中指長姉はキヴォトスに転生する   作:HAL86

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いやぁムルホン強すぎて怖い。そろそろ管理人レベルも80いきそうだし頑張る。ちなみに、アマリアはユメとホシノを一方的に家族認定しています。2人はそのことを知りません。アビドスまわりの設定でミスがあるかもしれない、あったらゴメン。


襲撃そして蹂躙

ホシノ達と出会って、数日が経過し、この世界での生活にも少しずつ慣れてきた。と言っても、学校に住ませてもらっている立場という形ではある。今日もせっせと校内の砂を掃除しながら、新しい一日を迎えている。

 

「ねぇユメ、この土地なんでこんなに砂まみれなの?元々こんなんじゃなかったんでしょ?」

 

一緒に掃除をしていたユメ先輩に事情を聞くとその表情には陰りが生まれた。

 

「ここは元々大きな砂漠がある地域ではあったんですけど、大きな砂嵐が何度も何度もこのアビドス地区を襲ったんです。それが蓄積していって、結果こんな大変な事になってしまいました。」

 

なるほど。こんなことになってしまった背景にそんなことが、しかしそれに加味してもここまで人が集まらないことは、はっきり言って異常だ。都市でもこんなことは基本ない。

 

「そう…ただ、それだけじゃないでしょ?他にも大きな問題があるはずだよ。」

 

それを聞いたユメは驚きの表情を浮かべるが、少しの間をおいて俯いて話す。

 

「…借金があるです。アビドス高校の…私たちよりずっと前の世代の生徒会が地区を救うために奔走したんですが、こんな辺鄙な場所に投資をしてくれる場所がなくて…結局悪徳銀行に手を貸してもらう羽目になってしまって…」

 

なるほど、都市で似たような手段でなどいくらでもある。相手が飛びつくような餌を釣るし、相手が飛びついたらそれまで。その後は搾取され、用済みになったら捨てられる。そんな光景は幾度となく見てきた。

 

「まぁ、借金なら返すこともできるんでしょ?どのくらいあるか、ぜひこの私に言ってみなさい!」

 

ここは年長者らしく胸を貸してやろう。この世界ではいくらか平和に過ごしたい。ならば、この子達と平和の日々を過ごして余生を満喫しようじゃないか!

 

「えっと、ざっと9億円です…」

 

「円…?円ってなんだ?」

 

そんな私をみて、ユメはきょとんとして答える。

 

「円は円ですよ?もしかして、アマリアさんのいたところでは単位が違いましたか?」

 

なるほどそういうことか、つまりここは別の例えで聞けばいい。

 

「そうだな、私のいた所では”眼”という単位だった」

 

…えっ無理じゃね?すごいなこの子達、そんな金額返すためにここまでするの?

 

「なんでそこまでするの?ユメの話を聞く限り、学校ってのはここ以外にもあるでしょ?他の場所に行けば…」

 

「それは嫌です!!」

 

ユメの凄まじい剣幕に私は少し驚いた。そこまでしてこの学校に拘る意味はわからないが、彼女にとってここは大切な物だろう。

 

「…悪かった。配慮の足りない発言だったね。」

 

「いえ、その私も怒鳴っちゃってすいません。」

 

ユメとの間に少し気まずい空気が流れるが、私たちは掃除を再開した。その時、

 

ダダダダダダッ!!

 

多くの銃声が鳴り響き、別の教室で勉強をしていたホシノが急いで教室に入ってきた。

 

「ユメ先輩!またあいつらです。」

 

「えぇ〜、せっかく今週は攻めてこないと思ってたのにー。」

 

どうやらこの学校はある者から襲撃を受けているらしい。

 

「ホシノ、私もそいつらを追い払うのに協力しよう。」

 

ホシノが驚いた表情でこちらを見る。

 

「何言ってるんですか!貴方にはヘイローがないでしょう!一発でも食らったら死んでしまうかもしれないんですよ!」

 

「大丈夫だよ。私は銃弾2、3発程度くらっても死なないし、それに…」

 

外していた鎖を腕に巻きつけ、拳を握る。

 

「私の”家族”を襲撃したんだ。それ相応の報いは受けてもらわないとね。」

 

