昴くんはなにもしない   作:あまも

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予約投稿上手く行きませんでした。


閲覧ありがとうございます!


14-2:三人成虎

 

 

 

 さて。

 

 

 色々あったけれど、船に乗り損ねた挙句連絡もとれない我々に為す術はないし、あったとしても無理してやるものでもない。

 

 何故なら今回、相手はハートフルでキザな月下の奇術師、怪盗キッド。

 殺人事件は起こさない保証があるし、そのターゲットは鈴木家だから、新一くんの怪我しそうな要素はほぼ無い。人もほぼほぼ死なない。

 

 

 ……会えなかったのは残念だし、景光くんと新一くんがどんな話をしたのか、気になることは多々あれど……行きたい行きたいと駄々を捏ねるものでもなかった。

 

 それに出航予定の時間から1時間しないくらいで、綾子さんには園子さんから、私の所には景光くんから、それぞれ連絡が来ている。史郎さんと私が何故か船で目撃されており、本物の我々がまだ家にいる、という情報を手に入れた向こうは大騒ぎすることになっていた様子ではあったけれど……この調子なら、危険は無いまま終わりそうだ。

 

 新一くんと景光くんのタッグで、安心安全な事件解決……見れなかったなぁ。

 

 なんて、ちょっと残念に思いながらも安心していたのだ。

 

 

『何故お前のスバル360が横浜港に無いんだ?』

 

 

 零くんから電話がかかってくるまでは。

 

 連絡がついたことは警察に連絡もしたし、もう我々に出来ることなんてなんも無いよね〜成り行き見守ろうぜ〜と、のんびりと夕飯を鈴木邸でご馳走になって、デザートに舌鼓を打っていたら、そんなひっくい声の電話がかかってきたもんで。犬の唸り声かと。すわ喧嘩かと。

 

 景光くんとの連絡は取れなくてとにかく必死だったけど、茶木警視に連絡ついた時点で鈴木邸の空気が弛緩したのに釣られて、私までだらけちゃったのがね、良くない。

 しかも、その後普通に連絡ついちゃったし。

 連絡取れなかった理由が、恐らく私たち本物を船に乗せたくなかっただけなのだろうと分かってしまったし。

 

 高級いちごが美味しくて……ほうれんそうのことは忘れてたのである。

 

「ええと。ですね。……実は私、船に乗れてなくってェ……」

『…………色々起きたが、お前は特に問題だと考えていない、という事だな?』

 

 どういう流れからのその発想??

 合ってるのが恐ろしい。

 

『お前がふざけてる時は大体は大きな問題では無い、もしくはほぼ解決している時だ。その上で、ヒロに連絡が通じず、ヒロに貸したというお前の車はあるがスバル360は無い。連絡がとれない時点で問題だが、しかしお前からの連絡が無いのであれば、お前は途中で危険は無いと判断した。

 ……そして今日は怪盗1412号とやらが動いているらしいな? あの客船がターゲットか』

 

 うーん、流石。よくご存知で。

 

 

「ええ、そうなります」

 

 肯定すると、ため息が電話の向こうから聞こえる。いっつもため息だな零くんたら。幸せ逃げちゃうぞ。逃がしてる人が言うのもなんだけど。

 

『事前に知っていてヒロを行かせたのか?』

「今日あの船に現れる事は予告されていました。そして、その予告状を受け取ったのはし…江戸川くんなので、今回は顔合わせに丁度良いかなと」

『……何故彼が予告状を受け取るんだ?鈴木財閥の宝石が狙われたんだろう?』

「予行演習というか……下見に来た怪盗キッドに直接会いに行ったみたいですよ、彼」

『……………………』

 

 無言が続くけど、頭抱えてそうだな。

 わかったかい零くん、工藤新一という事件ホイホイを放置するとどうなるか。

 

『……危険は無いんだな?』

「一応は。爆発もありませんし、怪我はしないと思います。ご存知の通り連絡がとれなかったのは困りものでしたが、現在は復旧してますし。大型船舶でギリギリ外洋には出ないルートでも無線が機能しないのは一時とはいえ問題あったのでしょうけど……無事なようですし……」

 

 まぁまぁ、相手は怪盗キッドだし?

