それに際して記憶保持者を誰にしようかと考えていると、某笛のサイトの先生ループ系のバケモノ作品(褒め言葉)を2作品思い出して、先生は早々に諦めました。ということで、記憶保持者は私の推しであるキリノになりました
最悪の世界での経験で戦闘能力は上がったのですが、依然として弾丸は当たらないし、肉体がもとに戻ってるので戦闘力としてはアリスクの誰か1人に食らいつける程度です
私に何があったか知りたい、ですか?
別に聞いてもつまらないと思いますけど、それでもいいなら、話しましょうか
私は最悪を経験しました
世界が滅んでいくのを見ました
シャーレが謎の爆発事故を起こし、先生が亡くなられてから全てが狂っていったと思います
カンナ局長は亡くなられ、フブキも誰かを助けに行ったきり帰ってきませんでした
ヴァルキューレの戦力が大幅に減少し、私のような戦闘能力が公安局より低い生活安全局の人員も死地に駆り出されました
それから、がむしゃらに訓練をして戦闘力を上げました
結局弾丸は今でも狙った場所に当たりませんが
かつての人や活気は今は無く、砂漠に包まれたある高校は在校生徒がおらず買い取られ、トリニティとゲヘナは致命的なダメージを受け、今でも残存勢力は小競り合いをしているようです
ミレニアムはもぬけの殻となっています
聞いたところ、生徒はどこかに避難したようで、ミレニアム生との電子上での交流は未だに行われています
そして、私は謎のロボット軍団を相手にしたD.U.防衛戦でビル上から落下してきた物体に体が押し潰され、欠損部位からの失血で命を落としました
私の過去とはそんなつまらない話です…
「キリノ…本気ですか?」
「はい」
「ヴァルキューレをやめるって、せっかく入ったばかりじゃないですか…なんでそんな…」
「あまり理由は聞かないで頂けるとうれしいです」
話せるわけがないのですから…
「………本当にいいのですね?」
「はい」
「意思は変わらないようですね…わかりました。受理します。猶予は設けますから荷物をまとめておいてください」
「承知しました」
「キリノ…あなたに何があったというのですか…」
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その後、少しずつ荷物をまとめているとフブキに話しかけられました
「キリノ、ヴァルキューレを辞めるって本当?」
「はい、本当ですよ」
「そっか…どういう心境の変化なのかな」
本来は誰にも言ってはならないことなのでしょう
でも、フブキくらいなら、少しは話しても許されるのではないでしょうか…
「………護りたいものが、あるからです」
「守りたいもの、ね。それってヴァルキューレじゃ駄目ってこと?」
ヴァルキューレ所属のままでは学園の自治区で完全な自由行動は政治的な問題でできません
「はい、おそらく不可能ですね」
「そう、なら止めようとは思わないけど、お願いだから犯罪には手を染めないでね、キリノが逮捕された、なんて聞いたらドーナツをおいしく食べられないからさ」
これは少し勘違いされてるかもですね、流石に不本意なので訂正をしておきましょう
「別に誰かを助けるために手を汚すわけじゃないので安心してください!大丈夫ですよ!」
「そっか、なら安心したよ」
「はい!」
「…やっぱりそっちの感じのほうがキリノらしいよ…」
「…?…どういうことですか?」
「なんでもないよ、ほら、荷造り止まってるよ」
「あ、はい!」
さて、あと1週間以内には全てを終わらせないといけませんね
「あと1週間で先生が来てしまいますからね…」
「キリノ、なんか言った?」
「い、いえ!何も!」
あくまで世界間移動なのでキリノの元々いた世界は救われることはありません。キリノが移動した後のキヴォトスも描く気もないです
最悪が確定した一筋の希望も、一握りの逆転の芽も、透きとおる青春もないような世界なんて、書くだけ絶望が深くなるだけなんだから