マティアス
蜘蛛の巣にいる中指長兄(今は剥奪されている)
当時最も義理堅かった男で実力もあったためか直ぐに長兄として昇格される。
ただし、彼はこのあと剣一本のために全ての義理を捨てることになる。彼は自分より上の長兄、長姉と遺跡の奥深くに向かった。
そこは、熱く燃え盛る溶岩の上にビルがあるという遺跡だった。そしてその中心には、剣ともいい難いギラギラと燃える鉄の塊があった。
遺物レーヴァテインである。
長兄は言いました。「1番上の俺がこれを預かる」と。
長姉も恐らくそれに賛同した。
しかし、彼…マティアスは燃え盛る嫉妬と欲望に駆られた。
彼は長兄と長姉を殺し、レーヴァテインを強奪。
本来なら処刑されるはずだ。しかし、遺跡での出来事かつ証拠不足であったため、蜘蛛の巣に送られることとなった。
ただし、マティアスにはこの剣は充分に扱いきれなかった。
もちろん、常人には握ることすら出来ないものであるが、マティアスには適性が足りなかった。
しかし、彼は笑みを絶やさなかった。なぜなら、この伝説の剣は俺の物で、好きなだけこの剣を振り回せる。それだけで俺は満足なのだから。
…うーん清々しいほどのカス!だけど、カッコ良さは本物。
アマリアはマティアスのことを蜘蛛の巣で見ています。同じ中指で長姉であるとわかったマティアスにダル絡みされています。
「何か買ってほしいものはあるか?」や「家族で俺はお前より上の兄だ。遠慮するな!」
と言われたが、家族殺しの疑いをかけられていると他の中指の長姉、長兄から聞いているので、アマリアは少し毛嫌いしている。
なお、マティアス本人も”家族”が好きなのではなく、家族を大事にしている”自分”が大好きなのでどうしようもないです。
ちなみに、強さで言うとスピードはアマリアが数段上であるが、力、特に耐久力に関してはマティアスに劣る。
特色と全盛期でもないのにベスパといい勝負できるマティアス君がおかしいだけです。
前書きだけで840字近く使うとかマジ?
私はヘルメット団のリーダー。
私たちは今日も裏路地やブラックマーケットで他のスケバン達と抗争を繰り広げている。
戦って、戦って、戦って、一日やっと仲間と生きていける日々、そんな時間が延々と続く虚構の時間。
私たちの未来なんてしれたものだと思っていた。だがあの日、黒い服の男が声をかけてきた。身の安全の保証と資金援助をするから、企業お抱えの傭兵として働けと言う話だった。
最初は疑心暗鬼だったが、初めての仕事を完了したとき、とてつもない額が支払われた。渡りに船だった。その後、改めて黒い男が持ってきた契約書にサインをした。私たちはようやく人並み以上の生活ができると思った。そして、今日アビドス高校の生徒を潰せと言われた。2人しかいないから問題はないと、カイザーの理事からの言伝をPMCの兵士から聞いた。
それなのに3人いた。しかも、1人は顔以外全身刺青、しかもサングラスをかけてサラシを巻いている。ただ、ヘイローがなかった。私たちは強気な態度で恫喝した。今までもそれで上手くいっていたから。
だが、今回は話が違った。私たちはアビドスの長姉が彼女であったことに気が付かなかった。そして、今
私の腹には、鉄よりも重い拳が打ち付けられていた。
「おね”がい…じます。もう…だす”げで」
「ん〜?聞こえないなぁ?もう少し大きな声でいってみようか?」
グリィ!
「ア!!!がぁ!!!」
どうしてこんな事に…!