アマリアは不敵に笑い、ホシノは今から起こるであろう惨劇に対しての若干の恐怖、そしてユメはアマリアの言葉(私たちいつから家族に?)に頭が?だらけになっていた。

 

「音的に正面玄関だろう?ならもう私は行く。」

 

アマリアは走って正面玄関に向かう。

 

「ちょ!?待ってくだ…って速!?」

 

廊下に出たホシノだったが、アマリアの姿はもう見えなくなっていた。

 

-外-

 

外には、多くのヘルメット団の団員が待機していた。

 

「今日こそこの学校を落としてやる!びびってないで出てこーい!」

 

「お前達の物資がもう枯渇しているのは、こっちも知ってるんだよ!無駄な抵抗なんてやめちまえ!!」

 

シーン…

 

全く返答がないことにヘルメット団の少女達は次第にイライラを募らせていき、リーダー格の子が最悪の提案をした。

 

「もう出てこないなら、手榴弾で学校の一部を吹き飛ばしてやる!」

 

「まっ待ってよリーダー、学校は壊さず制圧しろってのが依頼主からの指令でしょ。」

 

「あぁ?うるせぇな!少しくらい壊れても文句なんて言ってこねぇよ。」

 

リーダー格の子供は躊躇いもなく、手榴弾のピンを抜き投げつける。

 

「こんなボロ学校さっさと壊れちまえばいいんだ!!」

 

バキンッ!!

 

しかし、爆発音より先に聞こえたのは金属で何かが弾かれる音だった。その刹那、ヘルメット団の足下に何かが転がってきた。先ほどリーダーが投げた手榴弾だった。

 

「はぁ!?ちょっと!なん…」

 

ドカァン!!

 

言い終える前に手榴弾は爆発し、ヘルメット団を数名吹き飛ばした。

 

「随分熱烈な挨拶じゃないか?嫌いじゃないよ?」

 

声がする方向を見ると、そこには顔以外全身刺青の女、アマリアが立っていた。

 

「なんだお前!邪魔すんなよ!」

 

ヘルメット団が大人はすっこんでいろと凄んで見せるが、

 

「あぁ?誰に向かって言っているんだ、このガキ?」

 

アマリアから放たれた凄まじい威圧感により、ヘルメット団は震えが止まらずにいた。

 

「まぁいい。この学校は私の”家族”が在校しているんだ。今からでもここから手を引いて、今後一切手を出さないと誓うなら、特別に不問にしてやる。…手榴弾を投げ込んだやつ以外はな。」

 

本当に1人以外は見逃すつもりでいた。しかし、このヘルメット団は仲間意識がとてつもなく高い。誰か1人を犠牲にして、のうのうと生活するなど断じて許さない。

 

「ふ、ふざけるな!元々、やめるつもりなんて毛頭ない!私らの侵攻を妨害したことを後悔させてやる!構えろ!」

 

恐怖で震える体を奮い立たせ、仲間に行動を命ずる。指揮を取る人物としては優秀だ。しかし、相手の力量を測る力はまだまだ未熟であった。

 

「はぁ、しょうがないな。なら全員…」

 

空気が静まり返る。怖いほどに。ヘルメット団が恐怖に支配され、目の前にいる大人からめ一切目が離せなくなる。

 

「処刑だ。」

 

ビュン…

 

地面を蹴る鈍い音を残して、目の前の大人の姿が消える。何処にいるのかわからず、周りを見渡すが何処にもいない。

 

「まずは手始めに1人目。」

 

「へ?」

 

グシァ!!

 

ヘルメット団は目の前の光景が現実とはとても思えなかった。

人体から明らかになってはいけない音、そしてヘルメットごと頭を殴られた仲間はヘルメットを粉砕され、血を流している。

死んではいないだろうが、こちらを見る目は虚で、細かく体が痙攣している。

その瞬間、ヘルメット団は確信した。

自分たちにとって完全なる恐怖が私たちの前に君臨していることに。

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ヘルメット団の1人があまりの光景に逃げ出してしまったが、それを見逃すほど大人は甘くなかった。

 

「やれやれ、仲間意識とやらは何処に行ったのやら…しかし逃がさないよ。」

 

ジャラッ!

