いやぁ、何故だ。水着ナギちゃんは10連で来てくれたのにミカは100連回しても出ねぇ。ヒロインは遅れてやってくるもんじゃんね★ってか?それはヒーローだけで十分じゃい。今回は、少し文がおかしいかつキャラ崩壊してる…かもしれない。
「すまない。ユメ、ホシノ、少し話したいことがあるんだ。」
私は先日裏路地であったことを話すために、ユメとホシノに話し合いの場を設けて欲しいと頼んだ。最初2人はキョトンとしていたが、私の話を聞くために生徒会室に集まってくれた。
「それで話ってなんですか?」
ホシノが率直な疑問を私にぶつけてくる。
「…先日裏路地で奇妙な男と出会った。黒いスーツに身を包み、頭はまるで黒い煙に白い亀裂が入った男だった。」
それを聞いた刹那、ホシノの表情が怒気と殺意を帯びる。ユメは何が何だかわからず、急に殺気を出したホシノを見てアワアワしている。
「黒服に…あったんですか?」
奴は黒服というらしい。この口ぶりだとホシノは既に黒服とやらに接触しているようだ。ホシノはユメほどアホ…失礼、お人好しではない。恐らくは提案をきっぱり断ってそれっきりなのだろう。
「既に会っていたのか、なら別の話にすぐ切り替えられそうだな。」
「別の話って?」
ユメは状況を飲み込めてはいないが、危機的状況であることはわかっているらしい。いつものニコニコした笑顔ではなく、極めて真剣な表情で私の話を聞いていた。
「最も大きな問題は、私の元いた世界…都市の住人と技術がこの世界に参入している可能性があることだ。」
「都市って…前話していたアマリアさんの故郷の?」
「その通り。これの何が問題かって、都市の住人はこの世界の奴らを蹂躙し、支配できるだけの武力を持つ者が私含め、何人かいるからだ。」
「貴方と同格が何人もいるとか、考えたくもないですね。」
そう、考えたくもない。私と同等クラスの都市の人間は恐らくホシノクラスが5人いたとしても一方的に殺されて終いだろう。それほどまでに圧倒的な差がある。それこそ、一級フィクサーの成り立てですら、この世界の最高戦力が束になっても勝てない可能性すらある。私の記憶に新しいのだと…なんだっけな…ドンファン…だっけな?あいつでもこの世界じゃかなりの強者に至れるだろう。
「とにかく、もしその黒服という奴からそんな都市の連中が来たらやることは1つしかない。…絶対に逃げろ。」
本気で心配して喋っているせいか、その言葉に返事を返す者はいない。
「黒服が私の情報を持っていた以上、私と同等かそれ以上のやつが来ているはずだ。未知の生物についてはそれに限らないが、私の思惑通りだった場合、手加減の私に一撃入れるのが精一杯だったお前達は…間違いなく、最初の一手で殺される。」
ホシノはそう思ってしまったのか、全く口を開かなくなってしまった。しかし、ユメは違かった。
「そ、そんなことないかもしれない。力を合わせれば!……え?」
気づけばアマリアの手刀が、首の前まで迫っていた。気づくのに数秒かかり、自分が今、死んでいたかもしれないと悟った瞬間、滝のように冷や汗が流れて座り込んでしまう。
「今の…少しでも見えたか?」
ホシノとユメはどちらも首を横に振る。
「そういうことだ。私はスピードが持ち味だが、これに勝るとは行かなくても、ある程度のスピードを出せる奴も私は知っている。私の攻撃に少しでも反応できない時点で無理だ。」
それこそ都市のフィクサー相手でも、3〜4級相手で精一杯だろう。正直にいうなら、私にとって足手纏いにしかならない。それに、私の住んでいた都市の凄惨な現実は、ユメとホシノにとってあまりにも劇薬だ。最悪、精神に負荷がかかり、一生もののトラウマを植え付けてしまう可能性すらある。
「ただ、それを気に病む必要はない。家族は共同体、上の者が下の者を守るのは当然の義務だ。それに、これは私の問題だ。お前達を巻き込んだりはしない。」
となれば、もうここにはいられないかもしれない。寂しくなるが、これも仕方のない事だ。そうしてふと校庭の方を見ると、赤い斧を持って、赤い靴を履いた少女がこちらに歩いてきていた。
「…ユメ、ホシノ逃げたほうがいい。」
