もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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仲直り

 

 

 

 

「加賀さん達は文月を元に戻してください。足柄、お前ちょっとこっち来いこのヤロー」

 

「やだ提督私を工廠裏に連れ込んでどうするつも…あれ?何時もの情けない顔はどうしたの?なにこの金色のオーラ、ていうか髪の毛が金色に…え、ちょっと提…」

 

足柄の悲鳴と共に鎮守府の工廠が消し飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は足柄に工廠の修理を命じて(一人で)、執務室に戻る。そろそろ加賀さん達も終わっただろうと思ってたら、三人とも執務室で肩を抱いて体育座りで震えていた。

 

「………なにしてんですか」

 

「て、提督…ヤバイです。文月ちゃんヤバイです…」

 

榛名の口からヤバイなんて言葉が二回も出るとは……。

 

「ど、どうしたんですか?」

 

俺の問いには鳳翔さんが答えた。

 

「あの子…いつの間にか青葉さんに隠れ身の秘訣のような物を教わったらしく…私達がお話しようものなら壁や天井に隠れてそこから『アバダケダブラクルーシオインペリオ』となんか変な呪文のようなものを唱えてきて…」

 

それで全員トラウマになっちまったわけか。

 

「なんか…大変ですね…これもう長月に謝らせた方がいいかもしれないですね…」

 

「それだと文月がキチンとした子に育たないわ。戦争が終わった後は普通の女の子に戻るのでしょう?」

 

加賀さんがそう言う。まぁそれも一理ある。

 

「ならどうするかなぁ…一応俺が言ってみますね」

 

「そういえば足柄は?」

 

「シラネ」

 

それだけ言うと俺は執務室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は一応、長月と一緒に文月の元へ向かった。その途中、

 

「て、テートクー!」

 

いつもならそのまま巴投げしてやるのだが、今日は涙声だったためされるがままにされてやった。あ、一応行っとくけど金剛ね。

 

「どした?」

 

「ふ、文月が怖いネー!」

 

おいおい、あいつどんだけ被害を拡大させてんの!?

 

「な、なんとかしてくだサイー!じゃないと私の精神が持たな…」

 

「お、おう。とりあえず執務室に被害者が三人いるからそこに向かってくれ」

 

文月を探すとどんどん被害者が見えてくる。長門は「希望の宇宙の」を独唱し、霧島は眼鏡を食べ、不知火は魚雷でジェンガをするなどの謎の行為に走るようになっていた。

そして、避難口前の廊下。ヲ級にジリジリ近付く文月。

そのヲ級の前に俺と長月が立ち塞がった。

 

「テートク…」

 

ヲ級が心配そうに呟く中、文月は天井に隠れる。

 

ボイスカッター!

 

綺麗に文月のいるところだけ残して切って、文月は床に落ちてくる。俺は文月に近付くことをやめない。あと長月を無理矢理連れている。

文月の目に涙が浮かぶ。その文月の頭を俺は軽くチョップした。長月にも。

 

「仲直りだ。謝れ」

 

言うと文月は泣きそうな声で言う。

 

「ご、ごめんなさいぃ…」

 

「俺にじゃなくて長月にな」

 

「な、長月ちゃん、ごめんね…」

 

「う、うむ…私も、その…悪かった」

 

それに満足して二人の頭を撫でてやった。すると、二人は俺の腰に抱きついてくる。ふぅ、これにて一件落着かな。

 

 

 

 

 

 

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