気楽に楽しんでいただければ何よりです。
「ビデン村というと、噂で片田舎の剣聖がいると聞いたことがあるんだが・・・。」
フィンが顎に指を添えて尋ねてみる。
「はい、現レベリオ騎士団指南役のベリル・ガーデナント氏より免許皆伝を承りました。」
「マジかい!」
ロキは大いに驚愕した。
(ベートやアイズが言っていた技能は剣聖から学んだものか。)
フィンが数瞬、思案する。
「まさか、あの剣聖の弟子がオラリオに来るとは、剣聖も指南役になりたてで特殊討伐指定グリフォンを討伐したとういう噂があったが、本当のようだな。」
ペレは得心のいったという様子を見せる。
「そうなんですよ、ベリル先生はすごいんです!その時、恩恵を受けて間もないのに、姉弟子である竜双剣を模擬戦闘で勝利したり、先ほどの
ベルは嬉しそうに早口でまくし立てる。
「ベル君、少し抑えてね~、みんな引いているよ。」
ヘスティアがベルをたしなめる。
「お、おぉ。(この少年、師匠のことすきすぎるやろ。)」
ロキは若干引いていた。
「そ、そんなんだね、なるほど、君の強さはスキルというよりは君が培ってきた鍛錬や経験からくるものなんだね、改めて、なぜ、オラリオに来たんだい?」
フィンがそう締めくくり尋ねる。
「はっ、お見苦しいところをお見せしてすみませでした、僕は先生の剣術をオラリオに広めるために来ました、ベリル先生たちにたくさんのことを教わりました、そして、ベリル先生はあまり自分の功績を認めたがらない人なんです、おせっかい、これは、僕の自分勝手なのはわかっています、けど、僕はもっと多くの人にベリル先生やその兄弟・姉妹弟子たちはすごいということを知って、その経験を教えて、もっと、生存率を上げたいと思っています。」
ベルは自分の思ったことをこの場にいるものに話した。
「ほぉ~、ここまで考えている子、めずらしいな。」
ロキが感心する。
「冒険者とは自分の功名心を満たすものが多いが、君は別だね。」
ペレもロキの意見に賛同する。
「なるほど、君はガーデナント流を広め冒険者の生存率を上げようというんだね、素晴らしいことだ、だが、君たちだけでは難しいのではないかな?」
「はい、そちらも承知しています、ですので、ここにいるファミリアに同盟を結束していただきたいのです。」
ベルは今回の会合の本題を切り出した。
「本気かい、ベル・クラネル!?」
マックスが驚いたように尋ねる。
「!私たち新興ファミリアからした願ったりかなったりだが・・・、」
ペレが言いよどむ。
「ペレんところはいいやろ、だが、うちらにはどんなメリットがある?」
ロキが細い目を開けてベルに尋ねる。
「先日、アイズさんやベートさんとお会いした時、まだ、恩恵の力を効率的に引き出せていないと感じました。」
「ンなわけあるかい、うちらの子は相当鍛えてるわ。」
ロキが反論する。
「戦うにも何も攻撃だけじゃありません、視線を誘導したり、気配察知や体術がまだ甘いと思います。」
ベルが冷静に答える。
「そういうには根拠があるじゃないか。」
フィンが察しているように尋ねる。
「アイズさんやベートさんは上層を慣れているにも関わらずにミノタウロスの探索に手間取っていた様子でした、恩恵を刻んで間もない僕でもミノタウロスの場所を聞いてもすぐに居場所を察知し、急行できました、このタイムロスが命に関わるとフィンさんは察していますよね。」
「確かに、では、ベル・クラネルがそういった技術を与えた際、君たちが得るメリットは何なのかな?」
「僕たちからすれば、その技能で助かったという事実が広告となり、より、評判を広めてくれます。」
「下につくんじゃあ、あかんの?」
「今、オラリオの最大派閥はロキファミリアとフレイヤファミリアです、そのパワーバランスを崩すのまずいですよね?悪いことを考えるやつらは多からずいますよね。」
「随分な自信やけど、そういったことなら納得や、ちなみに、あの色ボケんところにも教えるん?」
「無理強いはしませんが、できれば技術を教えて、さらなるオラリオの力の底上げも考えています。」
「なぜ、そこまで、オラリオの力を伸ばすことにこだわるんだい?」
「ここからの話はここだけの話にしていただきたいのですが・・・。」
「何だい?」
フィンが代表して尋ねる。
「僕の両親はゼウスとヘラの眷属でした。」
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