大姪と私   作:クライングフリーマン

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姪は言われなくとも前夜に前準備をしていた。
ラベル剥がしスプレー、スクレーパー、軍手。そして、ビニールシート、養生テープ、ゴーグル、マスク。


22.スクレーパー2

スクレーパー2

==== この物語はあくまでもフィクションです =========

私の名前は野本由起夫。姪の名前は如月来夢(らむ)。

私は、脊柱管狭窄症が進み、車椅子生活になった。私と大姪との同居生活が始まったのだ。

母が亡くなった後、私は徹底して『終活片づけ』をしていたので、大姪(妹の孫)は2階に居住した。

私が母と同居していた時の名残の『ナースコール』を復活して、私は必要時に大姪を呼ぶことになった。

 

月曜日。朝。

前回の一週間後だ。

今は、日の出が遅く、日の入りが早い。

だが、前回と違って慣れているから、大姪は言われなくとも前夜に前準備をしていた。

ラベル剥がしスプレー、スクレーパー、軍手。そして、ビニールシート、養生テープ、ゴーグル、マスク。

今回は、浴槽のヘリだ。ヘリは2カ所あるが、1カ所は幸い普通の様子だ。

全てを除去するのではなく、大姪が嫌がる『ウニウニ』だけ。

正直言って、こんなに「変化」するとは思っていなかった。

粘着テープの類いは、急に温度が上がったり下がったりすると、悲惨な姿になる。

アラーム替わりに使っていた、。昔のケータイは、遂に「滅んだ」。

人生、諦めも肝要だ。

時間は幾らでもある。少しずつやればいい。そう言ってある。

大姪の学校の時間のこともあるが、スプレーには、シンナーが入っている。

匂いが充満したら、なかなか消えない。

それに、万が一「シンナー依存症」になったりしたら、親族に顔向け出来ない。

それなら、いっそ、軽めの作業に徹した方がいい。

念の為、横で見ていた。

手際がいい。

20分で切りあげさせ、2人で朝食にした。鼻うがいの後、である。

シンナーあおのもではないが、鼻の粘膜、目の角膜、悪い影響を与えかねない。

私も、以前使った後、大変な思いをした。

だから、放置したままの浴室だった。

浴室は、まだまだ、やるべき掃除の箇所はある。

焦ってはいけない。焦る必要もない。取りあえず、大姪が来て大助かりだ。

 

夕方、帰宅した大姪は尋ねた。「私が作業していた時、反応した?」「しない。」

「でも、綺麗になった。風呂も綺麗になったが、お前も綺麗になった。」

「今、『お前も綺麗になった』って言った時、反応した?」「した。」

しまった。

笑いながら、2人は食事をした。

 

―完―

 

※スクレーパーは金属ヘラです。竹ヘラより手入れが楽です。

ホームセンター、100円均一の店で売っています。

スプレーは、100円均一には無いかもしれません。

ホームセンターでなくとも、インターネットで買えます。

ホームセンターで購入する時は、店員さんによく相談しましょう。

 

 




万が一「シンナー依存症」になったりしたら、親族に顔向け出来ない。
それなら、いっそ、軽めの作業に徹した方がいい。
念の為、横で見ていた。
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