好奇心で首を突っ込んだら攻略難易度ルナティックの黒幕美少女に目を付けられた件 作:ああああああ
300:イッチ
木坂君と話してわかった。マジで坂下は飲酒、喫煙してる。
301:名無しのパンピー転生者
草
302:名無しのパンピー転生者
何で判断?
303:イッチ
転生特典を使用して擬似的に嘘発見器にして、微塵も、会話したら嘘ついてないっぽい。木坂君は坂下のこともう嫌ってないし。彼女のおかげかな?
304:名無しのパンピー転生者
ほー、やるやん
305:名無しのパンピー転生者
濡れ衣じゃなかったってことか
306:名無しのパンピー転生者
未成年飲酒なんてよくある
307:イッチ
まあ、写真は偽造なんだけど
308:名無しのパンピー転生者
大学生ならな
309:イッチ
やばいのは、この騒動ってたぶんスケープゴートなんだよ。
310:名無しのパンピー転生者
どういうこと?
311:名無しのパンピー転生者
意味わからん
312:イッチ
あのー、写真の顔に見覚えは?ワイが貼った画像で!
313:名無しのパンピー転生者
あ゛
314:名無しのパンピー転生者
草
315:名無しのパンピー転生者
あー、簡単なことや
316:名無しのパンピー転生者
合成か
317:名無しのパンピー転生者
そうか!特集雑誌の写真を別の写真に合成させたんだ。
318:名無しのパンピー転生者
気づけなかった
319:名無しのパンピー転生者
わー、雑な合成やな
320:名無しのパンピー転生者
たぶん、顔は雑誌の写真で体は他の写真、周囲の酒とタバコはさらに別の画像やね
321:名無しのパンピー転生者
聡いやつはわかるやつな
322:名無しのパンピー転生者
ってことははめられたんか?でも木坂は白なんやろ?
323:名無しのパンピー転生者
それは両立するやろ、坂下は黒だけど証拠は偽造なんだ
324:名無しのパンピー転生者
問題なのは『誰が写真と坂下の写真の両方を手に入れることができたか』だ。
325:名無しのパンピー転生者
これは気が付くやつがいるだろ。停学取り消しか
326:名無しのパンピー転生者
自作自演?
327:イッチ
>>326 そう、結果木坂の証言は信憑性を落とし、停学は白紙に戻るし、処分もなくなるかも。
328:名無しのパンピー転生者
相変わらず、治安が悪い
329:名無しのパンピー転生者
これはよく練られてやがる
330:名無しのパンピー転生者
用意周到やな
331:名無しのパンピー転生者
咄嗟にここまで思い付くんか
332:名無しのパンピー転生者
あ、木坂君の評判………
333:イッチ
>>325
同意見だから情報屋を頼り、怪しげなやつを調べたらビンゴ。あれを偽造したのは坂下とその協力者。協力者を尋問したら吐いた。何でも、そいつも木坂の彼女が好きで木坂を罠にはめたかったようだ。
つまり、流れはこう。木坂は確かに飲酒、喫煙を目撃した。そしてそれを知った坂下は露見を恐れ、協力者と共謀。坂下は嘘の証拠を自分ででっち上げて証言の信頼性を落とすことを企んだ。嘘の証拠とは過去に自分が載った雑誌の画像を加工して偽造した写真。ちなみに先ほど見事、偽造はバレ、職員会議中らしい。まあ、停学だろうけど。
334:名無しのパンピー転生者
うわー
335:名無しのパンピー転生者
何で?
336:名無しのパンピー転生者
何で停学?偽造したのが誰なのか知らないだろ?
337:名無しのパンピー転生者
またラスボスかな?
338:名無しのパンピー転生者
尋問したのか!最低だな!
339:名無しのパンピー転生者
知ってた
340:イッチ
>>338 やったのは朝凪だ。見てただけなのに、思い出したくない
341:名無しのパンピー転生者
草
342:名無しのパンピー転生者
何があったんや
343:名無しのパンピー転生者
怖ーよ
344:イッチ
>>335 協力者に自首させて、恩赦を引き出す代わりに坂下を売る流れになったから?
345:名無しのパンピー転生者
どうしたらそうなっていくんだ
346:名無しのパンピー転生者
怖い!
