イブの時間へようこそ!
短い間かもしれないけど、楽しんでいってね!
少し、僕と彼女について少し話そうと思う。
僕と彼女が出会ったのは2年前である。
父さんが仕事の関係から譲り受けたものらしかった。
見た目は20代くらいの女性アンドロイド、名前は『ペール』というらしい。
父さんは、家に置くからみんなで使ってくれと言った。
けれど、正直僕にはあまり必要なものだと感じなかった。
元々、僕はなんでも自分で行動してやる人間なので、
他人にやってもらうのだったら自分でやる習慣が身についてしまっていたからだ。
だから、僕にとってペールに対する最初の印象は
家のスペースの邪魔、というものでしかなかった。
それから僕たちの家族にペールというアンドロイドが加わった生活が始まった。
このとき、僕は中学3年生で高校受験を控えている年だった。
僕は生まれつき体が丈夫ではなかった、といっても何か持病があるわけではないだけど
高校選びも近場の高校に行くことが優先事項だった。
けれど僕は小さい頃から医者になりたいという夢もあった。
だから近くにしてもレベルの高いところに行きたかった。
なので僕は少しだけ遠い、私立の高校に行くことに決めた。
僕は受験勉強に忙しかったのだが、姉さんはこの年に大学1年生だったので
ペールとは割とうまくやっているらしかった。
といっても母さんや姉さんはペールを人形代わりに着せ替えて
楽しんでいるだけだったようだが。
まぁそれなりに、僕の家族には割と早くペールはなじんだ。
しかし僕はというもの受験生で勉強にいそしんでいたことや僕の性格も相まって
この一年はあまりペールとふれあう期間は少なかった。
なので僕とペールについて語ることができるのは、
高校1年つまり一年前からということになる。
一年前、僕は志望通りの高校に入学が決まった。
正直、もう少し上の高校も狙えるのでは?と思えるくらいには
学力が付いていたので、余り嬉しくは無いが主席合格となった。
父さんや母さんにそのことを言うと、
よく頑張った、おめでとうと喜んでくれたし
姉さんは、まぁ私の弟なんだからそれくらいはねぇ~
とまぁ喜んで良いのか分からないけど一応褒めてはくれたと思う。
だけど、ペールは何も言わなかった。
それも当たり前だ。アンドロイドは命令されなければ行動しない。
つまり僕が褒めてくれ!とでも言わないかぎりペールはおめでとうとも言ってくれない。
まぁ僕自身もそこまで求めていたわけではないが
家族というものにペールが含まれている以上、
少しは何か言って欲しいという気持ちがあったのは本音だ。
アンドロイドというものは、つまりロボットというものには『心』というものは
存在しえないのだろう。僕はこのときそう思った。
そして入学してから約1週間が過ぎたころには
ある程度クラスにも馴染み、友人と呼べる人もできた。
この学校はそこそこ偏差値も高い学校だったので、
勉強の内容も少し難しいところまで掘り下げて勉強する。
そんな生活を過ごしていたある日に僕はペールを帰り道に見かけた。
買い物でも頼まれたのか?と思ったが手に何かを抱えてはいるがそれが買い物の後だとは
余り思えなかった。
そして、その日の夜に僕は母さんと姉さんに
ペールに最近何か買い物でも頼んだか?と尋ねてみた。
しかし二人ともそんなことしていないと言われた。
いつもなら、そっかと一言言って何かあったのかな~とでもうやむやに終わっていたのだが
そのときの僕は少しだけ興味を持っていた。
この時僕は何に興味を持っているのか自分では理解していなかった。
そして次の日僕はペールの
これを見るとアンドロイドが一日いどこに行っていたのか確認できるのである。
「えっと~昨日の時間で見ると~・・あぁこれか」
その履歴の場所を調べて見るとなぜこんなところに?という場所が表示された。
というより少し不思議なのがこの場所のログが定期的に表示されているということである。
「ねぇペールこの場・・いや、キャンセル」
僕はそう言って自分の部屋に戻った。
この時聞かなかったのは直接聞くより
その場所に行ってみようという想いが勝ったからだ。
それから僕は外出するしたくをした。
「外出、帰宅するまで待機」
『かしこまりました』
そうペールが言ったのを確認してから僕は家を出た。
そして履歴にあった場所に来てみた。
来てみたのはいいのだが、
「えっと~ここでいいのか?」
僕は少しだけ不安になった。
目の前の場所には扉があった。まぁおそらくそこが入口なのだろ。
だけどこの扉の周りというかこの周辺は裏通りなので人通りも少なく正直な感想は怖かった。
だけど、ログが正しいとすれば間違いなくペールはここに通っているいることになる。
入るか入らないか扉の前で考えていると突然、誰かが俺の肩を触った。
少しびっくりしたが、扉の前で邪魔だったということがすぐに考えついた。
だけど、すいませんと一言謝って場所を空けて横の人物を見たとき僕はまたしても驚かされた。
僕の肩をたたいた人物は人間ではなくアンドロイドだったのだ。
そのアンドロイドが扉に入って行くのを呆然としながら見ていた僕は
やはりペールはここに来ていると何となく確信が持てた。
だから僕は少しだけ勇気を出して扉を開けてみた。
するとそこからは地下になっているようで階段が続いていた。
その階段はそこまで長くはなくすぐに下まだで着いた。
下まで着くと正面にまた扉があった。
その扉の隣には『イヴの時間』という文字が書かれていた。
なんだか怪しいと思った僕だったけど
まぁ此処まで来たのだから行くしかないと思ってその扉を開けてみた。
開けてみて最初に目に入ったのは目の前にあった看板だった。
『"イヴの時間"のルール
当店内では・・・人間とロボットの区別をしません』
そう書かれていた。
何だここ?それが第一印象だった。
看板の言葉は曖昧だがグレーゾーンぎりぎりだし
地下の暗い印象とは変わって明るいカフェテリアが
目の前には広がっている。
普通、カフェをやるにしてもこんな場所はおそらく選ばない。
つまりはここでやる意味が何かあるのだろう。僕はそう思った。
そんなこと考えながら店の入口で立ち尽くしていたぼくに
カフェテリアで働いている一人の女性が僕に声をかけた。
「あれ?新入りさんだね~。いらっしゃいませ。空いてる席にどうぞ。注文取りにいくからね!」
この瞬間から僕のイヴの時間は始まった。
やっとイブの時間に着きました!
ってか書くの大変で時間が~ww
まぁ完全に趣味でやってるので
誰か読んでくれたら幸いです!