レイジ「アドバイスと言いますと・・・?」
ジュンの言葉に首を傾げたレイジ。
ジュン「彼のドダイトスの技を少し変えたんだ。」
すると、ジュンはヨスガシティ前のポケモンセンターでの出来事を話した。
回想
シロナと共にポケモンセンターを後にする前
ジュン「シンジ君。ちょっと良いかな?」
ジュンは、シンジを呼んだ。
シンジ「何でしょうか?」
ジュン「君のポケモンを少し見てーんだけど、良いかな?」
ジュンは、シンジのポケモンを見たいと言った。
シンジ「構いませんが・・・」
シンジは、ジュンの言葉に少し戸惑いつつも、手持ちのポケモンを出した。
ジュン「君のドダイトスだが・・・ハードプラントとギガドレイン以外に何を覚えてる?」
ジュンは、シンジにドダイトスが覚えてる技を尋ねた。
シンジ「はい。今はストーンエッジとかみくだくを覚えてます。その時のジムによって変えてますが・・・」
シンジは、ドダイトスが覚え使ってる技を言うと
ジュン「成程・・・」
ジュンは考えた。
そして
ジュン「なぁシンジ君。君のドダイトス・・・もう少し能力を活かした技構成にしてみないか?」
技を変えてみないかと言った。
シンジ「と、言いますと?」
ジュン「ドダイトスは素早さは大した事無いが、物理攻撃力と耐久力に優れたポケモンだ。確かに特殊系もまぁまぁあるが、どちらかと物理攻撃に長けている。」
ジュン「だから、ハードプラントをまず忘れてみるのもありじゃないかな?」
その中で、まずくさタイプの究極技のハードプラントを忘れさせようと言い
シンジ「ハードプラントを・・・?」
ジュン「ああ。確かにハードプラントはくさタイプの究極技で、その威力もトップクラスだ。」
ジュン「けど、物理能力に長けているドダイトスには合ってない気がするんだ。」
ジュン「だから・・・例えばウッドハンマーを覚えさせるのはどうだ?」
くさタイプの物理技のウッドハンマーの会得を勧めた。
シンジ「けど・・・あの技は確かに威力は凄まじいですが、反動ダメージが・・・」
シンジは、ウッドハンマーの欠点を言い、少し躊躇いを見せたが
ジュン「ハードプラントを使ってシロナに負けたのもう忘れたのか?」
シンジ「っ!」
ジュンの言葉に目を見開きつつ
ジュン「ハードプラントは、謂わばはかいこうせんのくさタイプバージョンだ。高い威力を持つ反面、反動で暫く動けなくなるリスクがある。」
ジュン「もしそれで倒せなかった時、反動で動けずに相手のカウンター攻撃でやられてノックアウトされたらどうすんだ?」
シンジ「・・・」
厳しい言葉に俯いた。
ジュン「でも君の懸念は尤もだ。ウッドハンマーは所謂すてみタックルのくさタイプバージョン。反動ダメージもある。」
ジュン「けど、ウッドハンマーの反動ダメージをギガドレインで回復させれば良いんじゃないか?」
シンジ「っ!?」
ウッドハンマーの反動ダメージをギガドレインで回復させる手段を取れば良いと言われ、シンジはハッとした表情を浮かべた。
ジュン「ウッドハンマーで相手にダメージを与え、相手がダメージで動けなくなった隙にギガドレインを当てて反動で受けたダメージを回復させる。シンプルだが、嵌れば良いコンボになると思うぞ。」
ジュン「まぁ、あまりやり過ぎてパターン化してしまわないように気を付けた方が良いな。」
シンジ「・・・」
ジュンの言葉に、シンジは目から鱗が落ちた気分になった。
ジュン「ストーンエッジは良いな。これはドダイトスには必須だ。」
ジュン「ほのお、ひこう、こおりに弱点を突けれるからな。」
ストーンエッジの利点を言いつつ
ジュン「後は・・・ドダイトスはくさタイプの他にじめんタイプも兼ね備えている。」
ジュン「そこはシンプルにじしんも会得させるのも手だと思うぞ。」
加えて、じめんタイプの技じしんを会得させるのもありだと答えた。
シンジ「じしん・・・それは覚えさせなかったですね・・・」
ジュン「ドダイトスの物理能力をさらに活かして考えた事だ。」
ジュン「とは言え、これはあくまで俺の意見だ。無理に覚えさせなくても良いぞ。」
ジュン「どんな技も、要は使い方次第だからな。」
しかし、ジュンは無理に覚える必要は無いと言いつつ、どんな技も使い方次第だと言った。
シンジ「・・・分かりました。考えます。」
シンジは、お礼を言いつつ考えると答えつつ
シンジ「他のポケモンは、どうでしょうか?」
他の手持ちについて尋ね
ジュン「ああ、良いぞ。」
ジュンは、少しアドバイスをしたのだった。
回想終了
ジュン「てな訳だ。」
ジュンの話を聞き
レイジ「成程・・・確かにその技構成もありですね。」