その言葉に2人は窓の外を見る。目が明らかに異常な少女がこちらを見て不敵に笑う。口は小刻みに蠢いており、常に何かを呟いているようだ。
「この赤い靴は私の物他の奴が履いていいはずがないなのになんで履いているの私は特別なのだから貴方の足を斬り落とせばブツブツブツブツブツブツ…」
その異様な雰囲気を感じ取り、ユメとホシノは身震いする。当然だ。あんな気持ち悪い物を見て身震いしないほうがおかしい。
「少し行ってくる。ここで待っててね、2人とも。」
そう言い教室を出て行こうとするが、ユメが私の服の袖を掴んで止めた。
「…大丈夫だ。安心して待てばいい。」
しかし、震える手でこちらを掴んでいるのは怯えではなく、怒りのように思えた。
「私たちはそんなに信用できませんか?」
「…信用してないわけじゃない。心配なんだ。」
「だったら任せてくださいよ!!姉に助けられてばかりじゃ私達は自分を守れない!そしたら、周りの人を悲しませちゃう。…あの時みたいに。」
ユメは叫んだ。あの日、ホシノと喧嘩をした後、コンパスも碌に持たず、衝動的に砂漠に飛び出した結果死にかけた。アマリアが自分を発見しなければ、間違いなく死んでいただろう。
ユメは思った。もう周りを悲しませたくないと。ホシノに苦労をかけないように自分が強くなろうと。私をあの時助けてくれた、アマリアのようになろうと。
「……わかった。だが、危なくなったらすぐ止めるからね。そこだけはしっかり肝に銘じておいて。」
「わかりました。じゃあ、行ってくるね。アマリアさん、ホシノちゃん。」
一方、ホシノは何も言えずにいた。異様なモノを見た恐怖、それが今も記憶に焼きついて離れない。赤い…恐らく血に塗れた斧を持っている異常者、それだけならまだ良かっただろう。しかし、ただの異常者と比べて、あまりに邪悪すぎる。
「わ…私は…」
動こうにも、ユメのようにすぐに決断できず、足が竦む。自身の本能が、細胞が、神経が全てに至るまでに恐怖で染まっている。
「ユメ先輩を…1人にはできない!!」
それでも動いた。半ば意地だったが、それでもユメ…先輩の後を追った。アマリアに対し、あれだけ啖呵を切った先輩を1人になんてできない。それだけを思い、校庭に向かって駆け出した。
「ユメ…初めて姉って呼んでくれたな。」
少し感傷に耽っていたアマリアだったが、2人がどの程度闘えるのか気になり、結局アマリアも校庭に向かった。
-校庭移動中-
「そこの人!停まりなさい!」
ユメが声を張り上げるが、斧を持った少女は止まらない。それどころか、こちらを凄まじい形相で睨みつけてくる。
「お前も私の靴を狙っているのか?」
そう言うと近づいてくるが、その瞬間その姿が影のように消える。
「お前を殺す。」
ガキンッ!!
ドスの効いた低い声を上げつつ、小ぶりな斧を左下から右上まで切り上げる。消えたように見えたのは、姿勢を極限まで低くしたためのようだ。
「くっ…なんて力。」
ユメの力を持ってしても、凄まじいと思わせるパワー、それは赤い靴の少女の原動力”怒り”の思いがあまりにも強いからだろう。体勢が大きく崩れる。
「死ね。」
振り上げた場所からまた振り下ろし、斧がユメの腕を捉える。キヴォトス人なので、致命傷にはならないが、腕ざっくり切られ、目に見える程度には血が溢れ出てきている。
「っ…!痛い…!」
歯を食いしばり、今まで感じたことのない痛みに耐えるユメを見るのは少々心苦しかったが、この程度で苦戦されてはこの先の…私の思う戦闘には恐らくついてこれない。そして、血を流したユメの前に迅速に出て、銃の柄で斧を持った少女を殴り飛ばす。
「ユメ先輩を傷つける奴は絶対に許さない。」
こちらも憤怒に駆られた少女ホシノだ。吹き飛ばす時に正確に顔面を捉えていたのか、少女から血が吹き出していた。起きあがろうとする前にユメが動き、自分の大盾と自身の体で少女を抑える。
「誰の差し金か答えて。次はこの程度じゃ済まさない。」
冷徹な目を向けて、ホシノが問いを投げる。しかし、少女は笑みを浮かべるだけで答えようとはしない。そして、ホシノは…
バンッ!!
