久々に逆シャアを見ている。おぉ…アムロカッコイイ…。てか化け物だろこれ…なんでリガズィでサザビーとタイマン張ってんだよ…。なんか、こういうの見てるとさ、こう…なんつーの?ビート?たけしじゃなくて。とにかく、明日は工廠に行こう。
能代がいつものように執務室に行くと、提督がいなかった。まさかサボったのか…とため息をついたところで電話が掛かってくる。
「もしもし」
『あぁ、能代さん!?私、明石!』
「どうしました?」
『提督をどうにかして!』
「………へ?」
「お願い!俺も艤装使ってみたい!」
「だから無理ですってばぁ!」
提督に土下座させても断るとは…夕張に明石さんめ……。
「なにやってんですか提督」
振り向くと能代が不機嫌そうな顔で立っている。
「能代!お前からもお願いしてよ!こいつら頭硬ぇんだもん!」
「提督、今のはちょっとイラっとしました」
明石さんが言うがそんなのに構ってる暇はない。
「提督はなにがしたいんですか?」
「出撃!俺も艦娘になりたい!」
「は?」
「だから装備を作って欲しいんだよ!とりあえずビームライフルとビームサーベルと頭部バルカン、ニューハイパーバズーカ、フィンファンネル、サイコフレーム……」
「ち、ちょっと!さっきからなにを言って…」
「いや…ファンネル系は俺が使ったところで暴走させるだけだからな…でも責めてリガズィくらいは操れるようになりたい…するとビームライフル、サーベル、バルカンにグレネードランチャー……」
「提督!」
「ん?あ、あぁ能代。で、ダメかな?」
「ダメですよ!提督にそんな危険なこと…」
「いや多分俺、深海棲艦含めて一番強い自信があ…」
「とにかくダメです!戦いは能代たちに任せてください!」
「ケチ!」
「ケチで結構!」
クッソ…この野郎め……。チラッと夕張を見ると苦笑いしている。
「ほら提督、能代もこう言ってるから諦めて…」
「うるせぇメロン(笑)」
「んなっ……!」
「断崖絶壁」
その瞬間、工廠が吹き飛んだ。これで工廠壊れんの何回目だよ…。
結果、俺は今日一日夕張の雑用をやることになった。提督なのに雑用である。本当、人ってどんなに昇進しても本質的なところは変わらないんだな。
「ほらこれあそこに運んで!」
「はいはい…」
「『はい』は一回!」
う、うぜぇ…そんなに自分の雑用が嬉しいかこの女…。
「ていうか、これなに?」
持ち上げたのはどう見ても初期ガンダムのビームライフル。
「見てわかんない?」
「いや分かりますけどさ…なんでこんなもん…ちょっと試し撃ちしてもいい?」
「ダメ。大体、ビーム出ないし」
「ふーん…てかここ暑くね?」
「私はここで慣れちゃったもーん。てか口動かすくらいなら手を動かしなさいよ」
少しイラッとしたわ。もう逃げよ。そう決めて工廠から出ようとした時だ。
「提督ーいますかー?」
「げっ大和ハウス…」
「大和です!」
めんどくせぇ。
「あ、大和さんこんにちは。で、提督はなんで出口にいるの?雑用は今日一日って言ったよね?」
「や、大和が来たような気がしたから…」
「私が呼んでから気付いてたじゃないですか」
「………で、大和何の用?」
「誤魔化しましたね…いえ、大したことではないんですが…」
ならいいや、と言わんばかりに俺はなんとなく夕張に目を向ける。夕張は大和の顔のやや下辺りをジト目で睨んだ後、自分の胸を触る。そんな夕張に耳打ちした。
「大丈夫、噂だけど大和のあれってパッドらしいから」
「えっ!?」
言うと、大和の前にとたとたと歩み寄る夕張。戸惑ってる大和にも構わず、平気で胸をタッチ。
「ど、どうしたんです…きゃっ!」
「ほ、ほんとだ…変に、固い……」
「こ、これは九一式徹甲乳です!てか提督!なに言ったんですか夕張さんに!?」
「や、ちょっと噂を…」
「…えっち」
「や、なんで?」
「分からないんですか?」
「うん」
呆れる二人。その後、大和がなんか瓶を見付ける。
「あら、これなに?」
「あっ!大和さんそれはダメで…!」
「……へぇ、おもしろそうじゃない。提督、さっきのセクハラ。チクられたくなかったらこれ、飲んでください」
「はぁ?セクハラ?誰が?夕張?」
「吹っ飛ばしますよ」
「提督がに決まってるでしょ。で、どーするんですか?」
実際、まったく覚えがないのだが、冤罪が有罪になることは良くある。飲んでおこうか。
「分かったよ。クソババァ」
「いいから飲みやがってください」
無理矢理、口の中に薬をぶち込まれた。またかよ…と、思いつつも俺は意識を失った。