忙しくて更新できませんでした…
──未蜘蛛 & 森林 VS ショート
張り巡らされた糸や蔓は左手で振り払う動作から繰り出される炎により焼き消される。
2人は一旦距離を取るために逃走を試みる。
しかし、横並びで走る2人の間を氷の筋が抜き去り、逃走経路に大氷壁が生成された。
実際に対峙してみてわかる、圧倒的個性の力。
個性の出力や複雑さは時代を経るにつれて強く複雑になってきているが、ショートの個性には完成された様な凄みを2人は感じていた。
森林が伸ばした幹を伝って未蜘蛛が放たれる炎弾を複数伸ばされた横の幹へと飛び移りながら躱して轟に接近する。
うちに溜め込んだ熱が陽炎を作り出す。
轟の周囲にとてつもない熱気が広がる。
赫灼熱拳。
元No.1ヒーローであり彼の父親のエンデヴァーが編み出した必殺技である。
自身の熱を極限まで高め、溜め込み、放つ。
彼はそれを応用し、赫灼熱拳・燐を編み出した。
しかし今回使用しているのは原点の方。
彼を中心に周囲の空間は灼熱となり、近寄ることをも許さない。
── 永禮 & 斬鉄 VS エクトプラズム
息を切らしながらも永禮と斬鉄は迫り来るエクトプラズムを打ち倒していく。
永禮の個性で二階へと移動するが、その先にもエクトプラズムが待ち構えていた。
エクトプラズムの蹴りを受け流しつつ、『
しかし、その後隙を狩るように背後にエクトプラズムの分身が生成される。
しかし、その分身たちは一筋の斬撃によりすぐに霧へと化した。
真正面から戦闘し続けても不毛なことは理解しているため、2人は戦闘は最小限に、直接
そしてもちろん、本体はそこに立ちはだかっていた。
エクトプラズムは分身たちを集め、更に霧の様なものを放出すると、巨大化した。
強制収容・ジャイアントバイツ。
エクトプラズムの必殺技である。
分身の数は出せなくなるが、単体の強さで言えば彼にとっての最強の駒だ。
噛み付くような攻撃でフロアの床ごと喰らいつく。
2人はそれぞれ別方向へと回避する。
そして、永禮の目の前には本体が、斬鉄の目の前にはジャイアントバイツが立ちはだかる。
エクトプラズムの猛攻を永禮は
しかし、反撃までは持って行けていない。
フェイントを織り交ぜた巧みな足技に、防ぎ受け流すことで精一杯になっていた。
とうとう防ぎきれずに負った左頬への被弾。
エクトプラズムは確かな手応えを感じた。
身体が左へと煽られるが、左脚を踏み出して踏ん張り、なんとか転倒を拒否。
頬の汚れを拭いながら力強い目でエクトプラズムを見据える。
再び永禮から距離を詰める。
だが、エクトプラズムはソレをあしらう様に受け流し、自分の攻撃を当てていく。
決して大振りはせず、コツコツとダメージを与えるような戦い方。
敵の勢いを利用する永禮の戦闘スタイルにとって、かなりやりにくい相手である。
その言葉と共にエクトプラズムの背後から、左肩から右腰にかけて刃が通過する。
「それを言うなら"足元"だけどね」と突っ込みながら、2人はグータッチをした。
── 洸汰 & 天駆 VS ダイナマイト
爆炎と水飛沫が交錯する。
演習会場では、他と変わって激しい空中戦が繰り広げられていた。
錘をつけられているとは思えない軽快な動きで空を飛び、洸汰の攻撃を回避しつつ爆風で目眩し。
その勢いを利用して洸汰の頭上から後方の襟を掴み、爆破で加速させてぶん投げる。
洸汰はビルの窓に打ち付けられ、ガラスを破りながら建物内部で地面に打ちつけられながらようやく勢いが止まる。
顔面を狙った天駆の加速の乗った飛び蹴りを首を傾けて躱し、その脚を掴んで勢いのまま回転して地面へ目掛けてぶん投げる。
天駆は強く地面に打ち付けられ、衝撃で肺から息が飛び出す。
洸汰&天駆ペアの作戦は空中戦を挑むことで爆豪の体力を削ることだった。
ハンデとしてかなりの重量の錘をつけさせられている爆豪に空中で攻撃を仕掛け続け、浮かせ続けることで体力を削る。
しかし、どういったことだろうか。
疲れているのはこちら側で、爆豪には疲労の色が見えないどころか、調子がどんどん上がってきている。
彼らは知らなかった。
爆豪のとんでもないタフネスと、彼の個性は動けば動くほど、いや、"汗をかけばかくほど"強化されることを。
それでも果敢に攻めていくが、序盤よりも威力の上がった単発の爆破で身体を浮かされ、爆風と錘の重さが乗った蹴りが洸汰の身体をくの字に折り曲げる。
かなりの威力に受け身を取ることができず、建物の外壁に打ち付けられる。
洸汰の腕を引っ張って彼を起こしながらそういった天駆。
洸汰はダメージによって咳き込みながらも彼女と手を取って立ち上がる。
爆豪は着地し、悠々と2人の元へと近づいてくる。
洸汰の号令と共に天駆は
それを読んでいた爆豪はすぐに反応して天駆を止めにかかる。
爆豪が追いかけるルート上に洸汰が割って入る。
演習試験上、爆豪側の勝利条件としてはヒーローを戦闘不能にすること、確保されないこと、
それをわかっている爆豪は洸汰を無視して天駆を止めに行こうとする。
爆豪は洸汰の顔に視線を落とす。
洸汰は身体がボロボロのなか、ニィッと口角を上げた。
爆豪の絨毯爆撃。
洸汰は躱わすことで精一杯だった。
洸汰は覚悟を決めて前へ出た。
それは被弾覚悟での前進。
顔面左側に爆破を受けながらも腹部に圧縮した水弾を放つ。
いつしか爆豪の顔にも笑みが溢れる。
洸汰が爆炎と爆風でズタボロになった頃、天駆が
──
演習場から戻ってきていた轟と飯田は爆豪に注意をする。
爆豪の心の中でオールマイトに言われた言葉が反芻した。
緑谷もなんとなく爆豪の言いたいことをなんとなく察していた。
2人は顔を見合わせたわけではなかったが、お互い静かに笑みを溢していた。