片田舎の兎も剣聖になるのは間違っているだろうか?   作:Nm

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お待たせしました。

楽しんでいただければ何よりです。


家族

 「ミノタウロスを討伐かぁ、ベル君の規格外な強さは理解していたつもりだったけど、まさか、ここまでとはねぇ。」

困った様子でつぶやくヘスティア。

ベルはギルドへ報告後、まっすぐ自分たちのホームである教会の地下で自身の主神であるヘスティアに今日あったことを報告した。

 

「心配おかけして、すみません、神様。」

ベルは真摯に謝罪する。

 

「まったく、無茶する子だなぁ、しかも、一撃で倒しちゃうなんて、多分どこかのバカな神たちもちょっかいかけてくるだろうなぁ、これは、ちょっとまずいな。」

苦笑しながらまるで困った子供を見るように笑いかけた。

 

「ロキファミリアの方も驚いていたし、ギルドには詳細を報告したときも、虚偽報告したのかって疑いをかけられましたけど、エイナさんは信じてくるみたいでした。」

 

「そりゃそうさ、レベル差ってのは絶対だったから、それを崩されるとなると、とんでもないことだよ、でも、ベル君が無事でよかったよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「さすがはあの剣聖(・・・・)の弟子だね、このことも後で、ギルドに報告しておく必要があるね、今はベル君のおかげでだいぶ片付いたけど、ゆくゆくは道場をするんだろ、早めに報告しておくといい、その時は僕もついていくよ。」

 

「わかりました、また、ギルドに行きますので、その時に僕のことも報告します。」

 

「うん、それは、そうとロキのところと関わり合いになるとは、絶対向こうは君を改造したのかって(イジッたのか)疑ってくるよ。」

ヘスティアが頭を抱えながら唸る。

 

「はははぁ、本当にすみません、まさか、あんなタイミングよくあらわれるとは思っていませんでした。」

ベルは乾いた笑いをこぼしながら言った。

 

「心配しないでよ、ベル君、子供(眷属)たちが困りそうなときに助けるのも神(おや)の勤めだぜ。」

努めて明るく笑いながらヘスティアは答える。

 

「重ね重ね、ありがとうございます。」

腰を折ってベルは礼を言った。

 

「君は間違いなく強くなる、その剣技は門外漢でもわかるくらいすごいものだってこともね、だから、約束してくれないかい?」

 

「何をですか?」

 

「無茶するのはいい、けど、必ず生きて無事に帰ってきてくれ、僕を独りぼっちにしないでおくれ。」

 

(っ!)

改めてベルは自分の主神に心配をかけて、甘えていたことに気が付いた。

 

「はい、必ず無事に帰ってきます。」

必ず帰ってくるという誓いを胸にベルは答えた。

 

「それ、じゃあステイタスを更新しようか。」

 

「わかりました。」

そういって、ベルは上着を脱いで半裸となりベッドに仰向けに寝そべった。

 

(すごい、男性の筋肉って固いイメージだったのにベル君の体はしなやかだ。)

ヘスティアはベルにまたがり、神の血であるイコルを落とす。

 

 

 

ベル・クラネル

Lv:1

力:H 150 耐久:I 30 器用: H 132 敏捷:G 204 魔力:I 0 

【】 【】 【】

 

(トッ、トータル516!初日の短時間でこれって、もはや、成長なんて生易しいものじゃない、これは、飛翔だ!やっぱりあの、スキルが原因だよね。)

ヘスティアは手早く更新を終わらして、更新紙に共通語で書き写した。しかし、ヘスティアは悩んでいた、ベルの持つスキルについて本人に話すかどうかを、あまりに規格外過ぎて、他の友神たちに相談もできない、このスキルを知ってしまうとまた無茶をしてしまうのではないかと危惧している。

 

「それと、神様、聞きたいことがあるんですが?」

ベルはステイタス更新が終わり着替えながらヘスティアに尋ねた。

 

「なんだい、ベル君?」

 

「今日なんですが、ゴブリンを数体倒したときに違和感を感じて・・・。」

 

「えっ、何か異常があったのかい!?」

 

「怪我とか病気とかそんなのではなくて、もっと感覚が研ぎ澄まされていくような、自分の感覚と周囲の時間の流れが遅く感じるようなことがあったんですが、もしかして、スキルとか出ていたりしますか?」

 

「っ!」

ヘスティアはあまりの驚きで声が出なかった。

 




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