IS×機動戦士ガンダムGQuuuuuuX 自由な「ソラ」   作:ミヤトルト

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ウゥォォオーーーーーン!!!!
(ジークアクス最終回のマチュ×ニャアンのMAVに焼かれた者の咆哮)
やりたかった事が公式に先を越された……!(錯乱)
あ、タイトルはコレで正しいのでご安心ください。


クらaSцだ1hYお戦之始まり

「んー……?」

「頑張れ織斑君、勝利の美酒を私達に!」

「良いバトルするじゃん二人共、こりゃこっち見に来て正解だった」

「そういえば黛先輩、一年生の代表戦を見に来て良いんですか? 二年生の方は?」

「あぁ……良いの良いの。あっちは殆ど既定路線だからね、それよりも今年の一年生を記事にした方が売れる!」

「はぁ、そうなんですか」

 

ついに始まった一年生のクラス代表戦。

その熱狂は初戦からフルスロットル。

一組代表は世界初の男性IS操縦者「織斑一夏」

二組代表は中国代表候補生の新星「凰鈴音」

しかも二人とも専用機持ちの戦いと来た。

こんな期待しかできない二人の戦いで興奮するなと言うのが難しい。

難しい、んだけど……

 

「織斑君、あんまり攻めて無い?」

「隙を見て切りには行ってるけど、真正面からって感じはしないね」

「鈴さんの龍砲はもう知ってるだろうけど、それでも近接戦を仕掛けないのかな」

「何で? あの見えない攻撃を封じる為にも接近した方が良いんじゃないの?」

「どうだろう。私なんか実際に近接戦を仕掛けたけど、逆に弾かれた隙にゼロ距離で龍砲受けたから有利とは言えないかも……」

「それに凰さんの近接戦のセンスはかなり高く見えるね、なら龍咆とやらの回避に全力を注いで隙を突く作戦か」

「でもそれだと、結局遠距離攻撃でじり貧になるだけじゃない……ですか?」

「いーや、彼にまだ秘策があると私は読むね」

「その根拠は」

「そっちの方が面白い記事が書けるから」

「完全に先輩の私情じゃ……ないですか」

「タメ口でいいわよ? 私は気にしないし。所でアマテさん大丈夫? さっきから全然話してないけど、体調悪い?」

「そう言えばさっき吠えた割には全然……」

「マチュ? 気分悪いの? 保健室行く?」

「いや大丈夫、体調は平気。ただ……」

「ただ?」

「なんか、変だ」

「へん?」

 

そんなバトルを目の前にしながら、私は妙な感覚に苛まれていた。

バトルに関してじゃない、というか多分だけどこの学園内部じゃない気がする。

なんだこれは……誰かに見られてる、というより視られている? 何かが違う。変だ。

しかもこの気配、悪意も無ければ善意も無い。

何もない。

なのに明確に、ただ淡々と、こ(・)ち(・)ら(・)を(・)視(・)て(・)い(・)る(・)。

なんだこれは……!

 

「このバトルが?」

「違う。これは……何?」

「……私は、なにも感じないけど」

「何々? アマテさんのエスパー能力?」

「さぁ?」

 

ニャアンにも感じられないこの感覚……私の気のせい? ニャアンの話を聞いて過敏になっているだけなのか?

……違う、これは絶対に気のせいじゃない。

何かが、私達を視ている。

私とニャアンを視ている誰か、或いは何か。

どこだ? どこから……

 

「むぅ……」

「マチュ?」

「お? 織斑君が仕掛ける気だ」

「よっしゃ行けー!! 織斑君!!」

 

織斑君が鈴に仕掛けようとしたその瞬間、私の頭の中に強烈で明確な映像が溢れる。

壊れる天井、隔離されるアリーナ、悲鳴と怒号が響く暗い観客席。

それに……一瞬だけ移った、大きな黒い影。

そのプレッシャーは黒い電流のように私の頭を駆け巡って、思わずありもしない痛みを感じるほどだった。

 

「うぐっ!!」

「マチュ!? うっ!? っ皆備えて!!」

「はい?」

「ニャアンさんも?」

 

