好奇心で首を突っ込んだら攻略難易度ルナティックの黒幕美少女に目を付けられた件   作:ああああああ

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犯人って一人しかいないよな

1:イッチ

前スレの続きなんやけど、器物破損は公民館の窓ガラスなんや。2階の窓が割られてたらしい。まあ、これは全然出回ってない情報で情報屋に今回の顛末を売って聞いたんやけど

 

2:名無しのパンピー転生者

むしろその情報屋が怪しい

 

3:名無しのパンピー転生者

犯人だろ、その情報屋ちゃん

 

4:名無しのパンピー転生者

高校生か?サバ読んでる

 

5:名無しのパンピー転生者

原作にはいないキャラや

 

6:名無しのパンピー転生者

登場してないんか?

 

7:イッチ

警察には相談がいかなかったらしい。不思議な力でもあったのか?

 

8:名無しのパンピー転生者

というか情報屋ちゃん生きてる?

 

9:名無しのパンピー転生者

現実でにカラスが石を落として窓を割ったケースもあるから、スルーできなくはない?

 

10:イッチ

ワイ、だいぶぼかしたぞ。黒幕がいたかもなーくらい。これはセーフですか?

 

11:名無しのパンピー転生者

東京湾?

 

12:名無しのパンピー転生者

たぶん、消されるライン

 

13:名無しのパンピー転生者

黒幕の名前は教えてないが、黒幕がいたことは話したんか

 

14:名無しのパンピー転生者

 

15:名無しのパンピー転生者

消されないはず

 

16:イッチ

事件の調査をしたら、結芽が興味を持ってきた。その後、プライベートで遊びに行ったことを話した。

 

17:名無しのパンピー転生者

なるほど?

 

18:名無しのパンピー転生者

ほー

 

19:イッチ

話を戻すんだけど、何で公民館の窓ガラスが割られていたのか不明なんだよな

 

20:名無しのパンピー転生者

盗みとか?

 

21:名無しのパンピー転生者

むしゃくしゃしてやりました

 

22:名無しのパンピー転生者

盗みなら2階じゃなくて1階にするのでは?1階だけ監視カメラがある、センサーが起動するとか?

 

23:名無しのパンピー転生者

公民館って何があるんだろ?

 

24:イッチ

聞いたことはない。2階だけ鍵が空いてるなんて聞いたこと無いし、物が盗まれた形跡もない。

 

25:名無しのパンピー転生者

 

26:名無しのパンピー転生者

罪を着せることが目的で意味はないのでは?

 

27:名無しのパンピー転生者

別の事件のカモフラは?

 

28:名無しのパンピー転生者

わからんなー

 

29:名無しのパンピー転生者

ありそう

 

30:名無しのパンピー転生者

結論は出ないだろ

 

31:名無しのパンピー転生者

 

32:名無しのパンピー転生者

それより!月歌輝夜に彼氏がいたのが許せない!うあ゛あああああ

 

33:イッチ

あー、輝夜さんね。確かに可愛い。顔はいい。髪が綺麗だし、人形を思わせる美しい顔立ちにすらりと伸びた手足。まぎれもない美少女だった。同時に、外面が完璧なんだよね。ここは朝凪と同じだけど、常に礼儀正しく、笑顔を絶やさず、周囲に完璧な印象を与える、だけど朝凪と違ってチープなんだよな。何でだろ、教えて原作プレイヤー

 

34:名無しのパンピー転生者

原作ヒロインが中古なんて!

 

35:名無しのパンピー転生者

元カレくらいいるだろ

 

36:名無しのパンピー転生者

ユニコーンがよw

 

37:名無しのパンピー転生者

中古かどうかわからないだろう?

 

38:名無しのパンピー転生者

急に下品だなw

 

39:名無しのパンピー転生者

スレなんてそんなもん

 

40:名無しのパンピー転生者

>>37

馬鹿野郎が!付き合ってたら心の処女膜がないんだよ!

 

41:名無しのパンピー転生者

 

42:名無しのパンピー転生者

ユニコーンは殺された

 

43:名無しのパンピー転生者

ギャルゲーで処女じゃない。これは駄目

 

44:名無しのパンピー転生者

あれ、闇深そうだけどヒロイン?

 

45:名無しのパンピー転生者

心 の 処 女 膜

 

46:名無しのパンピー転生者

きっしょ

 

47:名無しのパンピー転生者

怖いわー

 

48:名無しのパンピー転生者

ユニコーンレベル100じゃん

 

49:名無しのパンピー転生者

ドン引きだぜ?

 

50:名無しのパンピー転生者

他者への共感ができないタイプでみんな大好き闇深ヒロイン。一度落とせばドロドロに依存してくれる。彼女の無表情は、共感力のなさは、本当の感情が奥底に押し込められ麻痺してしまったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、坂下の目論みはばれ停学が言い渡された。暴行は語がなかったことにしたいと申し入れたため、警察沙汰にはなっていない。協力者の佐崎には反省の余地と坂下に脅されていた可能性から、反省文が渡された。

 

「木坂君の独り勝ちでしたね」

 

高校の帰り道で結芽はそう呟く。秋の足音が到来し、少しづつ気温が下がっている。語の隣を結芽が歩いていた。黒い髪を揺らす彼女の背は6センチほど低い。必要があれど、二人並んで学校から帰るというのは以前は見られなかった行動だ。

 

しかし、語は敢えて帰りを共にしようと誘った。

 

「いや、独り勝ちはお前だろ」

 

「………説明を求めても?」

 

予想通りとばかりに語に続きを促す。

 

「坂下は公園で酒とタバコを吸ってた。あの公園は木坂の通学路上には存在しない。不可解だ」

 

