作者もゼンゼロは履修してますが鳴潮はWiFi関係で出来ないため動画にて確認したぐらいです。
だからザンニーさんしか知らない、あのどちゃクソえっちで仕事出来るお姉さんしか知らないんです。
正直インストールして回したかったけどもうピックアップ終わったらしいので死にます。
ぱきぱきと関節を腕を前に伸ばして鳴らす。
目の前にはこの場所で盗んだであろう宝とその犯人2人がこちらを見つめ震えている。
「まとめてきてくれた方が助かる、そっちの方が楽だ」
「クソッタレがぁーっ!?」
男がナイフで切りかかろうとした瞬間に手首を捕まれ衝撃でナイフが地面へと弾かれ鳩尾に拳を叩き込んだ。
「目の隈に体の震え、典型的な睡眠不足の過労だ。帰って眠った方がいい」
そう分析しながらもう1人の男を地面へと叩き付け、服に付いた埃を払い懐にしまっていた懐中時計を見て目の前に置かれていた宝を取り上げ、代わりにロープを置いた。
「自分で縛れ、治安局には通報済みだ」
項垂れている犯人を背に定時になったので家へと帰宅するべく足を動かした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
気付いたらすっげぇ美人になってた。
何を言っているのか分からねぇかもしれねぇが俺もよく分かってない。
このリハクの目を持ってしても…って奴だな、うん。
私の頭の中の消しゴムではなく片隅に置いてあった記憶の残骸みたいなもので思い出したという感じです、ええ。
転生しちゃったってやつですね、よくあるやつ。
仕事してパチンコしてスマホいじって遊んでたらいつの間にかくたばってました。
事故の記憶もねぇのよなぁ…もしかして仮想体験だったの?って位残ってない、うん。
ま、この身体になってからすっげぇ色々あって今は固定職として金庫防衛課職員でたまにボディーガードとかSPとかの仕事に就いてるんだぜ俺、凄くね?
昔なんか生まれ直して捨てられたから暴れん坊将軍張りにスラムで荒れてたのになぁ、こんなになっちまうとは時の流れってのは凄いもんだ。
ま、俺もアイツに拾われてなきゃそこら辺で野垂れ死にしてたかもな。
さてさて、家へと帰ろう……ん?
「久しいな、ザンニー。いや、焔光のナイトウォーカーとでも呼んだ方が良いか?」
「…ヒューゴか、何時ぶりだ?」
おやぁ〜久しぶりだなぁヒューゴじゃん。
というかその渾名やめて欲しい、黒歴史だから。
ヒューゴside
彼女は俺達の仲間であり家族だ。
『おいヒューゴ、お前さっきのはどういうことだ』
『何がだ?俺に利益ある行動に対して何が悪いのか言ってみろ?ん?ライカン』
『…あの借金取りは他の客の情報を売買して更に絞る取ろうとした極悪人だからヒューゴは会社を崩壊させた。ライカン、情は時に人を惑わせる、ジャックの信条を思いやる気持ちも分かるが私はヒューゴの行動に賛成だった』
俺達が喧嘩する直前に緩衝材として口を毎度挟んでくる。だがその指摘は納得出来る正論で毎回心を読まれているのではないかとゾッとした。
ジャックと言う親代わりが亡くなり俺達が独り立ちする時、俺は『モッキンバード』を立ち上げた。ライカンは着いてきたのだが彼女は賛同しなかった。
『私には似合わないよ、また会えたらその時は1杯奢ろう』
そう言って彼女は俺達の前から去った。
そして、暫くして再開した時に彼女のあの言葉が無ければ
『お前は正しい、だから迷うな』
俺は、俺で無くなっていたかもな。
-----------------------------
ヒューゴと再会した後、私達はその場から離れスターループの上階にあったBARへと移動し近況の話をしていた。
「お前は相変わらずだな」
