NEXT AGE   作:やげん軟骨

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第21話 第一種目

 

数日前

 

(相澤)すまんな、ここにある大玉全ていけるか?」

 

(総護)えぇ、それは大丈夫なんですが…一つお聞きしても?」

 

雄英1年生人数分の大玉が勢揃いしている圧巻の光景。

完全に「大玉転がしをする」ことはわかりきっている。

 

(相澤)なんだ?バレバレだろうが、種目名は教えられないぞ」

 

(総護)いえ、そうではなく。体育祭ってコスチュームの着用やサポートアイテムの使用は原則禁止となってますが、俺の場合ってどうなるんですか?俺の戦闘スタイルって武器を大量に携帯することができるのが強みでもあるんですが…」

 

(相澤)そうだな…以前、俺のクラスの生徒で個性が身体に合わず漏れ出てしまうため、それを制御するサポートアイテムをつけるのを認められたものもいたが、お前の場合は個性を完璧に制御できている。許可が降りる可能性は低いだろうな」

 

(総護)そうですか…」

 

(相澤)とはいえ、将来の足がかりになる場所で自分の持ち味を発揮できないのは歯痒いだろう。一応、解説でその件に関する補足情報を読み上げるから、それで勘弁してくれ」

 

「すまんな」と肩を叩かれ、相澤はその場を後にした。

 

──

(Mt.レディ)よーい……スタートッ!」

 

開始の合図とともに全員が駆け出す。

 

(マイク)第一関門・巨大鉄球!!振り子のように動く鉄球を避けながら吊り橋を渡れェ!』

 

大玉を運びながら巨大な鉄球を回避して吊り橋を渡る。

文字にしても簡単ではないのは容易にわかるだろう。

 

(マイク)最初に先頭に躍り出たのはやはりヒーロー科だァ!トップをひた走るのは御門総護!大玉を収納して手ぶらで全力疾走!一気に瞬間移動で第一関門を突破しちまった!最早ズリぃなァ!!』

 

(モブ)アイツ手ぶらだぞ!?」

(モブ)その上瞬間移動!?」

(モブ)ズリィ〜!!」

 

(総護)こちとら個性制限されてんだわ!勝てるとこで勝っとかないとな!」

 

総護は独走状態で次のステージへと一気に駆け抜けていく。

 

(マイク)その後ろにはA組永禮、久世!B組白雲、色紙、砂原、素画、黒野が続く!全員が大玉ごと飛行して障害物を無視!?せっかく作ったんだから通ってくれよォ!!』

 

その後を追うように続々とヒーロー科生徒が障害物を突破して進んでいく。

 

(永禮)追いつくよ!」

 

大玉と自身を浮かせてそのまま前方へと加速する永禮。

 

(久世)待て待て〜!」

 

巨大な龍の口に大玉を噛み付かせてその上に乗って移動する久世。

 

(白雲)龍!?何それすっご!!」

 

白雲は雲に自分と大玉を乗せて進んでいく。

まさにその姿は筋斗雲である。

 

(色紙)飛べるやつがこんなにいるとはな…」

 

色紙は紙をボールに貼り付かせて浮かせ、自分は紙で作った翼を羽ばたかせて進んでいく。

 

(砂原)移動は俺の得意ではないが…有利なことには変わりないな」

(素画)まぁ、コレは勝ち確だろうな」

(黒野)なんでもアリならこうせざるを得ないな」

 

砂原と素画は白雲と同じように砂、『ピクセル』、固めた黒煙に自分と大玉をのせて進んでいく。

 

──

 

白雲 霞(しらくも かすみ)

個性 ウェザークラウド

雲を生み出し操る!

雲の温度を操作でき、それによって天候を再現できるぞ!

疲労度は曇りく雨く雪く霰く雹く雷だ!

規模が大きくなればなるほど疲労度は大きくなるぞ!

 

──

 

色紙 司 しきがみ つかさ

個性 紙

身体から強靭な紙を生み出して操る!

硬度はストーンペーパー並みだ!

羽のようにして飛んだり、武器にしたりすることができるぞ!

弱点は想像通り火だ!燃えちまうからな!

 

──

 

砂原 漠(さはら ばく)

個性 砂操

砂を操ることができる!

砂を固めての防御は一級品だ!

 

──

 

素画 肖映(そが しょうえい)

個性 ピクセル

ピクセル上のエネルギー体を生み出す!

攻撃にも防御にも使える万能個性だ!

 

──

 

黒野 炭郎(くろの すみろう)

個性 黒煙

両腕の黒く変色した部分から黒煙を出す!

黒煙は爆破させたり固めて武器にしたりできるぞ!

 

──

 

(マイク)第一関門・巨大鉄球はチョロいてか!?それじゃあ次はこれだ!第二関門・マッドゾーン!』

 

 

足元が泥沼と化したエリア。

大玉を転がしていた者たちも足を取られ、大玉は転がらず、苦戦していた。

 

 

(マイク)瞬間移動する御門と空中移動6人組もトップを狙って紛争してるぜ!』

 

(相澤)他も健闘してるが…空中移動勢には敵わんな…』

 

活真は泥まみれにながら足と腕を強化してボールを前へと吹き飛ばしてドリブルをするようにマッドゾーンを駆け抜ける。

 

先には足を取られずに空中を飛びながらボールを前へと押し進める天駆。

 

まずは第一競技を突破すること。

そのためには40位には入らなければならない、、

沼に取られる足を懸命に引っこ抜きながら前へと足を進めていった。

 

 

(マイク)いよいよトップは最終ステージに差し掛かったぞ!第三関門は…コンクリート迷宮!!空中移動勢がスパートをかけてきたぞ!卵どもはこれに対してどう立ち向かう!?』

 

『いや、まだだ…そろそろアレの時間だ』

 

 

 

_ズズズズ……

 

(久世)え、えぇ〜!?!?」

 

コンクリートが波打つように動き出す。

空中移動勢をドームの中に包み込むように空を覆った。

 

セメントスの個性で作ったのだろうか?

ものすごく高く聳え立つ壁があった。

絶対に上は通さないという断固とした意志を感じる。

 

『これが第三関門、コンクリート迷宮。数分に一回壁が動く特別性だ』

 

(色紙)……!」

(素画)マジか」

(砂原)くそ…!」

(久世)面白いじゃんッ!」

(永禮)規模がすごいなぁ」

 

 

作り直された壁を各自様々な方法で突破していくのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

審議が終わり壇上へと上がったMt.レディの声がする。

 

(Mt.レディ)さて!上位40名が予選通過者だけど、脱落してしまった人も安心しなさい!まだ見せ場はあるわ!!

そして次からいよいよ本戦よ!!ここからは取材陣も白熱してくる!気張りなさい!!

さーて第二種目よ!!私はもう知ってるけどね…言ってるそばから、はいコレ!!!!」

 

そう言って、スクリーンに映し出された"水晶破壊合戦"の文字をバーンと示した。

 

「「「(生徒一同)"水晶破壊合戦"…??」」」

 

 

波乱の第二種目、その始まりであった。

 

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