もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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バレンタイン1

 

 

 

 

バレンタイン当日。俺は鍵閉めて朝からゲームをしている。だって暇だもん。あとチョコとか全然期待してないから部屋から出ない。

いやだってこういう日に限って外に出たら影で「あいつ、普段外に出ないくせにこういう日だけ外に出るwww」「チョコもらえると思ってんのwww」とか言われたくねーもん。本当にそういうことして何が楽しいのか。中学時代の女子とかマジで全員殺したい。

今の俺ならやれるか。全員見付けて来年までぶっとばしてやる。窓から飛び立とうとした時だ。

 

「テートクゥゥゥゥゥッッッ‼︎‼︎」

 

フライングヘッドパットが飛んで来て、反射的に窓を閉めた。当然、ガシャアァァンッッと窓を突き破る金剛。

 

「テートク!チョコ渡しに来たヨー!」

 

頭から血を流していた。

 

「いやそれもうホラーじゃん!地獄の底から蘇ったみたいになってんぞ!」

 

「ほら早く食べて下さい!ハリー!ハリー!」

 

「オードでもポッターでもいいよ。で、なんか用?」

 

「だからチョコ渡しに来たネ!」

 

「え?マジ?誰に?」

 

「提督にに決まってるデショウ!」

 

「いやうちに三人いるし」

 

「男性の提督は一人しかいないヨ!ほら受け取ってくだサイ!」

 

俺が…チョコだと?高校一年の時は下駄箱にカブトムシの死骸と紫陽花を入れられ、高校二年の時は翌日にチョコのゴミを下駄箱に入れられた俺にチョコ?ついでに小学生の時は教科書にドロッドロのチョコをコーティングされた。本当によく俺、自殺しなかったな。鋼の精神力だわ。全人類は俺を見習うべきだ。

 

「お、おぉ…サンキュー。でもちょっと出掛けてくるから」

 

「ダメネ!今すぐに食べてくだサイ!」

 

「いやだって今から中学、高校の時の女子達を暁の水平線に沈めないと……」

 

「ほ、ホントに今食べるネ!」

 

余りにもしつこいので食べた。甘ぇ……俺は苦いチョコのが好きなんだが、まぁもらえるだけ有り難く思っとこう。

 

「美味いねこれ」

 

「お、OH……」

 

「どうかした?」

 

「な、なんでもないデスヨ?は、ははは………おかしいネ…媚薬を超特盛にしたはずナノに……」

 

最後の方はよく聞こえなかったが、まぁ感謝しとこう。

 

「じゃ、ブラッディーフェスタにでも…」

 

「わ、私以外の子もチョコ用意してると思うから鎮守府の中を回って見るといいネ!」

 

「いやでも俺の19年間の歴史から言うと……」

 

「いいから行くネ!早く!」

 

「お、おう……」

 

と、いうわけで俺の元クラスメートの次元旅行は中止となった。まぁ誰がクラスメートかなんて覚えてないし、多分1人も飛ばさずにやめてたけどね。卒アルとか今頃、再生紙になってるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、鎮守府内を回る。すると、ドンッと誰かとぶつかった。

 

「あ、すいませ…長門」

 

「ふむっ提督。今日はバレンタインデーらしいな。昨日、金剛がはしゃいでいたのを見かけた。だから私も作ってきたぞ」

 

「あ、どうも。ていうか、お前キャラに似合わずファンシーなラッピングしてんな。ウサビッチ好きなの?」

 

「んなっ……なにをバカなことを!私はあんなウサギなど……!」

 

「いや俺は好きだよ。DVD貸そうか?」

 

「も、もっているのか!?」

 

「メチャクチャ食いついてんじゃねぇか。貸してやるよ。それホワイトデーで」

 

「なに!?そ、それは流石に……」

 

「じゃーなー」

 

「お、おい待て提督!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またしばらく歩くと、声がした。

 

「しれーかん!」

 

「レールガン?」

 

聞き返しながら振り返ると第六駆逐艦の皆様。

 

「一人前のレディがチョコ持ってきてあげたわよ!」

 

「私はウィスキーボンボンを作った」

 

「私がいないとダメね!」

 

「うけとってほしいのです!」

 

「お、ありがと。あと響。お前にチョコの作り方を教えた奴を言え。そいつには月と同化してもらおうかな」

 

「響だよ」

 

「自分で調べたのかよ」

 

そのまま四人は去っていった。しかしアレだな。割と俺もらえるんだなチョコ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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