中指長姉はキヴォトスに転生する   作:HAL86

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筆がノリに乗りまくったので投稿します。こう見えてもね、結構戦闘シーン書くの好きなんすよ。

アマリア:レベル??? 所属:中指→アビドス高校の居候
HP??? 攻撃レベル??? 防御レベル???
パニックタイプ:報復 大罪耐性 全部1
斬撃 0.25 貫通0.5 打撃1.5 速度8〜13


長姉、家族の成長を知る

 

「私達のためにって言いましたよね?そうなら勘違いも甚だしいです。私たちは人殺しなんていう外道にまで堕ちて生きていくつもりなんてありません。それに…」

 

ホシノは、アマリアの畏怖に耐えながら必死に言葉を紡ぐ。

 

「今この場でそのヘルメット団を全員処刑するのならば、私もあなたを処刑します。」

 

アマリアはその言葉を黙って聞いていた。そして、その第一声は

 

「何で殺しちゃダメなの?」

 

これである。それもそのはず、アマリアはキヴォトスの人間ではなく、都市の人間だ。彼女自身、殺人による抵抗は無に等しい。しかし、勘違いしてはいけない。これでも彼女は慈悲深い。都市では中指に入れば抜けることは許されない。しかし、彼女はそれを許していた唯一の長姉。そんな行動が見逃されていた理由は単純、強く、家族思いだったからである。その分家族に対して危害を加える者には一切の容赦をかけなかった。

 

「殺人なんて大犯罪を平気でする人間はここでは生きていくなんてできる訳ないじゃないですか!ここは、あなたの元いた場所とは違うんです!!」

 

元いた場所とは違う…か。そして、家族がここまで懇願してくるなら、少しくらいは譲歩してやってもいいと考えアマリアは条件を付ける。

 

「分かったホシノ、ならこうしよう。もし私に1時間以内に一撃入れることができたら、この子達を見逃そう。ただし、リーダー格は半殺し以上は確定だ。」

 

できれば全員を無傷で返したかったが、それ以上の譲歩得られないと分かって渋々了承した。

 

「分かりました。約束守って下さいよ。」

 

「もちろんだよ。中指は義理堅い組織だったからね。」

 

そんなことを言っている間に、リーダー格が震えながら立ち上がり怒号を飛ばす。

 

「ふ、ふざけるなぁ!そんなの私が認めるわけが…」

 

ドガァン!!

 

見えないほどの速度で鎖がリーダー格の首の横を掠める。首の皮が薄く切れた程度で済んだが、自分の真後ろのコンクリートの壁はカケラも残らないほどに粉砕されていた。

 

「次許可なく喋ったら、問答無用で首を刎ねる。黙ってろ!!」

 

今まで以上の圧をかけられてしまったリーダー格は気絶してしまったようにその場にへたり込んでしまった。泣いているが、嗚咽が漏れないように必死に堪えている。

 

「じゃあ始めようか、前は一方的に終わっちゃったけど。本当に私に一撃入れられるのホシノ?」

 

「やってみなければ分からないじゃないですか?それに、いつ私1人でやるなんて言いました?」

 

「とぉ!!」

 

飛び上がる音共にホシノの前に落ちてきたのは、大きな盾を持っているユメ先輩だった。

 

「誰が一撃を入れればいいのか言ってないのなら、私が一撃入れても大丈夫だよね!」

 

やられた。と心の中で思った。確かに、”私に一撃を入れることができたなら”としか言ってないし、1対1で制限を設けたわけでもない。

 

「全く、調子がいい子達。まぁいいよ。それでも、」

 

言葉を言い終わるまでに、まるで掴みどころのない気持ちで2人は包まれた。都市というゴミの掃き溜めのさらに下の裏路地で長年培われた、純粋な殺意。それを2人は向けられ、体が硬直する。

 

「私が負ける訳ないからね!」

 

 

 

Proelium Fatale
LASCIATE OGNI SPERANZA, VOI CH’ENTRATE

 

 

 

「やぁぁ!!」

 

ユメは盾を構えて、猛進してくる。

 

「馬鹿正直に突っ込んでくるなんて!本当に面白い!」

 

バギィン!!