 

『…………お前、今回でその怪盗を捕まえるつもりが無いな?』

 

 ええまぁ、うんまぁ、それはまぁ。

 お察しですけども。

 

『それなのにヒロを送り出したのが気になる。何かあるのか?』

「何か、とは?」

『事前に知る猶予があった。ならばその手口をお前が調べないはずがない。ヒロにもそれを伝えないわけがない。しかし俺には伝えていない。

 …………お前、「顔合わせ」、と言ったな。怪盗とヒロを会わせたかったのか?

 ……………………もしくは、怪盗に、ヒロと江戸川くんの印象を与えたかったのか?』

 

 むむ。

 

 それはちょっと違うな。

 

「正確には、私含めて怪盗キッドと顔見知りになっておきたかったんです。彼、結構使い道があるので」

 

 ハートフルな彼は、劇場版で度々新一くんの力を借りて事件解決に奔走する羽目になる。巻き込んだのか巻き込まれたのかは知らないけども、協力することがあるのは間違いない。

 劇場版の内容は世紀末以外よくわからないけれど……

 いつだったか、上空から装備無しで落とされたコナンくんを助け出したのは、作中唯一個人単体で自由に空を飛べる彼のはず。

 

 他にも、あわよくば彼からあの変装術を景光くんが学べないかと。

 有希子さんに時間がある時、変装術を私経由で教えているけれど、あまり芳しくないからね。主に私というフィルターのせいで。

 私にはあの、顔にマスク被るタイプの変装の才能は無い。

 

 有希子さんと景光くんで、直接会ってしまえば良いのだけれど、気まぐれに帰国と出国を繰り返す彼女と、バイト戦士な景光くんの都合がまったくつかないのが現状。自由過ぎる工藤家の予定は私にはどうしようもないので、やはりお小遣いを景光くんに貢ぐしかない。

 

 

 早い話、彼の生存スキルを、景光くんが覚えてくれないかな、なんて考えが1つ。2つに、協力者とまではいわないが、貸し借りのある関係になって彼の協力を頼みたい時に使える札にならないかな、なんて考え。 ︎︎そして、3つめに……あわよくば2人が協力関係になったりしたら、景光くんの死亡フラグがぐんと遠ざかるなぁ、なんて。

 

 あの男は生存フラグの化身!仲良くしとくに越したことはないからね!

 

 

『俺に教えなかったのは、今こいつを捕まえられると困るからか』

「そうですね、……そうなります」

『……なるほど』

 

 納得していただけたようで何より。

 だから殴らないでね。わざとじゃ……悪意があったわけじゃないのよ。

 

「そういえば、私の車は今東京港に?」

『ああ。置いてから公共交通機関フル活用で横浜港まで戻ってきた所だ』

「……あなたにしては、随分かかりましたね」

 

 出航は17:30、東京港到着は20:30。

 現在時刻は19:12。

 

「……バスジャックでもありました?」

『いや。電車で痴漢を見つけて捻りあげて警察に突き出した。そのせいでバスに乗り遅れてな。次のバスを待つ間、停留所間を歩いて時間を短縮しようとしたんだが、そこにひったくり犯が原付で飛び出してきたんでそいつも転がして警察に突き出して、バスには……』

「あ、もう大丈夫です」

 

 探偵が東都を歩くと犯罪を見つける。

 米花町ではその発生率は倍率ドン更に倍!だが、そうでなくても安室透は主役張れる男だからね。

 どうせ犯人渡す度に警察には名乗るほどの者ではありませんして去ってたんだろうさ。

 

 

 「どうします?船が帰ってきたら彼らの活躍、聞きますか?」

『そうだな……今日は予定を入れていないし、そうするか。“安室透”の設定も最終確認しておきたい』

 

