もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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ビデオ2

 

 

 

後半。

 

『蒼龍かぁ…そういえば少しまえにマックで奢ってもらったことあったなぁ…あのお返ししてあげないとなぁ…』

 

『それはスクープの匂いがしますね!』

 

『前から思ってたんだけどスクープの匂いってなに?臭いの?』

 

『まぁまぁ、いいからその時のことを!』

 

『いやマックで商品注文したら俺、財布なくてさ。どうしようか困ってたら後ろからそっとお金出してもらっちゃって…あれ以来、俺の人生で出会った女の子ランキングベスト3にランクインしてるんだよな』

 

「ふぇっ!?」

 

驚きの声を出す蒼龍さん。いや蒼龍さんだけじゃない。全員が蒼龍さんを睨んだ。

 

『司令官、それはちょっと単純過ぎませんか?』

 

『いやだってさ…学生時代に俺が出会って来た女の子なんてさ…告白されて「明日まで待って」って言ったら次の日学校で「あいつ、本気にしてるしwww」とか言われててさ…あ、思い出したら死にたくなって来た。今までアリガトウサヨウナラ』

 

『ちょっー!待ってください!死なないで!青葉がいますから!』

 

『いや青葉だって実際、なに考えてるか分かんないし…もしかしたらこの鎮守府の艦娘全員が俺のこと嫌って…』

 

『次の子行きましょう!翔鶴さん!』

 

ピッ

 

「なんか、これからは優しくしてあげよう…」

 

「そうだね…」

 

ゲンナリしつつ、ビデオを再生する。

 

「あ、翔鶴姉は飛ばしますか?」

 

「あーそうだね。ここにいないし」

 

この時、私達は知らなかった。翔鶴姉が蒼龍さんと同じ評価をされていたことに。

 

『次、瑞鶴か…あいつは別にいい人じゃね?爆撃してくるけど俺には効かないし』

 

『いい人、ですか?』

 

『ただ今でも頭撫でてーって来るから「おまえペットかなにかなの?」って突っ込みたくなる』

 

『なんか男の人が女性をペットって言うと危なく感じます』

 

『? なんで?』

 

『なんでもありませんよー』

 

『じゃ、次は雲りゅ…』

 

そこでビデオを打ち切った。全員が沈黙している。いや、二航戦だけ浮かれていた。

 

「結婚…えへへぇ……」

 

「ランクイン…えへへ」

 

すると、加賀さんと赤城さんが立ち上がる。

 

「少し提督に用が出来たので失礼します」

 

「私も」

 

そのまま二人は出て行ってしまった。うん、まぁ…ご愁傷様提督。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日、一航戦二人が殴り込みに来たので秘孔を突いて黙らせた。で、今日は提督OFF、略してテイクオフの日である。今日はなにをしようか悩んでいると、コンコンとノックが響いた。

 

「誰?」

 

「俺だ」

 

「オレオレ詐欺、ノーサンキュー」

 

「違う!木曾だ!失礼するぞ!」

 

まだOKしてないのに勝手に入ってくる木曾。

 

「なんか用か?」

 

「提督ってフルブ強いよな?」

 

「いやいや。俺なんてまだまだだよ。大会だってよくて二回戦までしかいけないし」

 

「でも球磨姉と多摩姉よりは強いだろ?」

 

「ぶっちゃけこの鎮守府内だったら夕張以外に負けたことない。夕張にもたまに負けるくらいだし」

 

「頼む!俺の代わりに今日やる大会に出てくれ!」

 

「………は?」

 

 

 

 

 

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