サトシ達と別れ、リザードンの背に乗って空を飛んでいたジュン。
ジュン「もうすぐカンナギタウンかな?」
ジュン「俺やシロナにとってもそうだが、お前やガブリアスにとっても故郷だからな。」
リザードン「グルゥッ!」
そして
ジュン「よし、ここで降りてくれ。」
リザードン「リザッ。」
ジュンは、カンナギタウンの近くでリザードンを降ろし、モンスターボールに戻した。
ジュン「さて。皆元気かな?」
そんなことを言いながら、カンナギタウンに入った。
ジュン「相変わらず変わんねーな・・・」
ジュンは、カンナギタウンの街中を歩いて、そう一言呟いた。
その時
????「アンタ・・・ジュンかい?」
ジュン「ん?」
後ろから自分の名を呼ぶ声が聞こえたので振り返ると
ジュン「・・・婆さん?」
カンナギタウンの歴史研究所の所長であり、シロナの祖母でもあるカラシナがいた。
カラシナは、見た事がある後ろ姿を見て、つい名前を呼ぶと本人だったからか
カラシナ「アンタ・・・久しぶりだね!シンオウにいつ帰ってきたのさ?」
カラシナ「随分と逞しくなっちゃって!」
嬉しそうな顔を見せた。
ジュン「1ヶ月程前だよ。婆さんこそ、元気だったか?」
カラシナ「勿論さ!けど、アンタが旅に出る時は、寂しかったわね・・・」
カラシナは、5年前の事を思い出したのか、少し寂しそうな表情を見せた。
ジュン「本当に悪かったよ。」
カラシナ「そういや、ドラセナに会ったんだって?」
カラシナは、カロス四天王の1人で、ドラゴンタイプ使いのドラセナの名前を言うと
ジュン「あ、ああ・・・相変わらず元気だったよ。」
ジュンは、少し硬い笑みを浮かべながら答えた。
ジュン「そんで、シロナは?」
カラシナ「あの子なら元気さ!チャンピオンも考古学も一生懸命頑張ってるさ!」
カラシナ「今は家にはいないけどね。」
ジュン「そっか・・・チャンピオンの防衛か?」
カラシナ「そうさね!この前も防衛戦に勝ったものね!」
カラシナは、自分の孫の活躍にまるで自分の事のように喜んでいた。
ジュン「確かにあのバトルは凄かったわ。前より強くなってたな・・・」
カラシナ「あんたも強くなってるんだろ?雰囲気で分かるよ。」
ジュン「兎に角、今は家にはいねーんだ?」
カラシナ「ええ、そうよ。どうすんだい?あの子が帰ってくるまで待つのかい?」
ジュン「いや、流石にそこまで気を使う必要はねーよ。」
ジュン「ちょっとハクタイに行ってくるわ。」
ジュンは、ハクタイシティに行くと言った。
カラシナ「そうかい。まぁ、何処かでシロナには会うだろう。」
カラシナ「その時は、ちゃんと可愛がるんだよ!」
カラシナは、揶揄うようにジュンに言った。
ジュン「ア、アハハ・・・んじゃあ、行ってくる。」
そう言うと、ジュンはモンスターボールを取り出すと
リザードン「リザッ!」
リザードンを出した。
カラシナ「あらまぁ!リザードンも久しぶりだね!」
カラシナ「アンタも随分と逞しくなっちゃって!」
すると、カラシナはリザードンを見るや首を撫でたりし
リザードン「グルルゥ・・・!」
リザードンは、気持ち良さそうな笑みを浮かべながら体を震わせていた。
そして
ジュン「じゃあ、婆さん。行くわ!」
カラシナ「ええ!行ってらっしゃい!」
ジュン「ああ!」
ジュン「良いぞ、リザードン!」
リザードン「リザッ!」
ジュンは、リザードンの背に乗って大空に飛んでいったのだった。
カラシナ「・・・」
その後ろ姿を、カラシナは更にもう1人の孫を見るかのような笑みで見つめていたのであった。