『貴様が…!』
『貴様らがここに来なければ…!』
『先生…が?』
『私が…私の…せいで…?』
「…」
寝れない。
いつものことだとコーヒーを傾ける。が、ほんの少しだけこぼしてしまう。
手の甲で口の端からこぼれたコーヒーをぬぐう。あぁ、手袋が汚れてしまった。最近はこういうのばっかりだ。
目の下の隈もメイクでは隠しきれないほどになった。
すると近くに誰かが来る。
"カンナ、大丈夫?"
「だい…じょうぶ…では、ないですね」
先生だった。反射的に隠そうとしたのを止めて正直に答える。。わざわざこちらに来てくださったのにまともな対応すら出来ていない。
どうしようかと思っていると先生に肩をポンっと置かれると近くにあったソファに座らされる。
「先生…?」
"少し、ゆっくりしようか"
そのままぽすんっと先生の膝に頭が置かれた。膝枕の体勢になり先生の膝の感覚がダイレクトに伝わる。
どうしようかと思っているとそのままとんとんと叩かれて…意識が…。
「…はっ!」
"おはよう、よく眠れたみたいだね"
私の体には先生のジャケットがかけられており先生はなんらかの書類を見ていた。
時計に視線を送るとすでに5時間は経っている。
「す、すみません! 寝込んでしまったようで…!」
"大丈夫だよ、ゆっくり寝れたみたいでよかった"
確かに久し振りにゆっくり眠れた。最近は夢見があんまりよくなかったから…。
"また何かあったらすぐに連絡してもらってもいいからね"
「ありがとうございます…先生」
先生と別れて仕事を終えて自宅へと戻る。色々を済ませて寝る準備を済ませる。
「…」
ザラッ…ガリッゴリッ…ゴクッ…
結局睡魔はあるのに眠ろうという気にはなれなかった。いつものようにピルケースから錠剤を取り出し。噛み砕きながらウーロン茶で流し込む。これもほとんど効かなくなってしまった。
僅かに出てきた眠気に身を任せて目を閉じた。
「アレの捜索はまだか?」
カンナは公安の指令室にて混乱しつつあるキヴォトスの鎮静化のための行動をしていた。
現在キヴォトスで指名手配されている名称『アレ』シャーレの先生だった男だ。
生徒へのセクハラ、暴行未遂、危険薬物所持と使用、その他様々な罪状があった。
大人という立場を利用する非常に凶悪な行為だ。そのため指名手配をしたのだが…。
『申し訳ありませんがまだ…そういえばもう一人の先生はどうしましょうか?』
「もう一人のか…情報は入ってないが恐らく同類だろ、手配はしなくてもいいが捜索はしておけ」
『はっ!』
「全く…アレが来てから仕事が増えて仕方ない…」
頭をガリガリとかきむしりながらすっかり冷めたコーヒーを傾ける
だめだ…起きろ…
「おい…なんだ…これは…これなら…私達が追ってた先生は…私達を…」
「なんで相談すら…!」
「……いや、信じていなかったのは…私達だ」
「……探さないと」
今すぐに起きろ…これ以上視るな…
「ハッ…! ハッ…! ハッ…!」
街を走る。『アレ』を倒した先生を探して。
すでに三日ほど経過している。体も限界だが見つけなくてはいけない…。
「 !!!!!!!!!!」
その時、悲鳴のようなものが聞こえた。
その場に急ぐとミレニアムの生徒と合流した。特に会話もせずに路地裏へと向かう
路地裏には叫び声をあげたと思われる蒼森ミネがいた。そして…
「……ぁ」
そこには先生がいた。隣にいたセミナーの生徒も口元を押さえて驚愕する。
地面に溢れる血、安らかな笑み。私はフラフラと先生の手を取り脈を取る。
すでに脈はなく、体は冷えて。体も硬直を始めていた。
「―———―———————!」
叫び声は、音にならなかった。
「…うっ!」
目が覚めると同時に吐き気が襲う。起床しトイレへ駆け込み、胃の中の物を吐き出した。
洗面所に行き水で口をゆすぎ、顔を洗う。
時計を見たらまだ30分も経っていない。夢の中では多くの時間が過ぎたような物なのに。
今日もまた、寝れないらしい。
「あぁ…でも」
先生の膝では…ゆっくりと寝れたな…・。
また…お願いしたら…先生は寝させてくれるだろうか…。
久し振りに書いてみました。
正直ネタ切れ感があるけど、思いつく限りは書いていきたいですね…。
・先生
いつでも膝は貸してくれる
・尾刃カンナ
睡眠薬バリボリ
・先生
そういえばまともに寝てなかったけどようやく寝れたね☆
・尾刃カンナ
まともに捕らえる気はなかったが捕らえておけば良かったと後悔してる