 珍しく、今日の零くんは空いているらしい。いつもは休む暇なく忙しくしているのに。

 

 

「…… “安室さん”もう動くんですか?」

『ああ。表は連絡役に引き継ぎも終わっている。裏のほうもあの女に、お前の周りで動けと通達されたからな。調整も済んだ。"設定"を後で送るから、もう一度確認しておいてくれ』

「……はぁい」

『もっとハキハキ返事しろ。それとも何か不満か』

「いいえ?別に?楽しみ〜」

 

 思ってたより調整早いな。流石は零くんだ。

 

 安室透米花町投入の大幅短縮の主な原因、たぶん教授が亡くなってクリスさんが置いてた情報の入手経路が途切れたとかそんなんだと思っているんだが。

 

 零くんことバーボン的にも、教授……テキーラとやらが抜けて出来た大きな穴に入り込みたいところだろう。

 それでクリスさんと手を組んで、上手いこと私を使って情報方面の強みを握りたい、のかな。

 

 組織の内部事情の方は、零くんも景光くんも、クリスさんも話してくれないから、よくわからなくってなぁ。

 

 劇場版のゲスト出演組織キャラ、フィジカルも情報面も頭脳面も強い人多かった気がするから、そこと競合しないと良いね。

 毎回、友人が「良いキャラしてたのに……!!」と嘆いてたのを聞いてるから……うん、色々あるんじゃないかなと思うけど。

 

 ま、零くんと景光くんと私で協力して、上手いこと新一くんをサポート出来ればきっと原作より状況悪くなることないでしょ!

 

 なぁに、隠し事なんて今更みんな、なんも無いでしょ!

 ものを隠さなければ話は上手く進むもんなんだって!!

 

 ■

 

 

 日付は4月の20日。時間は深夜、0時過ぎ。

 BAR ブルーパロットにて。

 

 親戚の甥っ子が熱出したとかなんとか、店長の寺井さんに急遽頼まれて代わりに店に出ることになった景光くんについてやってきた。しかし、閉めても良かったのでは?と思う程度に客が来ないので、丁度いいからそのまま会議場になった。

 

 スリーピースのスーツのジャケットを脱いだだけの景光くんがカウンターの向こうで、コンビニで買ってきたコンビーフ缶をクリクリ回して開けながら、愚痴を言い続けていた。

 

「だからさ、ハルはあんなに爽やかじゃないんだよ。こう、この、コレなんだよな」

 

 コレ!コレ!と言いながら、開けた缶の蓋と剥いだカスが巻きついたままの棒で、人型に私の輪郭をなぞり続けている。

 何がコレなんだよ。

 

「わかる」

 

 深く頷く零くん。3週間前に私が元スコッチにおすすめされたスコッチウイスキーのボトルを抱えるようにして、カパカパ何度も小さなグラスを傾けている、こちらもオシャレベストにパンツスタイル。それバーボンの格好じゃなかったっけ?

 あのよく分からない主張をわかるなよ。そしてバーボンを押し付けて来るなって現バーボン。飲まないってば。

 

「結局、怪盗キッドは私に変装して船に乗船して、みっちゃんに怪しまれたから鈴木会長に変装し直したんですかね」

「その後、蘭さんに変装してたのを考えると、恐らくハルに変装して、蘭さんと俺たちの会話や様子を観察する為に近付いたんだろうな。あの感じ、会長に変装するのはサブプランだったように思える」

「いや、会長の挨拶があったのだから、その場に変装して立たなければ乗船していないのはバレていた。ハルと会長とで使い分けるつもりが、ヒロにバレて蘭さんに変更したんじゃないか?」

「うーん……どちらかといえば最初から毛利さん一行か、私か、みっちゃんに変装する用意はしていたのでしょうから、私で皆さんに会いに行ってその様子を見て、その場で成功率の高い人物を選んだのではないでしょうか。

 園子さん、そして朋子さんになんの警戒もされずに近寄れる面子ですからね」

 

