執務室で仕事中の振りしておいでよ○物の森。第一艦隊、それも榛名、比叡、加賀さん、千歳、北上、木曾の練度最強チームを送り出して俺はせっせと働いていた。たぬきちの店で。そんな中、バタンッ!とドアが開かれる。
「提督!」
川内だ。うちの中の練度最強八番手。七は鈴谷。
「な、なんだよ!全然隠れてゲームなんてやってねぇから加賀さんと榛名には言わないで!」
「大変!第一艦隊、三人大破に二人中破!そんな状態で敵と遭遇してる!」
「……あいつらどこに行ってたっけ」
「カスダマ沖!ていうかそんなの聞いてどうするつも…」
そう川内が言った時には俺はスカイウォークでカスダマ沖に向かっていた。カスダマ沖…スカイウォークなら走って五分で着くな。
空を走る提督。そんな異質な提督はようやく第一艦隊を視界に捉えた。確かにヤバイ。木曾以外全員服がヤバイことになっている。で、提督は深海棲艦の真上にいる。
「死ネ……」
そう言って主砲を構える敵艦。あれナニ級だっけ、まぁいいや。
「界王拳ッ!」
赤いオーラを纏いながら敵戦艦を踏み潰す。そのままものっそい勢いで下に沈む。榛名達、敵も含めて沈黙。そして、海からザパァと海から何か出てきた。
「よう」
「て、提督!?どうしてここに…」
「ていうかなんで浮いてるんですか…」
「あぁこれ?セツ婆方式。足が沈む前に、こう…パチャパチャやってるの」
「本当に人間ですか?」
加賀も呆れている。
「でも、助かったよ提督ー」
北上がどこか安心した様子で言った。
「さてお前ら下がってろ。俺が全員片付ける」
※ここからはほとんどギャグパートです。
提督がそう言うと共に撃って来る敵。全部殴って跳ね返すと走って接近した。
「二倍界王拳!」
で、戦艦の前で拳を構える。
「まずは北上の分だ」
二連釘パンチッ!
「お前には千歳の分」
別の奴の前に移動すると足を振り上げた。
「師子連弾ッ!」
と、まぁこんな感じで秒殺。
「もうお前が戦えよ…」
木曾が呆れる。
「帰るぞお前ら」
提督がそう言うと鎮守府に引き返した。
鎮守府。第一艦隊はみんなで入渠。俺の独断と偏見となにかしらでこの鎮守府には入渠ドッグが23個ある。六人が入渠してる中、俺はマッサージチェアに揺られていた。
疲れた……スカイウォークに釘パンチに界王拳に獅子連弾…こりゃ明日筋肉痛だな。
なんて考えてるとガチャッと扉が開く。榛名だ。
「失礼します提督……って、なんでパンツしか履いてないんですか!?」
「俺もさっき風呂入ったから。いやー久々に運動したわー」
「は、早くズボン履いて下さい!」
なんつーかね、何回かパンツどころかアソコ見られてるからパンツくらいでは動じなくなってしまった。これが変態への道か…嫌な道だ。
まぁそんなわけで言われるがままズボンとTシャツを着る。
「で、なんか用榛名」
「いえ、その…助けていただいてありがとうございます…」
「いや別にそんなお礼言われることじゃないよ。上司が部下助けんのは当然でしょ」
「い、いえ。それでもあのままだと榛名達は沈んでいましたから…」
「大丈夫大丈夫、お前らを沈めるくらいなら俺が沈むから」
「そういう冗談はやめてください」
いや本気なんですけど…。まぁいいや。
「それで、助けて頂いてこういうこと言うのもアレなんですが…もう、こういう無茶はしないで下さい」
「やだよ」
「即答ですか」
たじろぐ榛名。
「当たり前でそ。さっきも言ったとおり俺はお前らの命を預かってる側だ。俺が死ぬことがあってもお前らが死ぬことはあっちゃダメじゃん」
「榛名達は提督を守る側です!」
「違ぇだろ。艦娘が守るのは日本でしょ。俺じゃない」
「そんな……」
「ぶっちゃけ、俺の代わりなんていくらでもいる。でもお前ら艦娘は死んだら戻らないだろ」
「それは提督も同じじゃ…」
「違うってば。指揮する人間なんてどれも等しく無価値だ。だが艦娘には練度とかあんだろ」
「………」
「それに俺なんて特に日本を護りたいとかそんな意思なんてなくて、なんとなく提督になってた奴だべ?仕事だって三ヶ月くらい前はサボってたし、俺が役に立つ時なんて艦娘の壁になる時くらいじゃん」
「………てください」
「ていうか艦娘と話すようになったのも半年と二ヶ月くらい前だし。そんな奴が提督やってていいのか…」
「やめてください!」
「や、やめます!」
胸ぐらを掴まれ、ついやめると言ってしまった。
「そ、そんな…自分を卑下するのは、やめてください…」
「え?やめろってそっち?」
「そ、そっち、とは?」
「や、提督やめろって意味かと…」
「だからやめてください!もう榛名知りません!」
「え、いやなにを知らない?」
「失礼します!」
なんかよく分からんうちに嫌われてしまった……。