シンオウのダブルチャンピオン   作:ホークス馬鹿

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4話です。


4話

サトシ達は、あるビデオを見ていた。

 

『さあ、チャンピオンズリーグマスターを巡っての息詰まるバトルは、いよいよ大詰めを迎えました!!』

 

『お互いのポケモン5体は既に倒れ、残すは1体のみ!!』

 

『それも、お互いにとって魂のパートナーと言っても過言ではない存在!!』

 

『ジュン選手はリザードン!シロナ選手はガブリアス!』

 

それは、ジュンと現シンオウリーグチャンピオンのシロナとのチャンピオンを決めるバトルだった。

 

『それぞれシンオウリーグにて最後の対戦ではこの1体の一騎打ちでした!!』

 

『今回のチャンピオンリーグマスターを決めるのもこの1体の一騎打ちとなりました!!』

 

『この両選手は同じカンナギタウン出身で幼馴染でありライバル、それぞれのパートナーも互いを認め合うライバルで、シンオウリーグは毎年この2人のいずれかが交互で優勝を決めておりました!!』

 

『この宿命のライバル対決を制するのは、そして新たなチャンピオンリーグマスターはどちらになるのか!?』

 

ジュン「次で決めようぜ、リザードン!」

 

リザードン「リザッ!」

 

シロナ「これで決めましょう、ガブリアス!」

 

ガブリアス「ガーブ!」

 

そして、数秒か数分か分からない睨み合いが続き

 

ジュン「炎よ舞え、リザードン!」

 

リザードン「グルゥッ!」

 

先にジュンはリザードンを高く飛ばして

 

ジュン「リザードン、フレアドライブ!」

 

フレアドライブを指示した。

 

リザードン「グルゥァ!!」

 

リザードンは、尻尾の先端の炎が更に大きくそして激しく燃え上がり、同時に全身に強烈な炎を纏わせながら一気にガブリアスに向かって突撃した。

 

『先に仕掛けたのはリザードンだ!しかも、体力が極限状態である為、特性もうかが発動しており、ほのおタイプの攻撃力が増しているぞ!!』

 

シロナ「天空に舞え、ガブリアス!!」

 

ガブリアス「ガーブ!!」

 

ガブリアスも、シロナの指示で高く飛び

 

シロナ「ドラゴンダイブ!!」

 

ドラゴンダイブを指示した。

 

ガブリアス「ガーブー!!」

 

ガブリアスは、全身から青いドラゴンのオーラを身に纏わせ、リザードン目掛けて猛烈に突っ込んでいって

 

ドォン!!

 

リザードン「グルゥァァァッ!!!」

 

ガブリアス「ガーブー!!!」

 

両者が激しく衝突した。

 

ジ・シ「「行けー!!!」」

 

2人の力強い声がフィールドに木霊すると

 

リザードン「グルァァァァァ!!!」

 

ガブリアス「グガァァァァァ!!!」

 

両者のポケモンの力が更に増し

 

ドカーン!!!

 

凄まじい爆発と共に辺りに煙と強烈な風が舞い、フィールドを覆った。

暫くして

 

リザードン「リザァァ・・・」

 

ガブリアス「ガーブ・・・」

 

両者が煙の中から落ちていき

 

ドーン!!

 

そのまま地面に倒れたまま動かなかった。

 

「リザードン、ガブリアス、共に戦闘不能!!」

 

「よって、このバトル引き分け!!」

 

「「「わぁぁぁぁぁっ!!!」」」

 

『な、なんという事だー!!両者戦闘不能によって決着つかず!!』

 

『チャンピオンを決めるこの壮絶な激しいライバル対決は、史上初引き分けという形に終わりましたー!!』

 

ジュン「良くやったな、リザードン・・・」

 

リザードン「リザァッ・・・」

 

リザードンは、ジュンの優しい声に笑みを見せ、立ち上がった。

 

シロナ「お疲れ様、ガブリアス・・・」

 

ガブリアス「ガーブ・・・」

 

ガブリアスも、シロナの優しい声に笑みを見せ、立ち上がった。

そして、ジュンとシロナはお互いのポケモンを隣にして

 

ジュン「まさか引き分けとはな・・・シロナ。」

 

シロナ「私も思わなかったわ・・・」

 

ジュン「けど・・・楽しかったわ。」

 

シロナ「フフッ・・・それは私もよ、ジュン君。」

 

そして、ジュンとシロナはお互いの健闘を称え合い、握手を交わし

 

リザードン「リザッ!」

 

ガブリアス「ガーブ!」

 

リザードンとガブリアスも、お互いの健闘を称えるかのように体を擦り寄せた。

こうして、シンオウチャンピオンを決めるバトルは引き分けという前代未聞の結末に終わった。

 

ヒカリ「はぁぁ・・・いつ見ても凄い試合ね・・・おっとと!」

 

ヒカリは緊張の糸が切れたのか、椅子からずり落ちる寸前となった。

 

タケシ「ああ、緊張感がすごい伝わったな。」

 

タケシ「それに、フルバトルをしても決着がつかなかったというのは聞いた事がない。」

 

タケシ「まさに伝説の一戦だ・・・」

 

タケシは、伝説のバトルというのも納得という表情だった。

 

サトシ「・・・」

 

サトシに至っては、座って呆然としたままテレビを見ていた。

 

ピカチュウ「ピィカ?」

 

ピカチュウが声をかけても

 

サトシ「・・・」

 

サトシは反応しなかった。

 

ヒカリ「サトシ?」

 

タケシ「どうしたんだ、サトシ?」

 

ヒカリとタケシが声をかけると

 

サトシ「えっ?」

 

サトシはやっと反応した。

 

タケシ「レベルの高さに驚いたか?」

 

タケシの問いに

 

サトシ「・・・ああ。」

 

サトシは素直に肯定した。

 

サトシ「これが・・・チャンピオンと伝説のトレーナーの力なんだなってな。」

 

サトシ「今の俺じゃ、あの人たちの足元にも及ばないって痛感した。」

 

サトシは、拳を握り頭を下げながら正直な感想を言い

 

サトシ「けど・・・だからこそ、越えたいって思った!!」

 

燃えるような目でジュンとシロナを見た。

 

タケシ「そうか・・・それでこそサトシだ!」

 

タケシ「共に夢に向かって頑張ろう!」

 

タケシは、サトシの肩に手を置き、激励した。

 

サトシ「ああ!」

 

ヒカリ「私も、絶対にトップコーディネーターになってみせる!」

 

ヒカリも、サトシに刺激を受けたのか、改めて決意を語り

 

ヒカリ「皆となら、大丈夫!」

 

と締めたのであった。

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