 その上で、どうやらあまり親交深くない景光くんがまず除外、新一くんは小さいし、小五郎さんは一応世間的には名探偵で名高い。

 そりゃ、選ばれるなら蘭ちゃんだろうな。

 

 コンビーフ缶の中身を綺麗に丸く伸ばして、うずらの卵黄を乗せたものを出してくれた景光くんがむむむと唸る。コンビーフのユッケ風だそう。相変わらず、なんか捻りの利いたもの作るね。

 

「何パターンか用意していた、ってことか。しかし……服まで同じものを用意していた事といい、ハルのことをよく知ってる様子といい……

 怪盗キッドって、もしかしてハルの知り合いだったりする?」

「まさか、そんなはずは。でも情報入手の経路はわかります。さっき新一くんが連絡くれました。怪盗キッドはクリーニング屋に成りすましていたそうです」

「あー、クリーニング屋か」

「なるほど。美人店員にでも変装されていて、調子に乗ってお前が自分でベラベラ喋ったんだな」

 

 見てきたみたいに言うじゃん零くん。たぶんそうだけど。……店員さん、凄い良い人だったのに。

 

 開けただけのコンビーフではなく、少し味付けされたタレが混ぜこまれていて、ぴりりとした七味の辛味としょうゆとごま油の風味があって美味しい。これ阿笠さん好きそう。後でレシピもらおう。

 

「新一くん……じゃないな。江戸川少年と上手く知り合えたのか?」

「そこはバッチリ。月影島の小林を覚えてたらしい。フリーライター寄りのフリーター兼何でも屋で、ハルとは大学の研究の手伝いって名目で知り合った事にしたから口裏合わせといてくれよ」

「ええ、先の電話でもちゃんと"設定"通りそのように答えてます」

 

 『新一くんに会わせたかった友人を呼んだ』とだけ伝えてあったけれど、彼は無事それが小林唯景(コバヤシタダヒロ)を名乗る人物で、月影島でのことを知っている人物だとわかったらしい。

 少しの怒りと困惑混じりの電話で、彼は確かに私の友人なのか、何をしている人なのかと訊ねられた。

 

 何をも何も、探偵の様なものだけど、それだけではなく、雑用をしたりもしてくれる、記事が売れないライター商売あがったりなフリーターの人だよと。

 私の代わりに現地に行ってくれた月影島のように、外で色々と情報を集めてくれる人だよと。

 

 私の返事になんかしっくり来なかったのか、『そう……わかった』なんて短い返事だけで電話は切られてしまったが、良い人だから新一くんの手伝いになると思う旨を再三伝えておいたのできっと大丈夫だろう。

 

 大丈夫のはず。

 

 

 隣で、零くんがうずらの卵と搦めたコンビーフを、さらって咀嚼してから、グラスの中身を一口。

 そうして、首を傾げた。

 

「……情報屋や、探偵だと明言しなかったのか?」

「してませんね」「してないな」

 

 

「それ、江戸川少年が怪しんで、探りに来るんじゃないのか?

 少なくとも、俺なら怪しいと思うが」

 

 ………………私があんだけ怪しくないよって言ったのに?!

 

「ハルは騙されててもおかしくない」

「うーん……確かに……」

 

 な、なんで2人してうんうん頷いて!

 

「冷静に考えろ、ハル。

 テキーラの表の顔は大学教授。その研究室にお前がいて、その手伝いをしている怪しいフリーターの男がお前の友人になったのは大学で、だとする。

 そいつは警官に成りすましたり、鈴木財閥のパーティに潜り込んだりしながら、組織から身を隠そうとしている江戸川少年に接触を図ってきたわけだ」

 

 ………あ、怪しい!!言われてみるとそんな気がしてきた!

