
「た、大変です!」
ギルド受付嬢のエイナが慌ててやってきた。
「どうした、エイナ?」
リヴェリアがエイナに尋ねる。
「リヴェリア様、それにベル君も、コロッセオ前に突如モンスターが現れました、しかも、ガネーシャファミリアがテイムしたモンスターとは別個体です、救援をお願いします!」
エイナが慌てながらも簡潔に報告した。
「了解した。」
フィンが簡潔に答えると、三人は走り出す。
「ベル君ちょっと待ってくれ。」
続いて走り出そうとするベルを引き留める。
「すいません、皆さんは先に、どうしたんですか、神様?」
ロキファミリアは現場へ、エイナはさらなる救援を求めに行った。
「君に送りたいものがある、剣なんだ。」
ヘスティアが持っていた長細い包みをベルに渡し、ベルがその包みを開ける、長さ100セルチ程の剣があり、刀身には銘が刻まれていた。
「これは、いったいどうやって!」
「とりあえず、そんな問答は後だよ、緊急事態なんだ、よく聞いてくれ、銘はヘスティアソード、この剣は持ち主とともに成長する剣で、ステイタスを更新することで強くなるんだ、ベル君、ステイタス更新の準備を!」
「!わかりました、今は誰もいませんので今のうちに。」
ベルが素早く上着を脱いで背中をヘスティアに出す。
(!やっぱりかぁ~。)
ベル・クラネル
Lv:1
力:S 999 耐久:D 521 器用:SS 1032 敏捷:SS 1024 魔力:I 0
【】 【】 【】
「ベル君、ランクアップできるがどうする?」
ヘスティアがベルに尋ねる。
「感覚の調整に手間取りそうなので、更新だけでお願いします。」
「わかったよ。」
手早く、ステイタス更新を完了させる。
ベルもすぐに上着を着た。
「ベル君!」
ベルがヘスティアに向き合う。
「無事に戻ってきて!」
「はい、行ってきます、神様は避難を!」
「わかったよ!」
やり取りが終わりベルは走り出し、ヘスティアは避難所へと向かう。
(すごい、身体能力がこんなに上がるなんて!!)
ベルは走りながら自身のステイタスの伸びに驚きつつ、感覚の調整に努めた。
「っ、なんでこんなモンスターが!」
緑色の巨大な触手が暴れまわっており、しかも、避難も完全ではないらしく冒険者以外の一般人も混ざっていた。
「ここは危険です、安全な場所まで誘導しますので落ち着いてください!」
桃色の髪のギルドの受付嬢、ミィシャ・フロットが避難誘導をしていた。
「う、うわぁ!」
「たすけてくれぇー!!」
「俺が先だ!」
場は混迷していた、その時、触手が避難誘導している受付嬢に打ち払うように襲い掛かってきた。
「えっ、きゃっ!」
ミィシャは反応できずに目を閉じた。
ザシュ!
しかし、衝撃はやって来ないので、不思議に思い目を開けてみると・・・。
「大丈夫ですか、僕が守りますので、誘導を引き続きお願いします。」
そこには、同僚のエイナ・チュールが担当する冒険者、ベル・クラネルが剣を構えながら立っていた。
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