「それについては、彼が言っていたではないですか?その日は彼女である輝夜の家に寄ったから、遅い時間に通った、と。これは木坂君と教師の証言は同じですよ」

 

「そうだな、つまり木坂の彼女と友達なら、木坂を呼ぶ日と時間を把握できる」

 

「………」

 

「あの近くにある公民館、窓ガラスが割られていたけど、坂下はそれはやっていないと否定したらしい」

 

「物騒ですね」

 

「詳しくは聞けてないがどうやって割ったんだろうな。古くて監視カメラがないのはいいが、近づいて割るのは無理だろう?」

 

「さて?石でも投げたのではないでしょうか?中に入れなくてもやり様はいくらでもあります。坂下君がイラついて石でも投げたのでは?」

 

追及をのらりくらりと回避する結芽。

 

「………佐崎に協力するよう煽ったのはお前だろ。不自然なんだよ。いきなり、調査に協力するなんて」

 

「雑過ぎです。泣いてしまいそうな言いがかりですね」

 

転生特典で感情を見た時、結芽に恐怖を抱いていた。初対面の反応ではない。一部ではファンクラブができる女に好意ではなく、恐怖を抱くなど。そもそも、彼との問答だけ異常だった。まるで余計なことを言わせないように主導権を奪ったように見える。

 

だから、罠をかけた。

 

「今日は本当に雑な問答ですね。正直、この時間にはがっかりですよ。もう―――」

 

「何で窓を割るのに中に入る必要があるんだ?」

 

「………!」

 

結芽は目を見開き、唇を噛んだ。自身の失言に気が付いたからだ。語の疑問は『窓を割った方法』。加えて、古い建物であること、監視カメラがないこと、近づいて割るのは無理と伝えた。監視の目がないのにも関わらず、近づくことが困難であると肯定したうえで中に入る必要性まで言及した。

 

「普通は俺の発言に疑問を持つ。何で監視カメラも無いのに窓を割るのが難しいのか?とな。それを切り捨てた上で、さっきの言葉。何で割れた窓が1階じゃないと思う?」

 

「………私も木坂君から聞きまして」

 

「10分前に木坂に連絡して聞いたら、どこの窓が割れたのかは誰にも話してないそうだ」

 

「………」

 

「お前は輝夜から聞いたと言うべきだったのさ。まあ、それでも無駄だけど」

 

「仕込みましたね?」

 

「賭けの要素は大きかった。お前が勝手に掛っただけだ。上手くいきすぎて油断したろ?」

 

「…本当に、いいですね。素晴らしいですね。同年代でここまでの人はいませんでした」

 

慄く語を前に、結芽は瞳を爛々と輝かせ、チロリと舌で唇をなぞった。それがまた肉食獣が舌なめずりしているようにしか見えず、語はかなり危機感を煽られる。

 

「70点と言ったところでしょうか。やはり私が割った証拠はなく、動機も不明。ですが今回は語君に意図せず迷惑を掛けましたから、一個だけ質問に答えて差し上げます」

 

そう言いながら少し背伸びをして怪我をしている語の頬を指でなぞった。語は瞳に不満を溜め込んで、彼女を見る。

 

「………公民館を狙ったのは何故だ?」

 

「別に公民館でなくてもよかった。利用できそうな坂下君の行動範囲で一番割りやすそうだったのがあそこだったのです。窓を割った時点で私の目的は8割終わっていますから」

 

少しだけ冷たい風が二人を撫でていく。そして、サービスは終わりと言わんばかりに結芽はその場を去るのだった。

 

 

 

 

語が最寄り駅についてからしばらくして、聞き覚えのある声が響いた。

 

「あんたが風見?」

 

声の主に意識を向けるとそこには、月を背後の空に背負っている銀髪の美少女がいた。端正な顔立ち、ほんのりと上気した頬、吸い込まれてしまいそうな蒼色の大きな瞳。正直、顔だけはタイプだ。制服を着崩しているのに、だらしなく見えずピアスを空けているのに清楚に見える。不思議な少女だ。常にトレンドを押さえた上質なアイテムで着飾り、洗練されたセンス。それはまるで、自らを完璧な作品として演出しているかのようだ。

 

「お前は?」

 

語はその少女を知っていた。遠目に見たことがあるから。その感情を覗いたから。ただ面識はない。

 

「月歌輝夜」

 

人形のように見えた。表情一つ変えない熱のない人形。一瞬で、興奮が冷めていくのを感じ………警戒心が高まってきた。

 

「彼氏持ちが何の用?」

 

「木坂は男避け。付き合ってるけど恋愛対象じゃない」

 

驚愕の事実だ。だが、それはいい。見逃せないのは、その目。そこにあるのは諦観だ。強烈な諦観がそこにはある。

 

何故だ?何故、こいつはここまで成り果てた?後天的か、生まれつきの瑕疵か。

 

この人形がどうやってできたのか、何故ここに来たのか、その中身を暴きたい。

 

衝動が胸の中を掻きむしる。

 

「あんたこそ、朝凪結芽と付き合ってるの?」

 

「会話が飛び飛びだな。言いたいことしか言ってないだろ?」

 

「あれについて行けるんだからこれでわかるでしょ?」

 

あれとは、朝凪結芽のことを指すのだろう。

 

「………付き合ってないし大した付き合いはないぞ」

 

「ふーん。じゃ、いっか。ねえ、アタシと付き合ってよ」

 

絶好の好機だと叫びたい。付き合えば、暴ける確信がある。衝動に、熱に、浮かされるが如く少年は少女の瞳を見る。そして―――

 

「………取り敢えず、友達からで」

 

踏みとどまった。脳裏にニコニコと笑みを浮かべたラスボス系美少女が見えた気がしたからだ。

 

 

 

 

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