 私視点、何も怪しいと思ってないから普通に推していたけど、普通の人は警察官に成りすましたりしないよね……

 でも捕物に協力とかもしてるのだから、悪い人じゃないとは思ってくれてるんじゃないの?景光くんの人あたりだし。

 

「“探り屋”、って単語は出してないな?」

「なんでです?」

 

「最近、組織のほうで『“探り屋バーボン”がベルモットの指示で動いている』と噂になっている。 子飼いなのではと囁かれはじめているんだ。こっちだって不本意だが、あの女の下なら多少やりやすい事もあるかと噂はそのままにしているんだ、が。

 ……まだ聞いてはいないとは思う。しかし江戸川少年がそれを組織のメンバーの情報として聞いてしまったら、少々マズいことになるかも知れん。

 

 おいヒロ。顔逸らしたな」

 

「えっ? い、いや?」

 

 オーブンレンジの厚揚げの様子見てただけですけど?なんて、言いながらも目を零くんと合わせようとしない景光くん。

 零くんのいつもは垂れた眦がキュッと上がって、青い目が鋭くなる。

 やだぁ、探り屋さんたらこわぁい。

 

「ヒロ?」

「……」

「ヒーィーロォ〜??」

「………………ち、ちょっとひとことだけ……言っ……た……」

 

 悪ガキみたいに視線逸らしながら言及を避けてた景光くんだったが、ついに耐えかねて答えてしまった。

 何でも屋に辿り着くまで、探偵、情報屋、探り屋……色々言い方あるけど、なんてぽそりと呟いてしまったらしい。

 新一くん、そういう時の耳は良いからなぁ。

 

「……景光くんバーボン概念です?」

「なんだそれ」

 

 もしや、私が味方キャラなばっかりに、バーボン三人衆の一人が景光くんが担当してくれることになる……ってコト?!

 

 沖矢 昴が初期加入清廉潔白味方キャラなばっかりに!

 

「でも組織の人間だったのは間違いないしなぁ」

 

 コロコロと賽の目に切って焼いた揚げ出し豆腐に、ソース、鰹節、マヨネーズ、青のりを散らしたたこ焼き風厚揚げを出しながら、景光くんが開き直った様なことを言う。

 

 熱!中熱い!

 

「組織の人間と接触しない限りは、幹部の名前も聞くことは無いだろうし……」

「だが、確か彼はもうジンやウォッカの名前には辿り着いているんだろ?ハル。バーボンはどうなんだ」

「フー……え? あぁ。そこは、ぁー……入手経路までは聞いてない……ですねー……」

 

 そういえば、新一くん経由で聞いた事にしてたっけ。もう知ってるのだろうか。新一くんも、あまり組織の情報拾っても私に教えてくれてないな。……というか、彼が私にこれ調べてくれ!みたいなの言ってきたことほとんど無いな。その場に居ないからか?

 経路、経路……

 

「広田雅美、からですかね……」

「……10億円強奪事件の?」

「そうそう。組織を抜けるために命令されて、成功したけど殺された女性ですね」

 

 彼女の話をすると、ちょっとだけしんみりした。景光くんは無事抜けられたけれど、上手くいかなかったら彼だってそうなっていたかもしれない。

 

「そうか、そのルートもあったか……」

「どうする?接触は控えるか?」

「むしろここで離れたら逆にもっと怪しくないですか?」

 

 必要なことはわかったから離れたように見えるかもしれない。

 

「あとはヒロの人当たりの良さに賭けるしか無いか……?」

「そう……ですね……正義の心を忘れずに彼の前で動いてれば、自ずと彼も信用してくれると思います」

 

 基本、景光くんは “いい人” だからね。

 

「お、続行か。そこは大丈夫、心意気は今でも正義のおまわりさんだからな!任せとけ」

 

 そう言って、景光くんはぱちりとウインクしてくれるけれど、そういう言い方すると隣で零くんが……ほら、複雑な心境を隠さない顔するから……

 

 てかおつまみ作り終わってひと息入れるか、みたいな流れの手つきでバーボン飲むなよ。

 帰りの運転私しか出来ないじゃないか。

 

 いや……昨日からなんもやってないから、全然いいけど……

 

 





気が付いたらちょっと長かったです


読んでいただきありがとうございました!

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