もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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榛名の章
指導


 

 

 

四月。俺は第一艦隊の帰投を待ちながら仕事するふりしてパズドラなう。加賀さんに怒られたものの中々ヤル気出ないよね。三日どころか一日で飽きたもん。まぁ最終的にはきちんとやるだけどね。あれから徹夜しながらもなんとかやってきた。で、四月。二回目かよ。

 

「第一艦隊、帰投しました」

 

榛名の声と共に開くドア。

 

「あ、乙。全員入渠するなり補給するなりして自由にしてていいから」

 

入って来た瞬間に追い出すスタイル。これこそが人と会話せずに済む方法だし、なによりさっさと追い出せてゲームに戻れる。だが、

 

「提督、パズドラの最終ログインがほんの二分前になってるんですが?」

 

にっこり笑ながら言う榛名。そう、なぜかこいつ俺のパズドラのフレンドとなっている。榛名がパズドラをやってること自体が今年一番のビッグニュースだと思うが、今はそんな場合じゃない。

 

「提督?」

 

「パズドラやってましたごめんなさい」

 

「みなさん、提督の言う通り自由にしててください。提督は榛名とお話ししましょう」

 

どうやら、俺への指導が加賀さんから榛名に変わったようだ。相変わらず艦娘会議ではなにが行われているのか俺には分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加賀さんが倒れた後、艦娘達の間でも会議が開かれた。提督のダメさ加減を知っておきながら加賀さんに頼っていたこと、だから、しばらく提督への指導者を変えることになった。そこで、練度の一番高い私、榛名が選ばれたのだ。

余り提督をいじめたくないけど、心を鬼にしないと提督のためにならない。

 

「提督、次は没収って言いましたよね?」

 

「やー待て待て!仕事もちゃんとやってあるってば!」

 

「1/3しか終わってないじゃないですか。もう18:00ですよ?」

 

「さーせん…」

 

「まったく…書類を貸してください。榛名もお手伝いします」

 

「マジで?サンキュー。じゃ、俺飯食ってくるから」

 

「ダメです。提督もやりなさい」

 

「デスヨネー…」

 

そういえば今日の秘書艦はどこでなにしてるんだろう…。と、思ったらソファーでダラっと寝ている望月ちゃんを見つけた。うん…まぁ仕方ないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで書類も残り三枚。やっと終わりが見えたーと思ったら、時刻は23時を回っていた。が、こんな時間でも榛名は付き合ってくれている。やっぱいい子だなぁ…。

 

「そういえば飯食い損ねたな…」

 

「榛名もお腹空きました…」

 

「食いに行くか…鳳翔さんも間宮さんも寝てるだろうし」

 

「は、榛名もご一緒してよろしいですか?」

 

「お好きにどうぞ」

 

最近は毎日がこんな具合だ。

 

 

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