持っていた自前のショットガン、Eye of Horusで少女の腕を撃ち抜く。ただの脅迫、その程度のつもりで撃った。しかし、ホシノとユメは次の瞬間、精神を大きく削られる光景を直視する。
ビチャッ!!
「「…え?」」
少女の斧を持った右腕を撃ち抜いた瞬間、ホシノと近くのユメに鮮血と肉片が飛び散る。咄嗟の出来事が理解できず、ホシノは固まり、ユメは抑えている力が緩む。その瞬間、大盾を押し返され、脱出されてしまう。その衝撃で少女の千切りかけていた腕がゴトリッ、っと生々しい音を立てて崩れ落ちる。
「私の腕…まぁいいや。この靴さえあれば、私は特別でいられる。」
そして左手に斧を持ち替え、ホシノとユメに再び切りかかる。2人もさっきと同じように戦闘するが、動きが妙にぎこちない。人の腕を自分の手で千切れさせた…とでも考えているのだろう。やはり、まだ少し早かったようだ。
「ホシノ、ユメ、もういい。」
ギュルルル!ガッ!!
鎖を少女に巻き付け、動きを封じる。2人は予想外だったのか、動きを止めて私に抗議してくる。
「アマリアさん!私達はまだやれます!もう少しでこの子を制圧できました!」
「そうです!このイカレ野郎を制圧して貴方から信頼を…」
とか何とか言っているが、この2人は重要なことに気づいていない。
「こいつの頭、よく見てみろ。」
2人は不思議そうに見つめる。そして、2人は違和感の正体に気づく。
「「ヘイローが…ない。」」
「その通りだ。つまりこの少女は…既に死んでいる子か都市の人間だ。」
その話に2人は疑問を持った。アマリアの故郷、都市の人間という話はまだわかる。だが、死んだ人間が動くことなどあり得ない。そう2人は考えていた。
「それはこれを見ればわかる。」
アマリアは未だニタニタ笑っている少女に向かって言い放つ。
「お前の靴を今から脱がす。」
その言葉を聞いた瞬間、顔からは一切の笑みは消え失せ、代わりに物凄い形相をして奇声じみた声で捲し立ててきた。
「それは私の靴だ!!!誰にも渡さない!!!それが私の全てだ!!!それを脱がすだと!!!ふざけるのも大概にしろこの刺青ゴリラがぁ!!!」
そんな言葉を歯牙にもかけずに、アマリアは靴に手を伸ばす。
「やめろ…おい、やめろって!!!」
そして、アマリアは靴に手をかける。
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
そして、靴を脱がした。その瞬間、少女は白目を剥き、ぴくりとも動かず、その場にグチャッと崩れ落ちた。
「やっぱり、原因はこの靴の方か。」
この靴には不思議な魅力がある。この靴を見ていると無性に履きたい、美しいと感じてしまう。よくわからないが、こんな物をこのまま放置はできない。どこがに封印でもしとく必要がある。
「まぁ、それは後で考えよう。そして、2人とも…少し疲れたでしょ。今日は私がそばにいるから、ゆっくり休んで。」
そういうと2人は学校に入って行った。ユメもだが、特にホシノは疲れ方が異常だった。恐らく、自分で撃ち抜いた感覚が未だに受け入れ切れないのだろう。
「やっぱり、私が全て守るしかないのだろうか。」
前の人生…都市では黒い沈黙によって全ての壊されたあの日。あの惨劇を繰り返さぬために、アマリアは自分の妹達の支柱になろうと決意した。
「…この死体、どうしよう。」
この死体の片付けだけが、少し課題に思えてしまうくらい自分は都市の人間なのだろうと実感してしまうアマリアであった。
少女(血色の欲望)
レベル60 攻撃レベル75 防御レベル45 速度3〜8←幻想体の力でかなり強化されてる。
斬撃0.5 貫通1.0 打撃2.0
罪悪属性 憤怒0.75 色欲•嫉妬0.5 暴食•傲慢1.0 怠惰•憂鬱2.0
パッシブ:執着
自身が敵だと思った対象に束縛3を付与(レベル差が2ごとに与える束縛が1増加、ただし自分よりレベルが高い敵には発動しない。)出血威力•回数を付与する効果が2倍になる。
少女(血色の欲望寄生前)レベル15 攻撃レベル15 防御レベル25
赤い靴の特性が結構原作と違う気がするけど許して。