イヴの時間 Another Episode   作:キリュウ

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第一話 人間とアンドロイド

これは、未来 おそらく、日本

「ロボット」というものが作られ久しく

人間型ロボット(アンドロイド)が実用化されて間もないころのお話である・・・・・

 

 

____________________________________________

 

 

数学の先生が黒板に公式をすらすらと書いている。

今、勉強している単元は三角関数である。

数学を得意としていない人にとって関数という分野は結構しんどいみたいだ。

現にクラスの中には眠くて頭がゆらゆら揺れていたりしている。

その点、僕は数学が得意科目なので割と落ち着いて授業を受けていた。

 

そして、先生が黒板に公式を書き終えて

36Pの練習問題を10分で解くようにと言った。

 

僕はその問題を5分で解けた。

残りの5分を僕はどうしようかと考えたが、結局窓の外を見たりして時間をつぶそうと考えた。

外を見てみると、どんよりとした雲が見えた。雨が降りそうな雰囲気であった。

今日は傘を持ってくるのを忘れたなぁと僕が考えた時にはもう雨がぽつりぽつりと降り出した。

 

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

 

窓の外を眺めていたらチャイムがなった。今日の授業はここまでである。

先生も今回の問題の答え合わせは来週にしますと言い教室を出て行った。

 

クラスのみんなも授業が終わったので教科書や筆記用具を鞄にしまい始めた。

この学校にはホームルームは朝だけなので後は帰宅のみである。

 

しかし、やはりクラスの中にも自分と同じように傘を忘れてきた者もいるみたいで

教室で話をしている者達がちらほらいた。

けれどそうしている時間はそう長くはない。なぜなら、

 

『・・傘をお持ち致しました、マスター』

 

女性が傘を持ってきた。

普通に考えればそれだけどのことである。

だけど、持ってきた相手が普通ではなかった。

クラスの男子はその女性から傘を取り荷物を渡しこう言った。

 

「カバン、防水、お前だけ帰宅」

 

男子の言い方はもう会話をするというレベルではなく

単に物に命令するというものでしかなかった。

 

だがなぜそんな命令口調なのか?

彼女の外見はどこからどう見ても人間でどこにでもある服や髪型である。

しかし、ひとつだけ僕と、いやその男子とも異なっている箇所が一つだけある。

それは、彼女の頭上にくるくると回っている円形の物体だ。

それは彼女のファッションなのではなく、

それこそが人間ではない証明、彼女が

 

人間型ロボット(アンドロイド)だという証明なのである。

 

 

そしてアンドロイドである彼女は一言かしこまりましたと主人(マスター)である男子生徒に言い、

足早に去っていった。

 

この光景は別に珍しいのもではない。

いつからかロボットという物が作られた今の世の中では

一家に一台ロボットがあっておかしくないのだ。

だからその男子の他にも人間型ロボット(アンドロイド)主人(マスター)に傘を届けに来たりしている。

 

そう・・もちろん、僕にもである。

 

『マスター、傘をお忘れでしたのでお届けに来ました』

もうわかっていると思うが今呼びかけてきたのが僕の人間型ロボット(アンドロイド)である。

見た目は20代くらいの女性型のアンドロイドである。

「・・・ありがとう」

僕は彼女に笑顔でそう言った。

その瞬間、クラスの何人が僕の方を見た。

そして、

「え?お礼?何あいつドリ系なの?」

「お前知らないの?あいつ有名だぜ?」

「そうそう、この前も仲良く一緒に歩いてるところ見たし~」

などと陰で言い始める。

まぁ僕には聞こえているのだから陰で言っているとは言わないかもしれない。

 

しかし、僕はこの発言をあまり気にはしていない。

何かして貰ったときにお礼を言うのは当たり前だと思っている。

それが人間であろうとアンドロイドであろうと。

まぁ実際、僕も昔はアンドロイドにお礼を一々言ってはいなかったのだが。

 

とりあえず、傘を受け取ったので正面玄関まで移動した、

のはよかったのだが良く見ると彼女は傘を持っていないようだった。

おそらく、主人(マスター)である僕の事しか考えていなかったのであろう。

こんな時、大多数の人間は何も気にせず帰宅する。

それもそう、アンドロイドは故障しても病気にはならないし

雨にうたれた程度で故障するようなものではないのだから。

 

 

彼女は何も言わず僕を見ている。

まぁ僕も何も気にせず帰るのが普通なのだろうけど、

僕はやはりこう言った。

「次は自分の分も持って来るようにね?」

そうして僕は彼女を自分の傘に入るように促して帰宅することにした。

 

遠くから、また誰かが色々言っているが、

僕にはそのときは聞こえていなかった。

 

なぜなら、そのとき僕の目には

一瞬彼女が笑ったように見えていたのだ。

気のせいだったかもしれないが、僕にはそう思えた。

 

 

 

 

 

 




え~とっても陳腐な文章で申し訳ありません!
一人でも面白いと思ってもらえたら幸いです!
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