もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

26 / 156
番外編3

 

 

 

「はい日直ごーれー」

 

一回でいいから言って見てぇよなこの台詞。前回、加賀先生に怒られたので、今回は遅れずに来た。

 

「きりーつ」

 

秋雲が号令を掛ける。

 

「気を付け、れーい」

 

「はいじゃあ今日は文化祭も近いので、現国を中止してなにやるか決める」

 

その台詞に盛り上がる教室。

 

「ちなみにうちのクラスの出し物は俺の独断と偏見でこれに決めた」

 

その瞬間、全員が「は?」って表情になるが気にしない。教卓にコトッとなにかを置いた。そこにあるのは、ガンプラ。

 

「ガンタンク1/100スケールだ。俺は青春と友情の文化祭が大嫌いだからこれで潰すことにした。いーよねみん…」

 

『よくねぇよっ!』

 

てなわけできちんと決めることになりました。

 

「はいじゃあ、とりあえず誰でもいいんで、司会進行役をやって。俺はあれ…文化祭のアレ、参考図書読んでるから」

 

「ジャンプじゃんそれ!後で貸してよね!」

 

鈴谷が立ち上がって指差す。

 

「じゃ、お前司会な」

 

「は、はぁ!?なんで鈴谷だし!」

 

「いや立ったから。ほら早く。現国1にされてぇのか」

 

「こっの…!いつか引っ叩いてやる…!」

 

そのまま全員で会議を進める中、俺はジャンプを読みふける。それから20分後くらい。ふと黒板を見ると、どうやら演劇に決まったようだ。へー、いいんじゃない?俺関係ないし。

で、なんで黒板に「スペシャル出演:提督☆」ってかいてあるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。早速、文化祭の準備が始まった。ちなみに顧問の件は剣道部に決定。中学の時に剣道をやっていたというのもあり、一応見に行ったら日向にせがまれた。

で、今はクラスの出し物。鈴谷に説明してもらってる。

 

「ほら先生は先代英雄《閃光の破壊者(シャイニングブレイカー》ルーク・シュナイダーの亡霊役なんだから」

 

「おい、なんだその矛盾まみれの中二感丸出しの英雄は…誰が考えた」

 

「え?一年生の菊月ちゃん」

 

下級生まで巻き込んだのかこいつらは…。

 

「あの…責めて名前変えてくれ。中二教師って周りに名付けられちゃう…」

 

「ほら必殺技!シャイニングフィンガーソード!」

 

「丸パクリじゃねぇか!もう俺ドモン・カッシュでいいんじゃね?てか亡霊が必殺技うっちゃうの?」

 

「ちなみに先生の娘の英雄役として阿賀野ちゃんに出てもらうよ」

 

「パパーっ!」

 

と、阿賀野が抱き付いてくる。

 

「おい英雄がパパって呼ぶなよ。責めてお父さんだろ」

 

「阿賀野はねぇ、二代英雄《死霊の騎士(デスハーデス)》ダーク・シュナイダーだよ!」

 

「おい、なんで閃光の娘がダークなんだよ。死霊の騎士とか完全に通り魔かなんかだろ」

 

「さぁて!死にたい奴は前に出なァっ!」

 

「おい、この子本当に死神だよ。なんとかならないの?」

 

この演劇大丈夫か?ただの新機動戦記ガ○ダムWになっちまうんじゃねぇの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中で抜けて、自分の部活に顔出した。

 

「あ、先生ー!」

 

伊勢がパタパタとよってくる。その後に続いて日向やら木曾やら天龍やらが出てきた。

 

「あのさ、一応聞きたいんだけど、剣道部ってなんかやんの?文化祭」

 

「一応やるつもりだ」

 

答えたのは日向。

 

「部費稼ぐために軽くで店をやろうと思ってる」

 

「あ、なら俺のお小遣いも」

 

「自分で稼いでくれ」

 

「だよね。知ってた」

 

しかし懐かしいな剣道部。とりあえず竹刀を拾い上げて軽く振ってみる。

 

「おーい木曾。ちょっと鍔投げてくんね?」

 

「いいけど、なにすんだ?」

 

「五右衛門」

 

「や、やめてください提督!そんなことしたら竹刀が…」

 

「へーきだよ伊勢。ちょっと弾くだけ」

 

てなわけで、木曾がびゅっと鍔を投げた。それを弾く。

 

「またつまらぬものを切ってしまった…」

 

「切るっつーか弾くだけどな」

 

「いいんだよ細かいことは」

 

ふぅ、スッキリしたぜ。伊勢と日向は呆れてるがそんなもん知るか!俺が暇潰し出来ればそれでいいんだよ。

 

「あれ?鍔は?」

 

「そういえば見当たらないな」

 

探してると、後ろから声がする。

 

「剣道部」

 

どっかで聞いた落ち着いた声。振り返ると加賀先生が鍔を持ってたっていた。

 

「これが上から降ってきたのだけれど。なにか知らないかしら?」

 

やっべー…相当お怒りだよこれ…。

 

「や、知りません知りません!なぁみんな!?」

 

『提督先生がやりました』

 

全員口を揃えて吐きやがった…。だが、意外なことに加賀先生は怒った様子はなく、目をパチクリさせて俺を見た。

 

「て、提督先生?どうしてここに…?」

 

「え?や、俺、ここの顧問なんすよ…」

 

「………」

 

すると、なぜか顔を赤くしてボソボソした声で言う。

 

「弓道部に入ってくれれば良かったのに…」

 

「はい?なんか言いました?」

 

「な、なんでもないわ!それより、あなたがこれを落としたのね?」

 

「や、違うんですよ。鍔に今は亡き先代英雄の《閃光の破壊者》ルーク…」

 

「罰として今日も弓道部の雑用をしなさい。異論は認めないわ」

 

「はぁ!?そりゃないですよ!」

 

俺の反論も虚しく、加賀先生に引きずられて行った。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。