もう半分以上は済んでいる。
慣れると、スピードは上がる。
朝食時は、その話題になった。
時間
==== この物語はあくまでもフィクションです =========
私の名前は野本由起夫。姪の名前は如月来夢(らむ)。
私は、脊柱管狭窄症が進み、車椅子生活になった。私と大姪との同居生活が始まったのだ。
母が亡くなった後、私は徹底して『終活片づけ』をしていたので、大姪(妹の孫)は2階に居住した。
私が母と同居していた時の名残の『ナースコール』を復活して、私は必要時に大姪を呼ぶことになった。
月曜日。朝。
前回の一週間後だ。
大姪は、手際良く、「ウニウニ」退治に勤しんだ。
もう半分以上は済んでいる。
慣れると、スピードは上がる。
朝食時は、その話題になった。
「いつの間にか、お向かいの木、綺麗になってるね。」
「今は不動産屋の物件だからね。誰か不動産屋に連絡したんだろう。お客が内見に来た時にマイナスポイントだからね。」
「ないけん?」
「ああ、見学。特に住宅の見学のことを言うね。左隣の家も、塀も壊して塀の内側にあった木も伐採した。剪定じゃなくてね。今、クルマ3台入ってることがあるだろ?前の状態じゃ考えられないよ。ひいおばあちゃんがね、いつか庭潰して1階も2階も延長出来れば、って言ってたけど、余裕が無くなって行った。時間は残酷だ。どんどんお金が減って行った。何が『モチノキは金持ちになる』だよ。単なる駄洒落だね。何度も言うが、オッッチャンが死んだら、この家は家長も家人もいない、空き家だ。お前はいずれ嫁に行く。お前の婆さんは、この家に住もうとするだろう。売っても二束三文だしな。その頃、家のメンテナンスは、お前から教えてやってくれ。アイツの大きな弱点2つ。素直じゃないから、初めてのことなのに『前から知っている』と虚勢を張る。大分損したと思うよ。知っていると言われるのが嫌で教えない人もいただろう。もう一つ。自分中心だから、他人に合せて行動しない、会う約束を忘れる。こっちの方が致命的だな。2回目の旦那はよく辛抱しているよ。どうした?」
「もう、『死んだら』話、止めて。今だけでも、家人は2人だよ。」
大姪は、号泣した。
「あ、遅刻する。」
朝食もそこそこに、大姪は支度して出て行った。
「今だけでも・・・か。」
夕食時。いつもの通り、学校の話を適当にして、2階に・・・ん?
大姪は、私にハグした。
「お前がいるから、生きている。そう思ってるよ。」
「私が号泣した時、反応した?」「した。」「やっぱり変態!!」
笑いながら、二階に消えた。
実は、反応は、しょっちゅうだが、怖くて言えない。
―完―
「もう、『死んだら』話、止めて。今だけでも、家人は2人だよ。」
大姪は、号泣した。
「あ、遅刻する。」
朝食もそこそこに、大姪は支度して出て行った。