誤字報告もありがとうございます、おかげで、学べました。
楽しんでいただければ何よりです。
「お帰り、ベル君、ロキから招待状が来たぜ。」
ベルがダンジョンから帰ってから、ヘスティアに挨拶とともに手紙を渡された。
「会合場所は豊穣の女主人って、あの酒場かぁ、あそこを貸し切りにするみたいですね、でもなんで酒場なんだろう?」
「ロキの考えなんてわかるもんか、あんまり、考えすぎるのもよくないぜ。」
「ははは、わかりました、それで日程は明日の夜みたいですね、こういうことは早い方がいいですからね、ドレスコードとかもないみたいですね。」
「おそらく、明後日の夜は神宴があるから、いそいでいるんだろうね、それに、着飾るドレスなんて、僕は持っていないよ、ベル君もだろう。」
「そうですね、神様の会合ならドレスは必要ですよね、なら、明後日の午前と昼は神様のドレスを購入しましょう、ある程度の蓄えがあるので、余程高いのじゃない限り大丈夫だと思います。」
少し思案してベルは答える。
「本当かい!やった、ベル君とデートだ!」
ヘスティアが嬉しそうに小躍りする。
「それじゃあ、食事にしましょうか、神様、僕がメモした買い物リスト買ってくれました?」
そういって、私服にエプロンをまとい料理の準備をするベル。
「もちろんだぜ、今日はじゃが丸君も余ったの持って帰ってきたから、それも一緒に食べようぜ。」
「助かります、神様、いつも、ありがとうございます。」
微笑みながらベルは感謝をヘスティアに告げる。
「と、当然じゃないか、ベル君だけにまかせっきりにはできないからね。」
照れながらも答えるヘスティア。
「それじゃあ、手伝ってもらえますか。」
「もちろん。」
「いらっしゃいませ、さっそくいらっしゃってくれてうれしいです。」
豊穣の女主人のウェイトレスであるシル・フローヴァが出迎えてくれた。
「こんばんは、シルさん今日はロキファミリアとの会合で来ました。」
朗らかに挨拶をするベル。
「はい、承っております、こちらへどうぞ。」
案内するシル。
「ベル君、いつの間にこんなかわいい子と出会ったんだい?」
不機嫌そうにヘスティアは尋ねる。
「先日、ちょっと驚かせちゃいまして。」
少し申し訳なさそうに答えるベル。
「もう、あの時は私も驚かせようとしていたからお相子ですよ、ベルさん。」
頬を膨らまして不満そうに答えるシル。
「わかりました、あの、ロキファミリアと被害にあった、ペレファミリアの方は来られていますか。」
ギルドにて被害のあったファミリアは新興ファミリアであるペレファミリアであることを確認済みである。
「はい、皆様お待ちしております。」
「しまった、急ぎましょう神様。」
「わかったよ、ベル君。」
こうして、個室に案内されるのだった。
「失礼します、ヘスティアファミリアの方々がお見えになりました。」
ドアをノックしシルは声をかける。
「はいよ~、入っていいで~。」
お茶らけた訛りが入った声が聞こえた。
「失礼いたします、お待たせして申し訳ございません。」
「失礼するよ。」
「うわぁ、ほんまにドチビがきた、ドチビも子供見習って謝らんかい。」
赤い髪の眼の細い女性、ロキが嫌そうに言う。
「何言っているんだ、ロキ、元はと言えばロキのところが起こしたことだろう、ベル君はその後始末をしたんだ。」
売り言葉に買い言葉のようにロキと言い合いをするヘスティア。
「なんやとぉ~!」
「なんだよ~!」
さらにヒートアップする二柱(ふたり)。
「神様、ここにはペレファミリアの方々もいらっしゃるんです、あまり失礼なことはなさらないでください、ロキ様も遅れてしまい改めて謝罪致します。」
ベルが柔らかにヘスティアをたしなめる。
「おっ、おおう、わかったんならええねん、それより、ドチビにはもったいない子供やなぁ。」
「ことは我々の落ち度だ、僕たちが偉そうにしてどうする。」
金髪の小人族フィン・ディムナがロキをたしなめる。
「改めて、僕がロキファミリアの団長フィン・ディムナだ、後始末をまかせて申し訳なかった。」
フィンが真摯にベルに対し謝罪する。