 

鎖を少し解き、まるでカウボーイのように飛ばす。たちまち鎖は逃げた者に巻きつき、こちらに引き寄せる。空中で物凄い勢いで引っ張っている最中、巻きついた鎖を解き、手加減した拳を子供の鳩尾にぶち込む。

 

メキメキ…

 

またも人体からなってはいけない音が響いた。殴られた子供はヘルメットを急いで取り、顔を下に向ける。

 

「おご…おぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

あまりの衝撃により、子供は吐瀉物を撒き散らす。しかし、それには血が入り混じっており、見ているだけでも精神を削るほど痛々しい。

 

ドガッ!!

 

「お…ご……ぁ…」

 

嘔吐しているにも関わらず、さらに鳩尾に1発お見舞いする。白目を剥き、血の泡を少し吐きながら気絶する子供。もうヘルメット団は恐怖一色に染まり、抵抗する力なぞ残ってるわけがなかった。

 

「次はお前だ。」

 

「ひぃ……お願い…します…や…めて…ください…」

 

ヘルメットでよく見えないが、おそらく涙を流し、許しを乞いた。自分たちから手を出したのに、助けてくれなどと妄言も甚だしい。アマリアはそう考えた。当然答えは…

 

「Noだ。」

 

拳を振り上げ、もう1人のヘルメットごと頭蓋を粉砕せんとした。瞬間、

 

「もう十分です!もうやめてください!」

 

「なんだ、ホシノか…どうしたそんなに慌てて…」

 

どうしてそんなに慌てて、恐怖に怯えた顔をしているのだろうか?そんな事しか今のアマリアにはなかった。

 

「もう十分です。これでヘルメット団はもう手出しなんてできませんよ。ですから、もうやめてください。」

 

毅然として言っているが、依然として少し震えている。アマリアの残虐な行動を見てホシノも動揺を隠せていない。それに、数日前に自分もあのようになる可能性があったと考えると…とてもじゃないが、震えなんて抑えられない。

 

「ダメだ。こいつらは私の忠告を無視し、剰え私の家族に危害を加えようとした。その罰、報いをしっかり体に刻み込んでやる必要がある。」

 

「もう刻み込まれてますよ!その人達を殺す気ですか!?」

 

「殺すに決まってるでしょ?」

 

「えっ?」

 

アマリアの言葉にホシノは固まってしまう。まさか殺すなんて言うとは誰も思っていない。ましてやヘルメット団達は命を奪われるなんて1ミリも考えていなかった。

だが、どうだろうか、目の前にはヘイローがないのに銃弾に怖気付かず、こちらを容易く殺せる程の力を持っている。この状況にヘルメット団は自分達の命があと少しで尽きる事を悟ってしまっていた。

 

「問答はお終いにしよう?これは全部ホシノ達のためなの。」

 

自分たちのため、そう言い聞かせられてしまいホシノは戸惑っていた。ヘルメット団の今までの仕打ちは自分達にとって命を脅かされる行為に等しかった。学校を奪われるとはそれほどのことだった。だからこそ、絶対踏み越えてはいけないラインを弁えているつもりでも、アマリアにこれ以上言葉をかけることがホシノにはできなかった。だからこそ…

 

カチャッ…

 

「…何の真似かな?ホシノ?」

 

ホシノは再びアマリアに銃を向けた。




今回使用したアマリアのスキル

頭蓋割:基礎威力5 加算コイン1枚 +11 攻撃加重値1:嫉妬 打撃
相手に出血が10以上あるならコイン威力+2
I[表面的中時]出血5 麻痺1を付与【畏怖】を付与
最初にヘルメット団の頭蓋を殴り潰した時に使用したスキル

バッドチェーン:基礎威力8 加算コイン2枚 +8 攻撃加重値1:憤怒 打撃
相手に【畏怖】がある場合、攻撃的中時に麻痺を1付与
I[的中時]【畏怖】を付与
II[的中時]出血回数2を付与 防御レベル減少を4付与
逃げたヘルメット団に使用したスキル

特殊デバフ【畏怖】
これを持っている時にアマリアとマッチすると、マッチ威力-5、アマリアとのマッチ勝利すると【畏怖】が消滅し、次ターンに攻撃力増加2、加算コイン強化+1を得て、アマリアに対して与えるダメージが100%増加する。

なんだこのぶっ壊れスキルは、たまげたなぁ。スキル1とか2の概念はありません。
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