-数十分前-
「よっと、適当にこんなとこでいいかな。」
アマリア達はヘルメット団のメンバーを連れて、廃墟のビルに入った。
「それで、これからどうするんですか?」
「奴らの後ろ盾の情報を聞き出す。まぁ少し残酷な手を使わせてもらうけども、殺しはしないから安心してくれ。」
あっホシノさんそんな怖い顔しないで。大丈夫大丈夫。この前みたいにはならないから。
「2人は先にアビドスに帰ってな。お金をやるからなんか食べて帰るといい。」
「…私たちもここにいちゃダメですか?」
ユメがアマリアに問いかける。
「…ダメかな。今の2人の精神力じゃ少しばかりきついと思うし。」
赤い靴を履いて襲撃してきた奴のときみたいに死体を見るわけではないが、この尋問は2人にとっては少々きついだろう。なぜなら、アマリアは都市の中で特別優しいと言っても、それは自分の家族のみ。甘いところはあるが、一度やると決めたら家族でも介入しない限り徹底的にやる。それがアマリアだ。
「私なりに2人を鍛える算段は出来てるから、その時まで待っててくれ。」
私は1枚の小さな紙切れを渡した。2人は少し不満気だったが、少しすると帰っていった。
「さてと、じゃこの方法でやるか。尋問。」
一方の柱にリーダーを拘束し、固定する。リーダーの仲間はその対角にある壁に全員拘束する。
「いつまでも寝てもらっちゃ困るし。起こすか。」
アマリアは軽く足を後ろに振り上げる。そのまま、足を前に戻してサッカーボールを蹴るようにリーダーの鳩尾を蹴りぬく。私の爪先がメリメリと食い込んでいく。
「お”ぅ”…ゲッホ!ゲッホ!」
随分いい目覚めなのか、感動の咳が止まらないようだ。他の奴らも全員同じ方法で目を覚させた。さて、ここからは尋問タイムだ。
「まず、お前らの後ろ盾のカイザーについて知ってることを全て吐いてもらう。」
「へ、これ以上誰が…(ドゴッ!)ガァ!!」
黙秘権を行使しようとしたので、先ほどと同じ場所に膝蹴りをぶち込む。拒否権なんてあるわけないだろ。
「ガハァ!グ…お”ぇ…」
やっぱこの世界の住人は硬いな。2発くれてやっても、血すら吐かないか。
「まぁいいさ。お前が喋らなくても…」
私はヘルメット団のメンバー5人の方に一歩一歩ゆっくり歩いていく。1人の肩に手を置く。
「…お前、何をする気だ!」
「おい、リーダー。家族同然の仲間がいる時、1番辛い瞬間ってなんだと思う?」
リーダーは少し考える素振りを見せたが、すぐに答えた。
「仲間を失う時だ!それ以外何がある!」
アマリアは少しも揺らがない。予想していた通りの回答すぎて、あまりにもつまらないと感じたからだ。
「確かに、それは辛いだろう。理解できる。だが、お前が言うことは自分だけが感じる苦痛だ。そうだろう?つまり違う。それよりも辛いのは…」
団員の肩に触れていた手をそのまま、団員の丁度肋骨くらいの位置に近づける。アマリアは脳内であの時のことを考えていた。都市で本当の死を経験し、キヴォトスに来たあの日のことを。黒い沈黙に蹂躙され、自分の家族達を惨殺された、あの無力感を。
「自分の仲間が目の前で、失われそうな時、何も出来ないことだ。」
メリッ…バキ!
「ぁ……」
「ん゛ん゛ん゛っ!!」
無力感に苛まれるリーダーの声が漏れたと同時に、肋骨をついでのように折られた団員の言葉にならないくぐもった悲鳴が響き渡る。リーダー以外団員5人は猿轡をしていてまともに喋ることができない。
「お前ぇ!そいつに手を出してタダで済むと思ってんのかぁ!!」
リーダーは吠えるが、アマリアは依然として静かだ。
「お前が答えないなら、こいつと同じことをお前含めて全員にやっていく。早く答えた方がいいぞ?」
既に、1人目の悲鳴とリーダーの叫びを聞いて、他の団員も起きたようだ。2人目は体が既に震えていて、私のことを目を見開いて凝視している。
「全員起きたみたいだし、早速やっていこうか?」
「ん゛ん゛ん゛っ!!」
猛烈な勢いで首を横に振り、唯一動かせる足で抵抗しようとするが、通じるわけもなかった。
「邪魔だな。この足、折っておくか。」
グシャリッ!
