歴史研究所に入ったジュン達。
カラシナ「この町はね、大昔からディアルガとパルキアと関係が深くてね。」
カラシナ「町のルーツを調べていくうちに・・・資料が山のように増えて、この有り様さ。」
ジュン「資料が多すぎて、どれが何だかさっぱり分かんねーわ・・・」
ジュンの愚痴に
カラシナ「アンタはどっちかって言うと、昔から勉強よりバトルだったからね。」
カラシナはジュンに対し勉強嫌いを指摘すると
ジュン「良いだろ。勉強は今でも嫌なんだよ。」
ジュンは、勉強嫌いを否定しなかった。
シロナ「一度それでお祖母ちゃんに酷く叱られたのよね?」
ジュン「そ、そうだったっけ?」
ジュンは、シロナの昔の発言に少し動揺を浮かべた。
そして
ガチャ
ヒカリ「わあっ、スッゴイ壁画!」
ある壁画がある部屋に入ると
ヒカリ「あれ?これ・・・私達、見た事あります。」
ポッチャマ「ポチャポチャ。」
ヒカリは、壁画に書かれてあるポケモンを見て、見た事があると言った。
シロナ「えっ・・・!?」
ジュン「何!?」
カラシナ「何と!?」
アカギ「・・・っ!?」
すると
サトシ「あれ?俺達も、これ見たぞ。」
ピカチュウ「ピカ。」
サトシも、ヒカリとは別だが、見た事があると言った。
カラシナ「こりゃ、おったまげた!」
ジュン「サトシ君、ヒカリちゃん。それは本当なのか?」
ヒカリ「ええ。」
サトシ「はい。」
シロナ「どこで見たの?」
ジュンとシロナの質問に
ヒカリ「シンジ湖です。」
ポッチャマ「ポチャ。」
ヒカリ「はっきり姿は見えなかったけど・・・でも間違いありません!」
サトシ「俺達は、リッシ湖で見ました。」
ピカチュウ「ピカピカ。」
サトシ「ヒカリと同じで、はっきりとじゃなかったけど・・・確かにこれでした。」
ヒカリはシンジ湖で、サトシはリッシ湖で見たと言った。
ジュン「マジ・・・かよ!」
シロナ「驚いたわ。会った人がいたなんて。」
ジュン「ああ。湖の神々と呼ばれるポケモン達だからな。」
ジュンとシロナの発言に
サトシ「湖の神々?」
サトシは疑問を浮かべ
ジュン「ああ、そうだ。サトシ君が見たのは、意志の神アグノムで・・・」
シロナ「ヒカリさんが見たのは、感情の神エムリットよ。」
ジュン「残りの1体は、キッサキシティ近くの湖のエイチ湖にいると言われる知識の神ユクシーなんだ。」
ジュンとシロナは、そのポケモンの名前を言った。
タケシ「それって前に、ハルカとノゾミが話してたな。」
タケシは、かつてホウエンでサトシと一緒に旅をしたハルカと、ヒカリのライバルでもあり友達でもあるノゾミが話してた事を思い出した。
ジュン「この3体はな、シンオウの3つの湖にそれぞれ潜んでいると言われてたんだが、その存在は伝説でしかなかったんだ。」
シロナ「一説には、湖から魂だけが抜け出して、人間達の生活を見守っているとも言われてるの。」
カラシナ「お前さん達が見たのは、その魂かもしれないね。」
すると
タケシ「それじゃあ、この中央の絵は、何を意味してるんですか?」
タケシは、絵の中央にある丸い物は何なのかを尋ねると
シロナ「研究では、こんごうだまかしらたまだとされているわ。」
シロナは、こんごうだまかしらたまではないかと言い
ジュン(まぁ、あの宝玉の可能性はねーな・・・)
ジュン(ディアルガ、パルキアと同時期に生まれ、同格の存在でありながら創造主に追放され、語られる事が無かったポケモン・・・ギラティナ。)
ジュン(そのギラティナの力を高める物と言われてるはっきんだまだったら、ギラティナは神話に残ってるはずだよな・・・)
ジュンは、ディアルガとパルキアと並ぶ伝説のポケモンであるギラティナを思い出したが、あり得ないだろうと内心判断した。
すると
アカギ「博士!エムリットとアグノムを見たこの2人に、しらたまを見せてあげては?」
サ・タ・ヒ「「「えっ!」」」
アカギ「思わぬ反応があるかもしれません。」
アカギが、サトシとヒカリにしらたまを見せるのはどうだろうかという提案をした。
これに
カラシナ「おお、そりゃ面白いね!どれ、付いておいで。」
カラシナは賛成し、皆をしらたまを保管してある保管庫に案内した。
この時