347:イッチ
いや、あとさ………。ワイは最初に飲酒、喫煙、あと器物破損が罪状って言ったじゃん。実は器物破損は犯人がわかってない。けどたぶん、ね?わかるやろ
348:名無しのパンピー転生者
あっ
349:名無しのパンピー転生者
察し
『なあ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど………』
『あー、わりい………これから部活なんだ。明日でいいか?』
『すいません、私からもいいでしょうか?少しでいいですから』
『!?朝凪さん!もちろん!部活とかサボりますから!』
『なあ、佐崎って生徒の話が聞きたいんだけどいいか?委員会が同じだよな?』
『えーっと、貴方は………』
『あー、悪い。俺は隣のクラスの『お久しぶりです』』
『あ!結芽ちゃん』
面倒な聞き込みを終えて、現状の整理が完了した。
「後は、協力者の自供で終わりだな」
「私、君の人脈の狭さに泣きそうなのですが」
「うるさい」
坂下の協力者と思われる同級生、佐崎淳太は新聞部に所属しているらしくその部室を訪れた。
扉を開けると、ノートパソコンと5セットの机と椅子がバラバラに置かれていた。
「失礼するぞ、新聞部の―――「佐崎君、あなた、坂下君が停学にならないように、偽の写真を作ったでしょう?」
あらゆる工程を消し飛ばして結芽が口を開いた。これには語も開いた口が塞がらない。部室には、目的の人物以外はいない。
結芽は、佐崎の座る席までゆっくりと歩み寄る。その足音は静かで、教室の静寂を一層際立たせた。彼女の顔には、いつもの快活な笑顔が浮かんでいる。
「あ、朝凪………」
佐崎の体がびくりと揺れた。視線は泳ぎ、結芽と語の間を行ったり来たりする。何も言わない佐崎に、結芽は畳みかけるように言った。
「木坂君が坂下君の飲酒と喫煙を告発した。露見を恐れ坂下君はあなたが作った偽造写真で、それを否定しようとしている。違いますか?」
佐崎の顔から血の気が引いていく。それでも彼は、頑なに口を閉ざしていた。結芽は、机の端にそっと手を置いた。
「私には、これから楽しいことが待ってるのです」
彼女の指先が、机の上を軽く滑る。まるで、そこに広がる未来の地図をなぞるかのように。結芽の声は、あくまで穏やかだった。
「ですが回答次第ではあなたの未来は終わります」
語はドン引きしていた。
「輝夜さんのこと、好きなのですね?」
結芽が核心を突いた。佐崎の体が大きく震えた。彼の顔は驚きと動揺で歪んでいる。
「なんで……」
「安心してくださいね、輝夜は知らないですから。木坂君の立場が悪くなれば、輝夜さんがあなたに目を向けるかもしれないって、そう思っていたなんて、そのために人の人生を棒に振らせようとまでしたなんて、そんな身勝手な人間だなんて、知らないですから。今は」
その声には、一切の感情がこもっていない。語は、結芽の声色に背筋が凍りつくのを感じた。彼は顔を両手で覆い、小さくうめき声をあげた。その肩は小刻みに震えている。
「あー、佐崎。隣のクラスの風見だ。坂下の停学がどうなるかは分からない。でも、偽造がバレたら一番重い処分を受けることになるかもしれない。それは、輝夜さんにも、良い印象を与えないんじゃないか?今ならお前が脅されていたってことで口裏を合わせる」
ゆっくりと顔を上げた。その目には涙が滲んでいた。
「自首をおすすめしますよ、佐崎君」
結芽はにっこり笑い、肩をポンと軽く叩いた。その仕草は、まさに親身になって心配する級友のそれだった。
恐怖に震える少年はしばらく俯いていたが、やがて小さく頷いた。
「わかった、俺、話す…全部話すから………」
「フフ、何処まで話すのかそれはあなた次第ですよ?」
結芽がまっすぐに彼を見つめた。その眼差しは、一切の妥協を許さない。まるで獲物を追い詰める捕食者のようだった。語は横を向きたくなかった。
翌日、学校が騒がしかった。彼が自供を行い、坂下の悪事がバレたのである。さらに職員会議が長引き、教師は残業になっている。
様々な噂が飛び交う中、木坂を擁護する声と気弱に見える佐崎への同情が多く聞かれた。放課後の空き教室から校庭を見下ろし、溜息を吐く語。その理由は、転生特典で木坂の彼女が木坂に向ける感情を見てしまったからである。
木坂の彼女はおそらくそこまで木坂のことが好きではない。というかたぶん人のことが好きではないのだろう。
「マジで最悪。好奇心で嫌なもの見た。女怖すぎ」
「あら、女性は恐ろしくだからこそ美しいのです」
「背後に現れるな、怖い」
振り向くと、ニコニコと笑う黒幕がいた。
「美は神秘的であると同時に恐ろしいものでもある。そこでは神と悪魔が戦っており、その戦場は人間の心である」
「俺、文豪の言葉を引用するやつ好きじゃない」
「私は好きですよ。これをドストエフスキーの言葉だとわかる人は」
「………坂下は停学で済むと思うか?」
「成り行きとはいえ、偽造写真の作成のために恐喝までしたことになったのでならないかもしれません」
そんなことを話していると扉が乱暴に開かれ、怒声が響いた。
「朝凪ぃぃぃ」
噂をすれば坂下が扉を開けて入ってきた。どうやら彼は、偽造写真の件を正しく知っているらしい。
「ぶっ殺してやる!」
坂下は怒りに顔を歪ませ、結芽に殴りかかろうと腕を振り上げた。その瞬間、語は迷わず結芽の前に飛び出す。
「朝凪!」
語の叫び声が響き、坂下の拳は語の頬を掠めた。衝撃で体勢を崩しながらも、語は結芽を背中に隠すように坂下を睨みつける。
「考えなしかよ!この教室には監視カメラがあるぞ」
語の言葉に、坂下はさらに激情した。
「うるせぇ! てめぇが余計なことしたせいで、全部ぶち壊しになったんだ!」
そう叫びながら、坂下は再び語に襲いかかってきた。語は結芽が報復で坂下を殺しかねないと思い、坂下の攻撃を受け止める。
監視カメラがなければ、逃げていたかもしれない。
「落ち着けよ!ここで暴行までしたら少年院行きだぞ」
「黙れ!!!!!」
殴り合いは熾烈を極め、互いの拳が何度も交錯した。語は何度か坂下の拳を顔面に受け、口の端から血が滲む。
「退屈な見世物ですね。そろそろ飽きました」
気が付けば結芽が、坂下の後ろにいた。
「語君、ご存じですか?この教室の監視カメラはダミーなのです。廊下やロッカー室などの監視カメラは本物ですが、こちらは偽物。都合がよいですよね?」
「「な、何を言って」」
愉し気な声に、彼らは一瞬たじろいだ。
結芽はいつの間にか持っていたチョークの粉を顔面に散布した。坂下はそれを吸い込み、悶え、目を手で覆う。目の痛みによって隙だらけになった坂下の身体はいい的だった。
鈍い音と共に腹部に一撃を入れた結芽。綺麗な回し蹴りである。坂下は呻き声を上げ、その場に膝をついた。
「えぇ………」
その場に響いたのは困惑する語の声だけであった。