ニャアンが叫んだ次の瞬間、轟音と同時に衝撃が私達を襲う。

何事かと思えば、壊れているアリーナの天井とそこから現れた黒い人型が織斑君と鈴の上から降ってくる。

そして、私達が目で見れたのはそこまで。

次の瞬間に警報のサイレンと共にアリーナを隔離するための壁が現れた。

それはエネルギーシールドと分厚い壁の二重構造。それによってアリーナの情報は遮断されてしまった。

そしてその後に始まるのは……パニックだ。

 

『キャーーー!!??』

「何!? 何が起きたの!?」

「分かんないよ!」

「警報!? 何で!?」

「避難って、どうすれば良いのよ!!」

 

突然の出来事に対応できる訳が無い。

生徒達は恐怖のままに叫ぶ。

皆の恐怖が一斉に溢れる、嫌な感覚だ。

……でも、私が気になってるのはそこじゃない。

 

違(・)う(・)

 

一瞬しか見えなかったけど、今アリーナに降りてきた奴は私が視た大きな黒い影とは違った。

黒い影は、もっと大きかった。

それに降りてきたあれは明確にISと言える人の形をしていた。

でも私が視た影は人の形をしていなかった。

だから違う。

何なんだ、アレは……!

 

「あっぶないなー。皆大丈夫?」

「な、なんとか倒れなかった……ニャアンさんの声かけが無かったらヤバかったかも」

「私も、こりゃエスパー二人に感謝しないとね」

「良かったです……マチュ?」

「なんだ、誰だよあんた……」

 

更に続く私の感じる不快感。

今度はさっきまでの曖昧な物じゃない。

今見えている影は明確に人の形をしている……誰だ、こんなことしてるアンタは誰なんだ!!

確信がある。

こいつだ、こいつが今アリーナに居るヤツを送り込んだ。

それだけじゃない、この後の……!

 

「嘘、扉が開かない!?」

「はぁ!? 何言ってるの! 避難しなきゃ何でしょ!? なんで開かないのよ!!」

「私にも分からないよ!」

「あんたの操作が悪いのよ! 退きなさい!!」

「ちょっ止め、うわぁ!?」

「……これ、滅茶苦茶まずくないですか?」

「完全にパニックね」

「こんなのどうすれば……うっ」

 

避難しなきゃ行けないのに、開かない扉。

それが更にパニックを加速させて、人が人を攻撃し始める。

その攻撃性が私に流れ込んでくる、隣を見ればニャアンもなのか口を抑えて耐えていた。

悪趣味……ふざけんな!!

 

『darekaga neratteiru konomamaha kikenda haro』

『マチュ、ニャアン、ダイジョブカ?』

「大丈夫じゃない……」

「…………」

「二人とも顔色が悪いわ、早く避難しないと……でも扉が開かないんじゃなぁ」

「わ、私達どうしたら」

「一先ず冷静でいること。じゃないとパニックに呑み込まれる、そうなったら終わりよ」

「は、はい」

『……コンチ、ヤルゾ』

『ryouki haroto setuzokuwo kaisi』

 

ハロがコンチに呼び掛けた後、コンチとハロは二人で……いや二つで? 二機でか?

ヤバい、考えが纏まらない、頭がふらつく。

とにかく私達の目の前で作業を始めたハロとコンチ。まず始めに……ハロの口にコンチが両手を突っ込んだ!?

 

「ちょ、ハロ……?」

『アンシンシロ、マチュタチハ、ハロトコンチガタスケル』

「見た目がもう駄目そうなんだけど、大丈夫なのコンチ?」

『mondainasi.setuzokuseikou.korekara seigen.protectnokaijowo.kaisisuru』

「な、何してるのこの子達」

「分からないけど、助けるって言ったし信じるしかないか」

『ryosyojisyano.nouhacopywotukai.G.tosetuzoku...G.gawakaranosetuzokuwokakunin.protecthakaino.enzansyoriwoitaku』

「うわぁ、何これぇ」

「丸い子の目が七色に光ってて微妙に怖いね」

 

……どうやらハロと接続したらしいコンチが色々とハロの中を操作しているらしい。

今は私達の相棒を信じるしかないか。

とにかく外に出たら、今もこっちを視てる奴をやっつける! それにあの黒い影もだ!!

