歪んだ夏油傑 作:外道傑
傑、ほんとにやるんだな?
ああ。 と返す五条悟とその親友、夏油傑。
この世界では夏油傑は仲違いした後和解せず、さらに五条悟に対して若干の羨望を持っていた。
瞬間、ノータイムで放たれる青色の閃光。
「傑、これに対応するとはやるね」
即座に夏油傑は無限の吸引範囲を逃れた。
術式の解釈を広げた菜々子に写真を撮られることにより生まれた瞬間的なワープポイントの誕生。
それに合わせて菜々子が夏油傑をワープさせただけのカラクリだが、それは今この状況では圧倒的に情報が足りず五条悟は洞察出来ない。
六眼は異常を見るもののそれに対応が遅れる。
傑の呪霊は傑の術式なら隠れていても術式を使えるのか?と考察する。
そして五条悟は遠くのヘリに一瞬視線を向けた。
すると五条悟は0.04秒の間に夏油傑に近寄られ、空にかち上げられた。
これだけなら蒼で帰れると目線を地面に向けるもそこに夏油傑はいない。
伏黒甚爾によるみっちり1億円修行、1日3333万円の価値はあったようだ。
ステゴロ技術は磨かれ、身体能力は最高潮に達した。
筋繊維や筋肉に対する理想的な力の入れ方、1歩1歩の姿勢や膝の曲げ方まで隅々矯正された夏油傑は生身でソニックブームを出している。
瞬間、ありえない光景が目の前に広がった。
ヘリコプターに機銃が8つ付いている。
そして機銃掃射が五条悟に対して行われる。
それと同時に1km先から湾岸砲を五条悟に撃ち込む。
無限に広がる距離は弾丸を止め───ない。
今の羂索が持っている特殊な術式、
呪術師の殺し屋や禪院一族がこぞって夏油傑を狙って襲撃したものの、この術式の影響からは逃げられない。
右手で触ったものはどんなにデタラメな方向に弾や槍、弓矢であっても命中するまで直進する。
この直進速度は圧倒的で小石を投げるだけで衝撃波が出る程。
武装ヘリコプターや湾岸砲に触るだけで五条悟に対する圧倒的な妨害能力を得る。
弾自体は小さいものの、その面積ではなく数で妨害する。
無限バリアで届かないとしても物理的な目を封じられ、奇襲が可能になる。
「
ミゲルだ。 黒鞭を装備したミゲルは圧倒的な防御力を誇る。これは本人が縛りをしているからだ。*1
その完璧に近い無限のバリアは決して破れないが術式を乱す黒鞭ならばバリアを一時弱めることが出来る。
六眼でその脅威を予測した五条悟は蒼による高速吸引で鞭を回避する。
しかしそこに合わせたかのように、土の下には呪具が仕込まれていた。
虎針金。 近くにいる呪力持ちの中で最も多くの呪力を持つ者が近ずいた瞬間あらゆる障害を無視して刺さり、足に刺さった場合走ったり歩いたりする事が出来なくなる。*2
そんな状態に陥った五条悟に、死の運命が迫る。
タタタタという細かい音と共に、五条悟の無防備になった脇腹を一閃、天逆鉾が内蔵に突き刺さる。
史実では伏黒甚爾は玉折の時に五条悟を死に追い込むが百鬼夜行の時にずれた。
そしてそこにドブカスタックルが128倍速で迫る。
追い込まれれば追い込まれるほど、プライドが傷つく程パワーが上がるドブカスの習性はマッハ3の史実を抜け出し、マッハ9まで迫る。
ミゲルがむち打ちで常に五条悟のバリアを乱し、ドブカスと伏黒甚爾で火力を出す。
夏油傑は決してサボっている訳ではなく、黒淋死 ゴキブリの呪霊を仕込み回っている。
だがその状態は五条悟を追い込んだ。追い込みすぎてしまった。よって放たれる仮想の質量…茈だ。
あらゆる物を削り取り、消滅させる巨大な球体。蒼の吸引で前方に吸い寄せられることによって直進している。*3
そこに2枚のジョーカーが入る。
摩虎羅は右腕の内側に左拳を押し当てた上で「布瑠部由良由良」の祓詞を詠唱することで召喚する。
そしてたとえ調伏できていなくとも
「術者の力量に関係なくどんなタイミングでも調伏の儀式は開始できる」
「調伏参加者には自分以外を複数人指定可能」
という十種影法術の式神調伏の儀のルールを利用し、相手を巻き込んで魔虚羅を召喚することで相手を自分もろとも魔虚羅に斃させる実質的な自爆技として使える。
そう、禪院相伝十種影法術の持ち主、伏黒恵だ。
伏黒甚爾は伏黒恵の作戦参加を容認した。
フィジカルギフテッドは呪術界では空気と同等なので摩虎羅は適応できない。*4よって伏黒恵が1発だけ入れて逃亡、そして追いかける時に伏黒甚爾が八握剣異界神将魔虎羅をボッコボコにする事によって伏黒恵が調伏した事になる。
桃髪の少し幼げな少年、少年と言っても大人に向かいつつある少年。 虎杖悠仁だ。 羂索と築いたコネクションによって宿儺の器を発見し、指を20本全て飲ませ宿儺を完全受肉させる。
宿儺は呪霊。夏油傑の呪霊を操る呪霊操術に引っかかり、今や夏油傑は両面宿儺さえも手中に入れた。
ドブカスが伏黒甚爾と夏油傑を除く全員を抱え退避した。
なぜなら……暴虐が始まるからだ。
「布瑠部由良由良」
「八握剣異界神将魔虎羅」
二対四枚の羽の目と舵輪のような頭をした白い怪物、摩虎羅。右手には剣、左手は無手。
摩虎羅は五条悟との戦闘を始めた。
そして宿儺は領域展開を行い、伏魔御廚子が開かれた。
地面を蜘蛛の巣のように解が切り刻み、五条悟の無限のバリアを摩虎羅が適応しつつ宿儺が捌で迫る。
そして5分が経過した頃、五条悟は宿儺の領域展開を破壊すべく領域展開 無量空処をした。
無限情報、無限回……つまり
摩虎羅は、真の怪物になった。
五条悟は領域展開中に摩虎羅と殴り合い、斬り合いをしていた。宿儺はいかに呪霊といえども受肉体は人間。 無量空処は逃れられない。
そしてついに領域展開が終わり、摩虎羅の剣、八握剣が無限を切った。
そしてそれと同時に宿儺は目覚め世界斬を完成させた。
宿儺は五条悟に向かって世界を斬る斬撃を放ち、五条悟に勝利した。
しかしまだだ。まだ息の根がある。
だが禪院直哉による128倍速ロケット伏黒甚爾が天逆鉾を構え五条悟に肉薄しトドメを刺した。
羂索は約束通り五条悟の体を動かす。
宿儺は裏梅を求めて受肉体を探している。
そして伏黒甚爾と伏黒恵は報酬を受け取り、帰道に着いた。
ゴキブリ呪霊、黒淋死を夏油傑は回収した。
みなハッピーだ。
夏油傑は、親友五条悟を殺したことよりも革命を成し遂げる使命感に駆られている。
輝かしい未来は無く、暗黒に包まれるばかりだ。
縛りの内容は
黒鞭をもっている間、他者からの衝撃を5分の1に抑える
というものになっています。当然デメリットはありますがこれは非常に重く、術式の使用不可という縛り何ですね。
公式によるとミゲルは術式自体はあるもののそれは戦闘向きではない、とされています。
黒鞭と縛りってなんかSMみたいでややこしいな…
ミゲルってケニア出身なの初めて知った。
恥を知ります