「手際が良いとでも言ってくれ、ザンニーの所からは盗めないが他の場所であればこれ位は手品のようなものさ」
いやぁ〜君が手で遊んでる金のメダルそれ何億ディ二ーするやつだと思ってんだよ私の給料の何十倍だと思ってんだ馬鹿野郎が。
まぁこっちも祝日残業すれば5倍手当着くからいいんだけど業務が中々にブラックなもんで、休日が待ち遠しいよ、全くないけど。もう24連勤とかになってるけど。
「ところで君は相変わらずあんな所で勤務を続けているのか、金庫に詰め込まれて大変ではないのかね?」
「そうだな、定時に上がれる分そこまで辛くは無いが朱鳶からはいい加減休んでくれと言われたよ」
「確か…都市秩序部捜査課の班長…だったかな?」
おぉ、よく知ってるなヒューゴ。
なんでこいつ色んな人の情報持ってるんだろ、でもこいつ頭も顔も良いから調べたか盗んだんだろうなぁ。
モッキンバードって昔は名が通ってたけど都市伝説扱いだし…まぁ最近新聞で見たし今は目の前に居るけど。
「そうだ、彼女は自分も仕事詰めの癖に私に毎回お節介を焼く真面目さんなんだ。…ま、そこが彼女のいい所では有るんだが」
手元にあるグラスを口へと持っていき、少しずつアルコールを喉元へ流しちょっとした酩酊感を味わう。
あ、そういえば気になった事あったんだ。
「そういうヒューゴはライカンと仲直りしたのか?」
「んん゛っ!!……あの男に対して俺は何のしがらみも興味もないが?」
…急に咳き込んでどうしたんだ?まぁその雰囲気と今まであったイラつきや冷たさも収まってるようだしどうやら仲直りしたようだ。
「あぁ、上手くいったのか、良かったな」
私は自然と口角が少し上がり、彼を見つめる。そうか、良かった良かった。ライカンお前に対してブチ切れまくってたし殺されたんじゃないかと思ったしな。
「…全く、君には敵わないな……ザンニー」
額を手で抑えながら苦笑いをするヒューゴはカクテルのグラスを傾け、少し度数の高い酒を飲み込んだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ヒューゴと別れた後、六分街行きの電車に乗り、帰宅するべく足を進めると家の近くにあるラーメン屋の滝湯谷・錦鯉が目に入り、少し空いた腹を埋めるべく注文する。
「済まないがチョップ大将、白鉢野菜ラーメンを1つ」
「おおっ!ザンニーさんじゃねぇか!毎度っ!」
注文を受け取ったチョップ大将から金属の腕が飛び出し、麺を練り上げていく。
数mmもズレがない麺の生地を細く切っていく丁寧な包丁さばきに目を惹かれながら注文の品を待っていると後ろから聞き慣れた声が耳に届いた。
「あれ!?ザンニーさん!珍しっ!?」
「ん…あぁ、リンか」
後ろを振り向くとここの近くのビデオ屋を経営している1人、リンと呼ばれる女性がこちらを見つめて驚愕していた。
「もうこの時間は家に帰って寝てなかったっけ?」
「今日は知り合いに会って少し予定を変えてみたんだ。偶には良いと思ってね」
彼女ともう1人とはかなり長い付き合いで、偶に付き添ったり協力したり、中々に縁の深いものなのだよ、ふふん。
ま、ドタバタもそれなりにあったけどね。
「ところでアキラはどうした?」
「お兄ちゃんならもう寝ちゃってるよ、今日のお仕事が多くてキャパオーバーしたみたい…私は小腹がすいたから拉麺食べようと思って!」
「そうか…大将、彼女の分の一杯も頼むよ」
そう言って何時も頼んでいたであろう彼女の拉麺も注文するとチョップ大将は笑顔で承諾し、リンは慌てて私の腕を掴んだ。
「ええっ!?いいよ私、自分で払うから!」
慌てふためくリンちゃん可愛くない?可愛いよね〜!そんな彼女の分なんて安いもんよ!奢っちゃる!!