タケシ「ウッドハンマーで受けた反動ダメージをギガドレインで回復させる・・・」
ヒカリ「・・・」
レイジ達は納得の表情を浮かべた。
そんな中で
サトシ「頑張れグライオン!ほのおのキバ!」
グライオン「グーライオン!」
ドダイトス「ドダッ!?」
サトシはほのおのキバを指示し、グライオンはギガドレインをほのおのキバで噛み砕き、何とか脱出したのだが
グライオン「グライオー・・・!」
体力を奪われた影響か、辛そうだった。
そんなグライオンを見て
サトシ「戻れグライオン!」
サトシはグライオンを戻した。
まだ序盤といえども、緊迫感溢れる空気に
ヒカリ「まだ始まったばかりなのに、息をするだけで苦しい・・・」
ポッチャマ「ポチャ・・・」
ヒカリとポッチャマは緊張しっぱなしだった。
サトシ「次で決める!ムクホーク、頼んだぞ!」
ムクホーク「ムクホー!」
そんな中でサトシが次に繰り出したのは、ムクホークだった。
ジュン「ほぉ・・・まさか、歴史研究所の時のあのムクバードか?」
ジュンは、カンナギタウンでの出来事で使ったムクバードだと察し、声を上げた。
ヒカリ「はい!ポケリンガというひこうタイプのポケモンでリングを奪い合う競技で進化したんです!」
タケシ「その時にシンジも参加してて、彼はドンカラスだったんですが、最後の一騎打ちで勝ったんです。」
レイジ「シンジのドンカラスに!?やるじゃないか!」
そんな中でも、シンジはドダイトスを交代させなかった。
ジュン「タイプ相性だけで見たら、ドダイトスは完全に不利だ・・・おまけにギガドレインで回復させたとはいえ、まだ完全じゃねー・・・」
ジュン(あの技で勢いを止めるつもりだな・・・)
その様子に、シンジが考えてる事を察したジュン。
サトシ「ブレイブバード!」
ムクホーク「ムクホー!!」
そんな中、ムクホークはブレイブバードを繰り出し、ドダイトスに向かって突っ込んでいった。
シンジ「ストーンエッジ!」
サトシ「なっ!?」
ドダイトス「ドーダ!」
ドカドカッ!
ムクホーク「ムクホー!?」
シンジは、冷静にストーンエッジを指示し、ドダイトスはムクホークに当てて勢いを止めた。
タケシ「効果は抜群だぞ!敢えて交代しなかったのはこの為か・・・!」
ジュン「そゆ事。多分、シンジ君はサトシ君が次に出すのはムクホークだと読んでたんだろうな・・・」
ジュン「だからストーンエッジで技を失敗させ、勢いを削いだって事だ。」
ジュンは、シンジがドダイトスを交代させなかった理由を説明した。
レイジ「サトシ君はこの日の為に、何か対策を立ててきたかい?」
レイジ「手持ちポケモンを、対シンジ用に交代させるとか。」
レイジは、サトシがシンジ対策に何かメンバーを変えてきたか尋ねると
ヒカリ「いえ、今いる6体で戦うって、最初から決めてました。」
タケシ「ピカチュウ以外は、シンオウに来て仲間になったポケモンばかりです。」
変えてないとタケシとヒカリは言った。
レイジ「やっぱり・・・」
ジュン(変えてねーのか・・・?言われてみりゃ、確かに彼のメンツはシンオウのメンツだったな・・・)
ジュンは、サトシのメンバーはシンオウのポケモンだなと思い出していた。
シンジ「マニューラ、バトルスタンバイ!」
すると、シンジはドダイトスを戻すと、次はマニューラを繰り出した。
マニューラ「マニュー!」
そんな中で
サトシ「大丈夫か、ムクホーク?」
ムクホーク「ムクホーク!」
ムクホークは体勢を立て直し
サトシ「でんこうせっか!」
ムクホーク「ムクホー!」
マニューラに向かって突っ込んでいったが
シンジ「ねこだまし!」
マニューラ「マニュー!」
バンッ!
ムクホーク「ムクホー!?」
マニューラのねこだましに不意を突かれてしまい
ムクホーク「ムクホー・・・!」
怯んで動けなくなってしまった。
その隙をシンジは逃さず
シンジ「こおりのつぶて!」
マニューラ「マニュー!」
ドカッ!
ムクホーク「ムクホー!?」
氷の塊を生成し、一瞬にして素早く放ち、ムクホークに命中させた。
ムクホークにとって、こおりタイプは効果抜群となり、大ダメージとなった。
ヒカリ「そんな・・・!」
ヒカリは、シンジのマニューラの容赦ない攻めに驚き、絶句した。
タケシ「ねこだましは、相手を怯ませる技だ。そこにこおりのつぶてを喰らったんだ。かなりのダメージだぞ。」
レイジ「ねこだましなんて覚えて・・・これもジュンさんですか?」
レイジは、マニューラの技構成もジュンが加味したのかと尋ねると
ジュン「当然。つーか、彼が今日何を繰り出すか分からんが、基本俺が関わってると思えば良いよ。」
ジュンは、その通りだと言ったのであった。