大姪と私   作:クライングフリーマン

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「リメイクシール?これ、シールなの?」
大姪が驚いたのは、台所に貼ってあるリメイクシールだった。



5.リメイク

==== この物語はあくまでもフィクションです =========

私の名前は野本由起夫。姪の名前は如月来夢(らむ)。

私は、脊柱管狭窄症が進み、車椅子生活になった。私と大姪との同居生活が始まったのだ。

母が亡くなった後、私は徹底して『終活片づけ』をしていたので、大姪(妹の孫)は2階に居住した。

私が母と同居していた時の名残の『ナースコール』を復活して、私は必要時に大姪を呼ぶことになった。

「リメイクシール?これ、シールなの?」

大姪が驚いたのは、台所に貼ってあるリメイクシールだった。

まだ、母の介護をしていた頃、自宅に「訪問」してくれたケアマネジャーも、かなり驚いていた。何日かに分け、同じ紙を用意し、扉に合せ、模様に合せカットしていく。

その「合せ」技が結構大変だった。

台所だけでなく、洗面所もリメイクシールを貼った。

母が生きていて同居し出した頃、床に「フロアクッション」を貼り、天井にもシールを貼った。もうそんな体力はない。天井などは、「海老反り」しなくては貼れないのだ。

どんなものでも、年数が経つと、色あせてくる。

私は、台所の「開き」、洗面所の「開き」のリメイクをした。

100円均一の店には、色んなものが置いてある。

ホームセンターや文房具店より安く手に入り手軽に使える。

無論、用途にもよる。

私は、大姪に100円均一の店に買いに行かせ、リメイクシールの貼り方を伝授した。

容量を呑み込んだ大姪は、母が使っていた和箪笥の引き出しを見事に「メイクアップ」した。

「お前も綺麗だが、タンスも綺麗になった。」と、大姪を褒める。

「ありがとう。」と言って大姪は私に抱きつくが、数秒後経つと、こう言う。

「反応した?」「した。」「スケベー!!」

勢いよく二階に上がって行く大姪を見ながら、私は呟く。

「ジジイ揶揄う癖、仕事場で出したりしないだろうな。勘違いされるぞ。」

姪からスマホに電話があった。

「呼んだ?」「呼んでない。」「なあんだ。」「なあんだ、じゃなくて何か用事があったんじゃないのか?」

「どうしてるかなあ、と思って。」

私はリメイクシールのことを話した。

「もっと、色々教えてやって。オッチャンに教わると、『タダ』だから。じゃねえ。」

この親にして、この子あり、か。

何とか、流しに立ち、コーヒーの用意をする。

いつもインスタントコーヒーだ。

コーヒーメーカーも、父の葬儀の時、葬儀社から貰ったのが健在だが、面倒くさいのだ。

そうだ。大姪に使い方を教えよう。私が死んだら、遺品になるのだろうし。」

―完―

 




私はリメイクシールのことを話した。
「もっと、色々教えてやって。オッチャンに教わると、『タダ』だから。じゃねえ。」
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