待ってろよ……!

 

『haronaino.protecthakai...complete.tuduite.tanmatuhenoaccesskinouwohukgen...complete.sonotakinounohukgen...completed.protectsaisettei.taimer10mindesaisettei.haronosaikidouwokaisi』

「お、おぉ? 今度は目から光が消えた?」

「これは……再起動、かな?」

『……ハロ、再起動ヲ完了。非常事態設定オン。任セロ、マチュ!』

「うわぁ!? 急にぬるぬる話し出した!?」

「凄いペットロボットだね」

「ハロ……お願い!」

『nyan.mousukosi.ganbatte』

「こ、コンチ……」

 

コンチに弄られて再起動を果たしたハロは普段よりも流暢に喋って、私を助けるために動き出す。

コンチは仕事を終えたのか、ニャアンの側でその掌を二つのアームで挟み込んで励ましている、らしい。

ハロはそのまま、コロコロと転がって近くの生徒……ていうか相川さんの足元で止まった。

 

「な、何!?」

『扉ヲ開ケル、ソノ為二チカラヲ貸シテクレ』

「扉を開けられるの!?」

『ソノ為二ハ、直接ノ接続ガヒツヨウダ』

「つまりは扉まで運ぶ必要があるわけね?」

『違ウ、投ゲロ』

「「「は!?」」」

 

ハロの発言に、思わず声を上げた私と相川さんと黛先輩の三人。

いやいやいや、投げろってハロ!?

 

「こ、壊れたらどうすんのハロ!?」

『問題ナイ、ハロハハロノ中デモ大尉特性ナ丈夫ボディ、ソノ程度ジャ壊レナイ!!』

「それ逆に、人に当たったら大惨事じゃない?」

『ソレハ、コッチデナントカスル!』

「えぇ……どうする相川ちゃん? 信じる? 一応このままでも学園の救助は来ると思うけど」

「え、決めるの私ですか!?」

「ご所望は相川ちゃんでしょ?」

『ソウダ、相川ノチカラガ必要ダ』

「ほら」

「えぇ……?」

 

ハロは相川さんに協力を求めた。

そう言えば相川さんはバレー部だっけか、だからハロを飛ばすのに力を貸して欲しいって訳だ。

でも黛先輩の言葉も正しい、このままでもきちんと学園の救助は来るだろう。

そしてそれをまつ方が確実だ。

問題は……

 

「ニャアン、大丈夫?」

「……気持ち悪い、マチュは?」

「私も、結構かな……」

 

私達が持つかだ、今の人が人を攻撃するのを躊躇わない環境はキツい。

このまま多くの人の感情に当てられ続けると……正直、危ないかもしれない。

だから私は相川さんを見つめる。

そして……頭を下げた。

 

「お願い、相川さん」

「アマテさん……あぁもう、やってやろうじゃん! 投げれば良いんでしょ! 白玉!!」

『助カル、思イッキリ投ゲロ!』

「バレーはボールを投げる競技じゃないっての! それでもやるけど、さぁ!!」

 

私の願いを聞き届けてくれた相川さんは、ハロを思いっきり扉の方へ投げた。

そしてハロは空中で……え、なんで今この曲?

私が普段から聞くためにダウンロードさせた楽曲をスピーカーからの爆音で流しながら、同時にハロ目がフルパワーで発光した。

物凄く変な話だが、私のペットロボットがこの瞬間だけカラオケなんかのミラーボールになった。

 

「何の光ィ!?」

「何の音よこれは!!」

「ほう、これは……良い趣味してるね」

「う、上! なんか降ってくる!?」

「はぁ!? ちょ、避けて避けて!!」

『人間ドモ、道ヲ開ケロー!!』

「ちょちょちょ、危ない危ない!?」

「道開けなさい!?」

 

ハロを認識して、とにかく避けるべく扉周りの生徒達が引いていった。

結局、ハロはそのまま落下していった。

……結構いい音がしたけど、ハロは大丈夫か?