 

金属同士が衝突した鈍い音が、あたりに響く。

 

「くぅ…!?」

 

「驚いた。ユメってこんなに力が強かったんだ!」

 

バギィン!!

 

違う方の腕で、盾を弾かれ、ユメの体制が崩れる。前に目を向けると、既にアマリアの姿はなかった。

 

「後ろがガラ空き!!」

 

言葉と共に飛んできたのは神速の3連撃、上段突きで怯ませ、足払いで体制を前のめりにされ、回し蹴りで背中を蹴り抜かれる。あまりの衝撃に膝をついて悶絶するユメ。

 

「もう終わりなら寝てな!!」

 

ユメの後頭部を正確に捉えんとする鉄拳だったが、それはホシノの援護によって邪魔される。

 

「ん〜、いい連携だね。」

 

ユメが突っ込んでホシノがカバーする。盾役を前にして、チクチク攻撃しながら追い詰めていく。地味だけど確実な戦法だ。ただ、

 

「盾役より、早く動いて攻撃役を潰せば意味ないんだよねぇ!!」

 

アマリアの特質性は、中指で鍛え上げた力と耐久力ではない。彼女の真の強みはスピードである。180cmもある体躯をしているが、体自体は華奢であるため、予想以上に素早く体を動かせるのだ。

 

ダンッ!ダンッ!

 

しかし、ホシノも負けてはいられない。ほぼ勘たが、脅威の速さでショットガンを2発放つ。

 

ギャリリリッ!!

 

しかし、鎖を円状に振り回され全て弾かれてしまう。

 

ブン!ブン!

 

アマリアの拳をホシノは上手く躱していく。ホシノはアマリアが手加減していることに気づいた。もし、手加減をしていなかったら今のユメとホシノでは数秒で骸に変えられてしまう。慈悲がかかっている今こそ、アマリアを崩す最高のチャンス。

 

「ほらほら!躱してばっかじゃいつまで経っても私に攻撃なんてできないよ!」

 

まだだ、まだその時じゃない。

 

「それに回避ばっかりしているとねぇ…」

 

まだだ、あと少し引きつけて…

 

「自然と回避する方向は読めてきちゃうんだよねぇ!!」

 

ドガァ!!

 

ホシノの鳩尾にアマリアの拳がクリーンヒットする。ホシノはあまりの威力に目を見開き、一瞬で胃の内容物が込み上げてくる。しかし、アマリアは違和感があった。いくら手加減しているとはいえ、この手応えはおかしい。自分の想定よりもあまりにもダメージがない。

 

ガシッ!!

 

「捕まえ…ましたよ!!」

 

口から涎を漏らしながらも、必死に腕に抱きつくホシノ。しかし、アマリアはホシノの体を振り解くために殴り続ける。しかし、アマリアは知らない。ホシノがキヴォトスの中で最硬の防御力を誇ることに。

 

「ナイスホシノちゃん!!」

 

そしてまたユメが猛進してくる。

 

「学習しないなぁ!!」

 

ガギィン!!

 

また空いてる方の腕を盾に叩きつけ、弾き返そうとする。しかし、

 

ギリギリッ…

 

弾き返せない。返せないどころかいくら手加減しているとはいえ、押されている。ユメの方を見ると全身の血管が浮き出るくらいに力を込めている。そして…

 

「オゥリャャャャ!!」

 

バギィン!!

 

アマリアの腕が弾かれ、ホシノがさらにアマリアを押さえつける。

 

「ハァァァァァァ!!!!」

 

ユメが全力で殴りかかる。しかし、アマリアのスピードはまだ死んでいない。間一髪でユメの拳を避ける。

 

「詰めが甘かったねぇ!ユメ!!」

 

これで私の勝ちとアマリア自身が確信する。しかし、ユメの表情を見ると…笑っていた。なぜ笑う?今この瞬間を持って私の勝ちは決定した!両腕を使ってトドメを…両腕?ホシノはどこだ!

 

「貴方の油断を誘うのは一苦労でしたよ。」

 

「!?」

 

下を見ると、自分の足元に屈んでいるホシノが見えた。元々体躯が小さいので気づかなかったのだ。静かにいうホシノを見て、私が回避行動に移ろうとする。しかし、今度はユメが私を押さえつける。ホシノより数倍強い力で一瞬だが、確実に動きが停止する。

 

「これでおわりだぁぁぁぁ!!」

 

バコォン!!