「偶然会ったのであれば、これも気まぐれとでも思ってくれて構わない。それに、可愛い君に奢るのも悪くは無いからね」
そう言うと彼女はぼふっと顔を真っ赤にさせて顔を俯かせ「……テンネンヒトタラシ」なんて小声は待っていた拉麺の丼の置かれる音と麺を啜る音で遮られ消えていった。
リンside
まだ私達がこの六分街で店としての地盤が固まっていない時、彼女はこのビデオ屋に訪れた。
「夜分遅くに失礼致します、何か眠気を誘う映画は有りますでしょうか?」
その時はとても丁寧な言葉と会釈をした酷い隈で明らかに寝不足気味な彼女を見た時、私とお兄ちゃんはギョッとしたが彼女はなんともないかのように尋ねた。
「その…君の状態を見るに映画より病院の方がいいんじゃないのかい?」
「失礼、寝ては居るんですが熟睡が出来なくて前に医者から睡眠薬を頂いても何故だか深く休めないものでして」
「うーん…ならコメディを交えた感動する映画はどうだろうか?」
お兄ちゃんは彼女を安眠させるべく試行錯誤しながら様々なビデオを提供した数日後、明らかに快眠だったであろう状態でこの店に顔を出してくれた。
「大変此方の店にはご迷惑をお掛けしました、無事に快眠出来たのをご報告させて頂きます」
凄く畏まって私達に頭を下げてくれた。そんな大したことはしてないし、流石に頭を下げられてお兄ちゃんもたじたじだった。
「頭を上げて下さい、貴方がよく眠れた様で良かった」
「それにそんな畏まらなくても大丈夫だよ!私達そんな偉い身分でもないし!」
私達がそう言うと彼女は頭を少しかきながら此方を見つめて息を吐き出し、肩の力を抜く。
「…ありがとう、ずっとこの調子じゃやってられないからね」
その時のギャップがとても刺さった。
私はすごく気を許してくれて嬉しかったのと普段はそんな感じなんだ!って興奮して質問を凄くした気がする。
後からお兄ちゃんに襟を引っ張られたけども…
その次にあったのが、私達がプロキシの仕事をしていた時に助けてくれた時。
ホロウ内でホロウレイダーの道案内をしていた時、エーテリアスに襲われそうになった瞬間、私(ボンプ)を抱き抱えて回避する。
持っていた盾をエーテリアスに叩きつけながら着地した後、彼女は抱えたボンプをじろりとボンプの目を見つめ合わせ、まるで中まで覗かれているような感覚に陥った。
まさかそれで正体がバレると思わなかったけど。
「君…もしかしてリンか?」
『ンナ……ってえ?一発でバレた!?』
「だ、誰よアンタは!プロキシをこっちに渡しなさい!」
「おい社長、これヤバそうな展開だぜ?」
ニコとビリーは私が捕らわれていると勘違いして武器を構えているが、アンビーが彼女を見て驚いていた。
「貴方は…ナイトウォーカー?」
その言葉に彼女は反応する。
そっと私を降ろした後、眉間を指で解しながら溜息を零してその場に転がっていたパイプ椅子を立て腰を下ろした。
「…もうその名前は捨てたさ、今はしがない銀行員だ」
彼女は苦い顔で彼女の返答に答えた。
焔光のナイトウォーカーと呼ばれる都市伝説がある。
旧エリー都にて、富豪の用心棒として籍を置いて犯罪者を見つけて成敗していた。
果ては一大犯罪組織を単身で壊滅させ、その後身を隠したと噂されていたが…まさか彼女だったなんて。
─────2人に手を出さないで貰えるか。
『あの時…助けてくれたお姉さんだったんだ』
私とお兄ちゃんは、前に助けて貰った時を思い出して、この仕事が終わった後に彼女に包み隠さず今の状況を話した。
「まさか君達がパエトーンだとは思わなかった、アレから色々あったんだな」
彼女は聞き終えた後、優しく私達二人を抱き締めて今を受け止めてくれた。
「何かあれば私に連絡して欲しい、業務を抜け出せれるかは分からないが…君達が助けを求めている時は必ず向かう」
それが、今の私達とザンニーさんの関係だ。
本編絡ませたいけど暫くはキャラ関係の小話位にしときますねー。