 

「な、何なのよアンタは!?」

『ハロ、ハロハロ、システム確認、問題ナシ。コレヨリ扉ノ解錠二移ルゾ!』

「扉の解錠?」

「え、扉を開けられるの!?」

「これ一組の子が持ってた白玉!」

『接続カンリョウ! 扉ノ解錠ヲ開始!』

「おぉ……なんか口からコードが溢れて扉に接続された! キモ怖いけど頼りになりそう!!」

「が、頑張れー!!」

「信用していいのこれ?」

「私達が何もできないのも事実だし……」

 

聞こえる声の内容から、ハロは無事に扉の前にたどり着いたらしい。

それに生徒達の意識がハロに移ることで、私達を苦しめていた濃かった他人への敵意も薄れる。

正直、これだけでかなり助かった……

 

「成、功?」

「ありがとう、相川さん」

「え、あ、いやいや! 助けになったなら、なによりです……」

「なるほど、普段強気な子が弱ってるギャップ」

「何言ってるんですか先輩!?」

 

? ちょっと黛先輩と相川さんの会話は分からないけど、とにかく私は問題無い……訳は無いけど、それでもマシになった。

ニャアンは……まだキツそうだ。肩を抱いて、少しでも他の人の感情を遮らないと。

……結局、見た目だけなんだけどさ。

 

『解錠カンリョウ! 扉ガ開クゾ!』

「お、おぉおお!」

「扉が開いた!」

「やった! ここから出られるわ!」

「落ち着いて! ちゃんと皆出られるから!」

「早く早く!」

「落ち着きなさいっての、怪我人優先!」

 

ハロはやってくれたらしい。

おかげで生徒達もある程度の冷静さを取り戻したらしく、列を作って順番に外に出ていく。

同時に私達も楽になった。ニャアンも問題なく立ち上がって行く。

そうして怪我人、というか体調不良者として比較的に早く外に出れた私達。

でも……外に出た瞬間にまた、私に例の黒い電撃が走る。また見えた黒い影は、今度は明確な形をしていた。

それはまるで……三角形? というか、戦闘機をそのまま縦にしたみたいな、要塞?

……ああクソ! 何なんだ!!

 

「っ! このっ!!」

「マチュ!? 大丈夫?」

「……何だかさっきから変だね、アマテさんに何かが起こってる? もしかして関連あったりする?」

「それは……」

「……ねぇ皆、空見てよ」

 

思わず苛立ちが口から出た私と、怪しむ黛先輩。

どうにか誤魔化すか、本当の事を伝えるか。

何か言おうとしたニャアンより、そこに相川さんの呟きがやけに響く。

何かと思って私達全員で昊を見上げて、私とニャアンは絶句してしまった。

 

「嘘……」

「紫の、キラキラ?」

「へ? いや普通の青空でしょ?」

「え? 先輩見えないんですか!? めっちゃ変な色してますよ空! 本当に紫!!」

「はぁ?」

 

空には、紫色のキラキラが現れていた。

何で? どうして?

いや……誰が?

その問いに行き着いた瞬間、私の頭にまた例の人影が映る。今度はバックに空と同じ紫のキラキラを纏って、それが逆光で顔は見えなかったけどこのキ(・)ラ(・)キ(・)ラ(・)は(・)彼(・)女(・)の(・)物(・)だ(・)、そう理解した。

それと同時に、おかしな事にも気付く。

このキラキラは相川さんにも見えている。

確かに彼女にはニュータイプの素質があるかもしれない、と思った事もあった。

けど相川さんは私達の試合ではキラキラは見えていなかった。だから違うと思ってた。

けど、このキラキラは見えている。

しかも、辺りを見渡せばそれだけじゃない。

 

「何!? あの不気味な空!?」

「はぁ!? 何言ってるのよ、さっさと逃げないと!」

「貴女見えないの?」

「見えるよ、私は見える! 紫色の空!」

「ちょ、ふざけてる場合じゃないでしょ!」

「本当なのよ!」

「はぁ!?」

 

あのキラキラが見える人と、見えない人達でまた混乱が広がっていた。

なんだこれは……

私達は理解すらできないまま、ただそれを見ているしかなかった。

 

事件はまだ、始まったばかり。




思ったよりゴーレム編(仮)が長くなるかも……コレで終わりなのでご容赦下さい。
なんとかモチベを維持しなくては。
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