もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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リオレウス

 

 

あーあ逃げちまったよ…どうすんのよこれ。まぁ徹夜なのはいいとして、後が怖い…扶桑、榛名、山城、加賀さん…俺が怒られる人が目に浮かぶ…。

 

「はぁ…」

 

思わずため息が出た。まぁこうなっちまったらもう引き返せない。普段は優柔不断で仕事もしないビビり俺だが、少なからず男らしい場面が一つだけある。それは、

 

「今日はサボる!」

 

そう決めた時の俺の男らしさったらもうっ!俺が女なら絶対惚れてる。いや、無いな。

 

「へぇ〜サボるんだぁ」

 

聞き覚えのある声にビクッと振り返ると二航戦の上の方がいた。

 

「げっ…リオレウス…」

 

「誰がそっちの飛龍よ…それより、サボっていいの?怒られちゃうんじゃないんですか?」

 

「仕方ないんだっつの…てかなんでお前は追ってきてるんだよ」

 

「そういえばさぁ、この前蒼龍とデートしたらしいじゃん」

 

それを聞いた瞬間、ドキッとした。なんでこいつ知ってんだよ。スパイなの?

 

「デートっつーか飯食って買い物に付き合っただけだよ。それがどうした?」

 

「私ともしてよ」

 

「は?」

 

「だからそのご飯食べて買い物に付き合うっていうの。付き合ってくれたら榛名さんに怒られても庇ったげる」

 

「マジで?じゃあ行こうぜ早く!」

 

てなわけで、飛龍と飯だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯食い終わった後、二人でお出掛け。

 

「なんか欲しいもんあるのか?あるなら買ってやるぞ」

 

「ホントに!?とりあえずあのデパート行こうよ!」

 

言われるがままデパートへ。やっぱり姉妹なのか、あれ?こいつら姉妹だっけ?まぁいいや。蒼龍と同じく洋服を見る。

 

「ねぇ提督。これはどうですか?」

 

「はいはい似合う似合う超可愛い愛してるマジラブライブ」

 

「あ、愛してるなんて…き、急になに言い出すのよ!」

 

「や、冗談だから…」

 

顔を真っ赤にして怒る飛龍。なんだこいつ…ちょろ過ぎね?

 

「それよりほらほら!」

 

「だから似合うって。そもそも飛龍ってスタイルいいんだから似合わない服なんてないだろ」

 

「え?あ、うん…ありがと…」

 

顔を赤くしてもじもじする飛龍。ぶっちゃけ俺の中の艦娘ランキングでベスト7に入る可愛さだからな。

 

「で、それ買うのか?」

 

「うーん…もうちょい考えてもいいですか?」

 

「いいよ。ゆっくり選べ。俺パズドラやってるから」

 

「むぅ…」

 

なにを不機嫌になったのかと思ったら俺の右腕に抱きついてくる飛龍。

 

「おまっ…!なにして…」

 

「これならパズドラ出来ないでしょ?ほら、せっかく二人きりなんだからもっとお話ししましょうよ!」

 

「や、五航戦にはないあれが当たってるから!」

 

「当ててるんだもん…」

 

「あ?なんか言った?」

 

「な、なんでもありません!ほら次行きましょう!」

 

なにを焦ってるんだこいつは…まぁいいか。結局、その後は色んなところ見て回ったが、買ったのは最初に俺がベタ褒めした奴。

 

「それで良かったのか?」

 

「なに着ても似合うんでしょ?」

 

まぁその通りだけどよ。

 

「それに、私的には提督と出掛けられたことに意味がありますから」

 

そういうこと言われると思わずドキッとするからやめて欲しい。まぁそんな会話してると、なんか頭の悪そうなモヒカンがにやにやしながらこっちを見ている。

 

「………」

 

「て、提督…」

 

お前アレより怖いのといつも戦争してんだろうが…。まぁいいや。

 

「目の前でイチャイチャしてくれるねぇーお二人さん」

 

「www」

 

面倒なので拳銃を出した。

 

「……殺しちゃうぞ?」

 

「すいませんした…」

 

ちょろいな不良…。突破すると、飛龍が俺をジト目で睨んでいる。

 

「……なに」

 

「いや軍の人間としてどうなのって思って」

 

「拳で語るのは俺がそれなりに仲良くしたいとか思ってるやつだけだよ。それ以外は武器で脅すし、それでも引かなかったら殴る」

 

「ふーん…」

 

そんなこんなで鎮守府に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束通り、榛名に怒られそうになったところを飛龍に庇ってもらい、残りの仕事を扶桑と共にお片づけ。すると、執務室の扉が開いた。

 

「扶桑姉様〜お手伝いに…って、提督!?出掛けてたんじゃ…」

 

そのまま顔を逸らす山城。俺も顔をつい逸らしてしまった。

 

「すいません出直しま」

 

「待ちなさい山城」

 

扶桑の声にビクッとする山城。

 

「じゃ、俺風呂入って来るから…」

 

「提督もです。あなた達、なにかあったんですか?」

 

「「…………」」

 

言われて押し黙る俺と山城。その俺と山城の腕を掴んで、ソファーに座らせた。そして、向かいに座る扶桑。

 

「で、どうかしたんですか?」

 

問い詰められ、山城が涙目上目遣いで「誰にも、言わないで下さいね?」と言った。なんだ、山城も可愛いとこあんのな。で、自白。それを聞くなり扶桑は目をパチクリさせる。

 

「お二人、昨日のこと覚えてないんですか?」

 

「「へ?」」

 

「二人とも、隼鷹さんに捕まってアホみたいにお酒飲まされたじゃないですか。それで案の定二人とも潰れちゃって、私が部屋まで届けようとしたんですけど、山城が『てぇいとくと一緒に寝たいおー!』って聞かないものですから提督室に二人を寝かせつけたんですよ」

 

「「…………」」

 

じゃあなにか?この気まずい関係はお前のせいか?

 

「や、山城がさらしだけだったんだが…」

 

「その子、いつも寝相悪くて洋服はだけちゃうんですよ」

 

「…………」

 

チラッと横を見ると山城が顔を真っ赤にして「嘘……そんな………嘘でしょ……?」なんて呟いてる。

 

「ま、まぁこれでお互いなんもなかったってことでいいんじゃね?」

 

なんと気を取り直させるために言うが、山城は聞いちゃいなかった。で、艤装を出して俺に主砲を向ける。え?嘘でしょ?

 

「ちょっ!山城!?」

 

「嘘よぉぉーっ!!」

 

この後、扶桑が俺を庇ってくれて、なんとか一命を取り留めたが、扶桑は一晩中入渠するはめになった。

 

 

 

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