もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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バレンタイン2

 

 

 

 

その後も色んな艦娘にチョコをもらい、紙袋に全部ぶち込んで一度職務室に置いてから食堂へ。なんだかんだでもうお昼だ。飯が食いたい。

 

「あ、提督ー」

 

こっちを見る北上と舌打ちする大井。

 

「はいこれ、チョコ」

 

「あ、どうも。悪いね」

 

「うーうん。あ、ちなみにそれ本命だから」

 

「そういう冗談いらねーよ。ついうっかり本気にしちゃうだろうが」

 

「………まぁ、本気なんだけどね」

 

「? なんか言った?」

 

「なんでもないよー。ほら大井っちも」

 

北上に言われて、ヤケに顔を赤くする大井。左手をモジモジさせ、こっちをチラッと見たかと思うとすぐに目を逸らす。右手は背中に隠している。すると、決心したようにふんっと鼻から息を吐く。

 

「提督、いいですか?義理、ですからね!」

 

「え、お前もチョコあんの?大丈夫?ポイズンとか入ってない?」

 

ま、どーせ毒とか効かないけど。

 

「提督は私をなんだと思ってるんですか!?」

 

「クソレズ。もしくは愛の暗殺者」

 

「あ、愛!?そ、それは誰に対する……」

 

「北上」

 

「死んでください」

 

「なんで!?てか魚雷はやめとけ。俺には効かない上に食堂壊すだけだ」

 

「クッ…化け物め」

 

「懐かしいなぁ、最初の頃は二階から落ちただけで手とか骨折してたのに……」

 

「本当ですよ。本当になんでそうなっちゃったんですか?」

 

「喧嘩してるうちに体に突然変異でも起きたんじゃね?」

 

「それは自分が人間であることを否定してますよ……」

 

で、昼飯が終わって今度は演習場へ。お、単装砲ぢゃん。使ってみよう。俺は単装砲を二つ持って軽くジャンプした。ちょうど25mくらいか。俺は脚を開いて二つ揃えて構える。

 

「ターゲット確認。これより、破壊する」

 

バオンッ!と音を立てて発射。それが的にあたる直前、間に扶桑が入って直撃した。あっやべっ。

 

「大丈夫か扶桑!?」

 

急いで駆け寄る。

 

「だ、大丈夫ですよ……はい。大丈夫です……」

 

「わ、悪い。ついこう、調子に乗った。ていうか誰かに当たると思わなくて」

 

「いえ、勝手に入った私が悪かったです…」

 

と、思ったら飛んでくる主砲。昨日鋼材を(無断で)使って作ったエリュシデータで斬り落とす。

 

「あら?提督。扶桑姉様に何してくれてるんですか?」

 

「ま、マウンテンキャッスル……」

 

「山城です」

 

め、面倒な奴に捕まった……!

 

「や、違うんだよ。わざとじゃなくて……」

 

「大丈夫よ山城。提督はわざと当てたわけではないのだし、中破してるわけでもないわ」

 

「ふ、扶桑姉様がそう仰るなら……」

 

「あ、提督。いい機会ですからこれ、受け取ってください」

 

扶桑の懐から出されたのは綺麗にラッピングされたチョコレートだった。

 

「え?お前もくれるの?」

 

「えぇ、私だけじゃないですよ。ね?山城?」

 

「ね、姉様!」

 

なんだ?話が読めない。と、思ったら山城が顔を真っ赤にしながら両手を自分の後ろに隠す。で、変に深呼吸する。

 

「……なに?暗殺?」

 

「ち、違います!いいから受け取んなさい!」

 

「おいおい、命令かよ」

 

とか言いながらも受け取る。

 

「ありがと」

 

「ふん、一応上司ですからね」

 

「手作りの癖に」

 

「ふ、扶桑姉様!」

 

そのまま二人は走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

剣道場。そこに足を運ぶと、天龍と日向が稽古をしていた。

 

「提督か?」

 

日向に声を掛けられる。

 

「剣道か。俺もやりたい」

 

「いいだろう。天龍、相手をしな」

 

「いいぜ。覚悟しろよ提督!」

 

で、俺は竹刀を受け取る。

 

「喰らえェェェッッ‼︎」

 

と、走りこんでくる天龍。

 

「めーん」

 

竹刀を振り降ろすと、天龍の脳天に直撃し、体が地面に埋まった。

 

「あっ」

 

静まり返る剣道場。

 

「ごめっ天りゅ……」

 

「うえっ、うえぇぇぇ……」

 

泣いちゃったよ……。日向に助けの視線。目を閉じたまま頷いてくれた。で、なんとか引き上げる。

 

「ごめんな。まさか減り込むとは……」

 

「うん……」

 

「次からは加減するな」

 

「うん……」

 

今も加減したとは言えない。

 

「ああそうだ。提督」

 

日向が思い出したように言った。

 

「チョコレートだ。受け取ってくれ」

 

「え?ヒナタもくれるの?」

 

「今のであげたくなくなったな」

 

「や、冗談ですごめんなさい」

 

そんなわけで受け取る。と、思ったら俺の目の前に転がり込んでくるチョコ。

 

「俺のだ」

 

「て、天龍が…こんな可愛らしいラッピングを……」

 

「う、ウルセェバーカ!俺だって女だ!」

 

「見りゃ分かるよ」

 

「んなっ……!」

 

何故か顔を赤くする。

 

「この…変態がァァァッッ‼︎‼︎」

 

殴りかかってくる天龍。それを受け止めてもっかい埋めた。

 

この後、龍田にボコボコにされた。

 

 

 

 

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