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!」
団員の足をまるで飴細工を砕くかのように踏み潰した。折れた骨が皮膚を貫通に、出血している。そんなことも気にせず冷徹に質問する。
「さてまず一つ目、カイザーにどんな命令をされた?」
リーダーは歯を食いしばったまま、答えるか迷った。その素振りを見逃さなかったアマリアは団員の破壊した足を徐々に力を入れて踏み始める。くぐもった悲痛な声が廃ビル内に響く。
「わかった!今から全て話すから!…頼む。そいつらには…手を出さないでくれ!」
「ならさっさと言え。こうしてる間にも苦しんでるぞ?」
さらに、メリメリと音をたてながら踏みつけ続ける。
「お前らアビドスの連中を潰せと頼まれたんだ。このままじゃ、計画に支障がでるって。」
「計画ってのは?」
「そ、それは私らも知らない。ほ、本当だ!それ以外は何も聞かされていない。」
計画を聞かされていないということはこいつらは末端も末端なんだろう。傭兵っぽく見えたが、言ってしまえば使い捨ての駒にすぎないのだろう。
「なるほどな。聞く限り、お前らみたいな奴らからこれ以上の情報は得られないと考えるべきだろうな。」
団員を踏みつけていた足をどく、アマリアはリーダーに近づく。
「さ、さぁ!私の知る限りの情報は話たぞ。これで全員解放(ドゴッ!」
紫の閃光のような一撃が正確にリーダーの顔面を捉える。何が起きたかわからなかったのか、息も絶え絶えになりながらただひたすら疑問を投げかけた。
「な…なんで…情報を話したら、解放するんじゃ…」
「ん?何勘違いしてるんだ?」
「へ?」
間抜けた声を出すリーダー。アマリアは現実を突きつけるように告げる。
「お前ら、まだ自分達が死なずに帰れるとでも思っているのか?」
ま、あいつらとの約束だから殺しはしないんだけどね。ただ、仕返し帳簿に記録した以上五体満足で返すわけにはいかない。必ず報いを受けさせる。それが、義理を掲げる中指の唯一にして絶対のルール。
「さぁ、私達に愚かにも手を出したことをゆっくり…じっくりと後悔しながら死んでゆけ。まず、リーダーのお前、そっから1人ずつ四肢を順番に破壊してやる。」
拳を振り上げる。目の前の奴は言葉にもならない声を喚きながら、逃げようともがいている。そして、拳を振り下ろす瞬間、後ろから声が聞こえ、反射的に動きを止めた。
「それは少し待っていただけませんか?アマリアさん。」
「!?…テメェ、何でここにいやがる。黒服!」
「まぁまぁ、そう熱くならずとも。この者達は私が回収します。そういう契約ですので。」
「契約?知らないね。こいつらに報復するまで私を止められると思うな。さっさと下がれ。」
刺青が無意識に光るほどこいつには嫌悪感が募る。ホシノが死にかけた原因に等しいこいつに対して、譲歩する気なんぞ微塵もない。
「この方達は、私の実験に不可欠なんです。今までは神秘の研究でしか私の興味惹かれませんでしたが、今はあの幻想体達への探究心が底をつかないのです。」
「知らないと言ったのが聞こえなかったのか。もう一度だけ言う、下がれ。それとも…ここで死ぬか?」
黒服と殺意の溢れ出るアマリアの一触即発な状態。黒服はアマリアに提案をする。
「報復はさせましょう。ただ少しばかり猶予をいただきたいのです。」
「具体的な猶予はどのくらいだ?まさか、数ヶ月とか言うわけじゃないだろうな?」
黒服は不敵に笑って見せる。いつもの気味の悪い、良くないことを考えているときの表情だ。
「彼女達が雇われているカイザーコーポレーション、私はその理事と少し交流がありましてね。今回の命令もその理事からです。つまり、貴方はこの方々に復讐しなくても、その理事を報復対象とすればいいのです。」
「…一理ある。上の者は下の者の責任を負うべきだ。もちろん、お前がその理事について情報を提供してくれるんだろ?」
「えぇ、もちろん。この方々は私が頂きますがね。先ほども言いましたが、そう言う契約です。」
「OK、交渉成立だ。ただし、」
アマリアは黒服に指をさして告げる。
「お前には利用価値があるから、こうして会話をしている。だが、お前の不手際でホシノを危険に晒した件については報復対象だ。それをしっかりお前の頭に刻み込んで、くれぐれも忘れるな。」
これでも、黒服は不敵に笑う。こちらが手を出さないのを見越しているようで本当に腹が立つ。
「お心遣い感謝します。クックック…では、これにて失礼致します。」
黒服の周りに黒い霧のようなものが現れると、ヘルメット団達と共に姿を消した。そして、モモトークには1週間以内に理事の詳細な情報を伝えると書いてあった。
「霧に包まれて消える…まるで特異点みたいだな。」
そう言い残し、少しの血溜まりと空虚な寂しさが残った廃ビルから私も姿を消した。
カイザー理事逃げて!超逃げて!すこしばかり遅くなりました。蜘蛛の巣勢力どう参戦させるか考えてたら、時間が本当に早く過ぎ去りました。