アカギ「フッ・・・」
アカギは一瞬黒い笑みを浮かべたのだった。
その頃
コジロウ「ご苦労様です。交代の時間です。」
「ご苦労様です。」
警官に変装したロケット団3人組が、しらたまが厳重に保管してある保管庫の前に辿り着き、警官と交代した。
ムサシ「目指すしらたまはこの中ね。」
コジロウ「問題はどうやって盗み出すかだな。」
ニャース「扉が開くチャンスを待つニャ。」
その時
ジュンサー「良いですか、皆さん!」
ムコニャ「「「っ!」」」
ジュンサー「見せるのは少しだけですよ。警戒中なんですからね。」
カラシナ「はいはい、分かってます。」
ジュンサーが、皆を連れて現れ
ムコニャ「「「ジャリンコ!?」」」
3人は驚きの表情を浮かべたが
ジュンサー「異常ないわね?」
コジロウ「はっ。異常ありません!」
すぐに切り替えた。
ジュンサー「今から保管庫を開けます。周囲の警戒を怠らないように。」
ム・コ「「はっ!」」
そして、セキュリティーカードを入れて手をかざすと、扉が開き
サ・タ「「うわあ・・・」」
ポッチャマ「ポチャー・・・」
ヒカリ「何だか、不思議な輝きね・・・」
そこには、しらたまがガラスケースの中にあった。
アカギ「いやぁ、いつ見ても素晴らしい・・・!」
アカギは、しらたまが放つ美しい輝きに魅入っていた。
ムサシ「綺麗ねぇ・・・」
コジロウ「ああ、紛れもなくお宝だ・・・」
ニャース「こりゃ、ボスも大喜びだニャ・・・」
ロケット団3人組も、その美しい輝きに魅入っていた。
アカギ「どうかな君達、何か感じるかね?」
アカギは、サトシとヒカリをしらたまの前に送り見せたのだが
サトシ「うーん・・・ダメダメ、何も感じない。」
ヒカリ「むむむ・・・私も。」
効果は無かった。
アカギ「えっ!そんなはずは無い!もっとよく見つめてみたまえ!」
アカギは、これに急かすように2人に言ったのだが
カラシナ「これこれアカギ、せっかちはいけないよ。」
カラシナ「この2人は初めてしらたまを見てるんだから。」
アカギ「は、はい・・・」
カラシナに窘められた。
ジュン「・・・」
この様子に、ジュンはほんの少し警戒を更に強めるような視線をした。
アカギ「失礼。宝玉を前にすると、どうも冷静でいられなくてね。」
アカギ「何しろコレは、世界の始まりに通じるとも言われる物だから。」
アカギは、2人に謝罪しつつしらたまの事を世界の始まりに関連すると言った。
サトシ「世界の始まり?」
カラシナ「アカギはね、世界の始まりを知りたくて時空神話を調べ始めたんだよ。」
タケシ「シロナさんも、確かそうでしたよね。」
シロナ「ええ。世界と人と、ポケモンのルーツを知るためにね。」
ジュン「俺はコイツの付き添い兼ストッパー役。」
シロナ「違うでしょ。私がストッパー役よ。」
ジュン「あっ?」
シロナ「何かしら?」
ジュンとシロナは、少し睨み合った。
すると
アカギ「フッ・・・そう!シンオウ地方の始まりは、テンガン山とも言われている。始まりの世界を想像してみたまえ。そこは争いの無い・・・平和な理想郷なのだ!」
アカギは、シンオウ地方の始まりの姿を想像しながら語った。
カラシナ「まーた始まったよ。アカギはどうにも平和主義者でね。」
カラシナは、アカギの空想に呆れていたが
アカギ「勿論ポケモンバトルと私の言う『争い』とは違う。」
サ・ヒ「「あっ・・・」」
アカギ「君達はポケモントレーナー。バトルと争いの違いが分かるはずだ。その思いは大切にすると良い。」
アカギ「特に君達2人は、エムリットとアグノムの魂に出会えた、奇跡を・・・感謝したまえ。」
アカギは、サトシとヒカリにエムリットとアグノムに出会えたというごく稀、本当に無いと言っても過言では無い奇跡的な出会いに感謝するよう言った。
ジュン「・・・」
このアカギに、ジュンの警戒はどんどん増していった。
サトシ「奇跡か・・・」
ヒカリ「でも、どうして私達の前に・・・?」
アカギ「良ければ、その時の事をもっと詳しく聞かせてくれないかね?」
アカギが、サトシとヒカリに話を聞こうとしたその時
ドカーン!
「「「わあっ!?」」」
突然、大きな爆発音が響き渡ったのであった。