NEXT AGE   作:やげん軟骨

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第16話 A vs H

 

ーAチームー  天駆、暗陰

 

ーHチームー  又旅、未蜘蛛

 

天駆が撹乱

又旅と交戦

未蜘蛛の巣にかかって天駆が確保。

 

空を天駆が自在に駆け回り、Hチームを撹乱する。

 

(又旅)…速いね…!」

 

(未蜘蛛)あぁ、空中は奴のテリトリーだな」

 

不規則な軌道で惑わしながら急接近して攻撃を繰り出す。

しかし、未蜘蛛が繰り出した複数本の硬い糸によって防がれた。

 

さらに又旅の爪による鋭い反撃が天駆の脚を襲うが、ギリギリで躱し空中へと翻る。

 

その攻撃の後隙を狙うように地を這う影が猫又の腰から下に絡みつく。

しかし、猫特有の柔軟さと反応の速さでしゅるんと影を躱わす。

 

(又旅)あっぶないなァ!」

 

(未蜘蛛)一旦引くぞ」

 

未蜘蛛は糸玉を飛ばして2人を牽制しながら体制を整えるために撤退しようとする。

 

(天駆)あっ、逃すか__(暗陰)_待て!」」

 

暗陰はすぐに後を追おうとする天駆を静止した。

 

(天駆)なんで!?見失っちゃうよ!!」

 

(暗陰)多分罠だ。考えてもみろ、敵の個性は『雲』だぞ?待ちの戦法のスペシャリストだ。多分あっちには巣がある。だから____」

 

(天駆)__なるほどね…わかった。確かに私たちならそれが適役だね」

 

一方、引きながらどこかに向かっているHチーム。

 

(又旅)付いて来てないよ?」

 

(未蜘蛛)…チッ、狙いがバレたか…?」

 

しかし、その不安はすぐに拭われた。

空中に天駆の姿が見えたからだ。

 

(天駆)__敵発見!ビルの間だよ!」

 

位置を知らされたことで警戒度を上げるHチーム。

ビル壁に未蜘蛛の糸が張り巡らされている。

 

構わずに突っ込む天駆。

小刻みに機動を変化させて器用に、そして迅速にHチームに迫る。

しかし…

 

 

(未蜘蛛)捕まえた…!」

 

_ギュギュッ!

 

周りの糸がグルンと螺旋状に回り、天駆の脚に巻き付く。

 

(天駆)何この糸!やだ!ベタベタする!!」

 

(未蜘蛛)残念、2種類の糸を混ぜ込んだ。粘着性と硬質化。お前はもう逃れられない」

 

(猫又)仕留める!」

 

_ッピン

 

((天駆)ごめん、ちょっと早いけど…!)

 

もう片方の脚のジェットエンジンで推進力を生み出し、グルグルと回転する。

そのまま車輪のように回転して加速し、遠心力で何かを空中へ投げた。

次の瞬間、突如閃光が戦場を照らした。

 

(猫又)ニャッ!?」

(未蜘蛛)閃光弾…!?__しまっ」

 

Hチームは視界を潰された。

次の瞬間、足元の影から無数の手が伸びる。 

 

強烈な光の元には濃い影が映る。

そしてその濃い影は"彼"の力を高める。

 

完全に身動きが取れない程に影がまとわりつき、地面に這わされたところで暗陰が確保テープを2人に貼り付けた。

 

Aチーム、勝利。

 

 

──

 

(爆豪)未蜘蛛、自分の得意に持ち込もうとするのはいい。ただ、陽動がバレバレだったな。もっとうまくやれ」

 

(未蜘蛛)なんも言えねぇ…」

 

 

(爆豪)又旅、身体能力にうつつを抜かしすぎだ。反応できてもそれは後手だってことを覚えておけ。まずは敵を観察して予測、それが外れたら初めて反応が活きる。覚えとけや」

 

(又旅)うぅ…」

 

 

(爆豪)暗陰、初見殺しが通用しなかった時の作戦も考えとけ。まだ引き出しを増やせるはずだ。思考を止めるな」

 

(暗陰)うす」

 

 

(爆豪)飯田… 陽動の作戦はいいが、実戦の場合は自分も生還しなきゃそれは勝ちじゃねぇ…もっと他により良い選択肢がないかを考えろ。死んだら元も子もねぇんだぞ」

 

(天駆)う…はぁい」

 

 

だんだん爆豪の辛口講評にも慣れて来たようで、改善点をしっかりと受け止めるのだった。

 

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