 

ホシノの見事なアッパーカットがアマリアの顎を正確に捉えた。しかし、まるでダメージはなくケロッとしていたが、その顔はまるで我が子の成長を間近で見た親のように晴れやかだった。

 

「フフ……アハハハハ!!いやぁ!参った参った!いくら手加減していたとはいえ、私に一撃を与えるなんて!本当に嬉しいよ!」

 

そうして、ユメとホシノを両腕でがっちり掴んで、その場で回り始めた。しかし、ユメはともかく腹にクリーンヒットを喰らっていたホシノはみるみる顔が青くなっていく。そして…

 

「オロロロロロロロ!!」

 

見事に吐いた。

 

—————————

 

「さぁて!これからこいつに刑を執行する!!」

 

約束通りリーダー以外は見逃し、今後一切手出しをしないという約束の元、今から刑が実行される。ちなみに、全員強制で刑を見させられることになった。

 

「じゃあ刑を発表します。」

 

「ひぃ…みんな…助けてぇ…」

 

「ごめん…怖くて…動けない。」

 

ちなみに、怪我を負ったヘルメット団2人はユメに応急処置をさせて保健室に寝かせてある。アマリアがジャラララララ…バンと言って叫ぶ。

 

「縄跳びの刑を執行します!!」

 

「…へ?」

 

「「「縄……跳び……?」」」

 

一同ポカンと呆然としてしまうが、名前が名前だけに、リーダー格が歓喜の雄叫びを上げる。

 

「やったぁ!!縄跳びならいくらでもできるぞぉ!!」

 

「何言ってるの?飛ぶのは私だよ?」

 

まさかの発言にリーダーの笑みが消える。

 

「えっ?ちょっと…何で両腕の鎖を解いt」

 

リーダーが言い終える前にアマリアが叫ぶ。

 

「死なない程度に手加減してやるさ!!」

 

ガンッ!!

 

頭突きでリーダーを吹き飛ばした後、あらかじめ解いておいた両腕の鎖を巻きつける。

 

バン!バン!

 

「フーンフンフフーンフン♪」

 

鼻歌を歌いながら縄跳びを2回ほど飛ぶと、縄(鎖)に括りつけたリーダーが地面に2回ほど叩きつけられる。

 

「チェックメイトと行こう!!」

 

足に力を込めたアマリアは高く飛び上がり、五重跳びくらいした後、そのまま一回転しながら、鎖に括り付けられたリーダーを頭から地面に叩きつける。リーダーは声を終始上げる暇もなく、頭から腰まで、完全に地面に埋まった。犬神家の完成である。

 

「ユメ先輩…あれ、生きてると思いますか?」

 

「い、いやぁ…まぁ、アマリアさんは手加減上手だし…多分生きてる…はず。」

 

犬神家の一族を作り出した当の本人はゲラゲラ笑いながら「これで生きてんの凄っ!」とか言っている。その後、リーダーと怪我人を回収したヘルメット団は蜘蛛の子を散らすように去っていった。





今回のアマリアのスキル

3連撃神速: 基礎威力7 加算コイン3枚 +5 打撃 暴食
自分の速度が10以上の時、コイン値+2
I[的中時]出血5付与、仕返し対象だった場合、さらに3付与
II[的中時]麻痺3を付与
Ⅲ[表面的中時]攻撃レベル減少3付与、【畏怖】を付与
ユメ先輩に使用したスキル

バッドスキップチェーン:基礎威力2 加算コイン3枚 +12 打撃 憤怒
一枚目のコインが回避された場合、この攻撃はキャンセルされる
I[的中時]出血10付与
II[的中時]相手の精神力-20
Ⅲ[表面的中時]確定混乱、次のターンにアマリアから受けるダメージが100%増加
ヘルメット団を犬神家にしたスキル

超手加減アマリア:HP??? レベル65 攻撃•防御レベル65 速度6〜8
パニックタイプ:報復 大罪耐性 全部1.5
斬撃0.5 貫通1.0 打撃3.0
次回はホシノとユメのステータスを書こうと思います。
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