異能バトルがメインなエロゲに転生したけどセッ○スは全てが終わってかららしい   作:おわり

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続きません。


いつもの日常/バックボーン①

 

朝目が覚めると真っ先に、男は携帯の連絡先を開き一番上にあった女を呼び出した。それが男にとっていつもの朝の日常(ルーティン)だった。

 

『おはよう我が兄よ。突然呼び出してどうした?』

 

数分で扉が開き、男の妹を名乗る美少女がノックをせずに部屋へ入ってくる。男はそれに対して返事をせず、ただ一言告げる。

 

「俺とセッ○スしてくれないか?」

 

朝からコイツは何を言っているんだ?

 

もしも、何処かで誰かがこれを聞いていたのならそう思っただろう。普通ならたとえ兄弟だとしても、殴られてもおかしくない親しき仲でも困惑するそんな発言なのだが。

 

『ああ、今日こそやる気になったのか。私は嬉しいぞ』

 

彼女はそれに対して、何故か嬉しそうに男に対してそう言うと笑みを浮かべ。それだけでは済まず、目の前で下着を下ろし服のボタンを順々に外した。

 

男はそれを逸らさずにしっかりと目に刻み、その雪の様な白い彼女の肌が肌が露わになるギリギリのところで。

 

「なーんてな、冗談だ」

 

男は笑って、手を振る。それで終わりとばかりにそのまま立ち上がり部屋を出る男を見て。少女はまたいつものかと人知れず溜息をついた。

 

「おはよう、後輩」

 

「おはようございまーす!先輩」

 

廊下へ出るとまるで待っていたかの様に男の後輩がそこにいた。短い髪を揺らして笑顔を絶やさない彼女に男も笑みを浮かべつつも、挨拶もそこそこに男は。

 

「今日えっち出来る?」

 

呼吸する様にセクハラをした。

 

『え、えっち?』

 

まるでお手本の様に混乱する彼女を見て、男は少し考えた後。彼女を落ち着かせる様に言葉を変えて、彼女に伝えた。

 

「今日セッ○ス出来る?」

 

ただ、それが落ち着くかどうかは分からない。変化球からストレートに変えただけの言葉のキャッチボールは、見事に彼女の心にホームランを打った。

 

『先輩が望むのなら、私は別に、ね?先輩が言うなら仕方ないっすよね!先輩がね!』

 

あくまでも自分では無く、男が望むならと責任を転嫁させるながら、ゆっくりと近づく光景を見て男は満足そうに頷いてその場を後にする。

 

『またお預け!?何で?どう言う事?そっちが言ったんじゃないですか!?』

 

と騒ぐ後輩を尻目に、男は食堂へと歩みを進める。勿論その道中も出会い行く人々にセクハラは欠かさない。男にとってそれ(セクハラ)は例えるなら、バンジージャンプのロープみたいに絶対に必要な物である。それのお陰で男は今日も生きていると実感し、安心して生きていけるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなったかとかは言ってられない。分からないのだから。そんな事は後回しだ。理解できない事だらけで、矛盾で頭がおかしくなりそうなのに。

 

確かな事はついさっき、自分は死んだ筈なのに何故か生きていると言う事だった。

 

目覚めると、無数の女性に囲まれていた。自分を見て、幸せそうに。または珍しいものを見る様に。そして愛でる様な目に、くすぐったく感じながら狭いガラスの中で赤子として暫く過ごした。

 

それから何年かして、此処が何処かの施設だとある日一人で歩いた時に知った。そして、馬鹿でも分かるぐらい露骨に自分が特別扱いされている事に気づいた。基本的に怒られる事は無く、周りの大人達はいつも笑顔。何かやらかしても、しょうがないとか〇〇君だからねとか言われて許される。そして極め付けには、どんな事でも()()()をすれば必ず叶った。

 

それが普通で何をしても許された俺は、そんな毎日に退屈を感じスリルを求めた。狂っていたんだろうなと今は思う。

 

ある時事故を装って、施設で初めて見た綺麗な女性のお尻を触った。スカートの生地の質的に高い布を使っているなと思いつつ。すぐにごめんなさいと謝り、それでも話が続いたので許してと俺はいつも通り()()()をした。

 

それで話は終わり、だと思ったのにそう上手くはいかなかった。

 

『坊や、いや少年それは……』

 

目の前の女性が血相を変えて、こっちを見た。そして俺の肩を掴んで何やら色々呟いた。

 

『嘘だろ……まさかこの年でもう異能を?いくら無意識とは言え早過ぎる。精神と共に異能は育っていくと言うのが常識な筈なのに、この少年はもう精神が大人ぐらいまで育っていると言う事か?いや、でも大人は尻を触っ……いや、かつて存在したと言われるゼウスの名を語ったエロオヤジは触っていたと言う。だからその異能を!?』

 

僅かに聞こえる声の中で、自分にとって都合の良い情報だけを集める。此処数年、誰かに此処は何処?と聞いてもそれだけは曖昧な笑顔をされるだけで何も分からなかったんだよな。

 

『少年、君は普通の人間じゃない』

 

そこで俺は理解する。あ、此処ってそう言う場所だったんだと。そりゃあそうだよ波風立てたり、下手に反抗したら何してくるか分からないもんね。あ、皆笑顔なのも何やっても許されるのもあーあ。

 

線と線がつながった。そして、確信する。きっと目の前の女性はこの施設の偉い人だったんだ。その人にセクハラをしたから、きっと俺は何処かへ飛ばされるのだろう。偉い人に害のある人間としてこのまま死ぬのかもしれない。

 

『君にはこれから私と共に来て貰いたい場所がある』

 

ほら、終わりだ。どこどこ地獄?それとも刑務所?

 

『安心してくれ。別に酷い所では無いし、君には良い待遇を与えよう。だが、君の意見も大事だ』

 

ん?俺の意見も聞いてくれるの?そんなの勿論お断ry。

 

『私と一緒に"異能養成学校"へ来てくれないか?君のその"お願い"の力は異能だ。いや、お願いというよりはそれは……常識を捻じ曲げ、相手の思考を自分の都合の良い形に書き換える』

 

待って何?何!?異能?異能養成学校?何、俺の頭を合法的な厨二病の方に染め上げようとしてる?いや、確かに異能とか好きだけどさ。

 

『神が使いし異能"催眠(サイミン)"だ』

 

エロ同人のヤツじゃん。エッチなヤツじゃん!!!!

 

その時の俺はまだ知らなかった。この世界が異能戦争クライマックス‼︎と言うエロゲの世界に転生してしまったと言う事。そして……この異能が、俺のセクハラがこれから先で会う彼女達の命を何故か救う事になってしまうのを。

 

それから異能を持つ者として、戦地へ立ち。民を守る為、催眠をバラ撒く前線の変態と呼ばれるのを。

 

俺はまだ知らない。

 

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