ハクタイシティにある歴史博物館にいたジュン。
そこでジュンは、ある物を見ていた。
ジュン「こんごうだま・・・」
それは、こんごうだまだった。
このこんごうだまは、ただの美しい宝玉ではない。
ジュン「ディアルガの力を高めるといわれる物か・・・」
これは、シンオウ地方伝説のポケモン、ディアルガの力を高めるのに非常に大きく関わっている宝玉なのだ。
ジュン「コレ、よく発見出来たな・・・」
ジュン「ある意味、世紀の大発見だな・・・」
そんな事を呟きながら、ジュンは先を進んで行くと
ジュン「シンジ湖にいると言われる感情の神エムリットと、リッシ湖にいると言われる意志の神アグノム。そして、エイチ湖にいると言われる知識の神ユクシー・・・」
湖の神々と呼ばれる伝説の3体のポケモンの像を見ていた。
ジュン「魂だけが抜け出して、人間達の生活を見守ってるか・・・」
その伝説の3体を見て、ジュンは頭を捻らせていた。
そして、歴史博物館を後にし
ジュン「しかし、次パルキアのしらたまが見つかったらスゲー大ニュースだろうな・・・」
腕を組みながらパルキアに関わるしらたまについてボソっと呟いた。
ジュン「ハクタイシティ・・・昔を今に繋ぐ街か・・・」
すると
ジュン「『初めにあったのは、混沌とうねりだけだった。全てが混ざり合い、中心から最初のものが生まれた』。」
ジュンは、始まりの神話と呼ばれる古の言葉を呟き始めた。
ジュン「『最初のものは、2つの分身を作った。時間が回り始めた。空間が広がり始めた』。」
その時
???「『更に自分の体から3つの命を生み出した。2つの分身が祈ると、物というものが生まれた』。」
???「『3つの命が祈ると、心というものが生まれた。世界が造り出されたので、最初のものは眠りについた』ね。」
背後から始まりの神話の続きを語る女性の声が聞こえた。
その声は、決して忘れない声で、旅立ってからも気にしていた者の声だ。
???「流石に覚えてるわね、ジュン君。」
ジュン「お前な、小さい頃散々聞かされた言葉だ。嫌と言うほど覚えてるよ。」
???「フフ、そうね。お祖母ちゃんが散々言い聞かせてたものね。」
女性は、振り返ってないが口元に指を当てながら笑っているだろう。
振り返ると、そこには袖と裾にファーの付いた黒いコートを着て、膝あたりまで伸びた長く美しい金髪、銀色の目の持ち主の女性がいた。
その女性の名はシロナで、5年前よりグッと大人っぽくなって更に美貌に磨きがかかっており、それはどんな美人も裸足で逃げ出してしまう程だった。
ジュン「・・・久しぶりだな、シロナ。」
ジュンは、シロナの名を呼ぶと
シロナ「っ!」
シロナは、すぐさま駆け寄り
バッ
ジュンの首に腕を回して抱き付いた。
ジュンもシロナの背中に腕を回し
シロナ「お帰りなさい、ジュン君。」
ジュン「ただいま、シロナ。」
その一言で、2人の心は満たされた。
そして、2人は一緒に街を歩き、一軒のカフェでコーヒーを飲んだ。
シロナ「いつ帰ってきたの?」
ジュン「1ヶ月程前だ。一応カンナギタウンに戻って、婆さんに会ったんだがな。」
シロナ「そう・・・お祖母ちゃん嬉しかったでしょうね・・・」
そう言いながら、シロナは頬杖をつきながらスプーンでコーヒーを回していた。
その所作だけでも惹かれるような美しさに
ジュン「・・・まあな。」
ジュンは誤魔化すようにコーヒーを飲んだ。
すると
シロナ「フフッ・・・どうしたの、ジュン君?」
シロナが艶然と笑いながらジュンの頬に手を添えた。
ジュン「・・・別に。」
ジュンは、平静さを装って誤魔化すと
シロナ「もう・・・ジュン君ったら可愛いわね。」
シロナはもう片方の手を出すと、ジュンの頬に両手を添えた状態になり、優しく丁寧に撫でた。
ジュン「お、おいやめろ!」
ジュンは、恥ずかしがりながら言うと
シロナ「んんー?何がかしら?」
シロナは上品で美しい笑みを浮かべながら撫で続けた。
ジュン「そ、それはそうと・・・先日ゴヨウとバトルしたんだろ?」
シロナ「ええ。最初から最後まで気は抜けられなかったわね。特に最後は、少し危なかったけど。」
ジュンは強引に話題を変えると、シロナは撫でる手を止めて腕を組みながら先日のシンオウ四天王の1人であるゴヨウとのバトルを振り返った。
ジュン「つーか、あのラスターカノンをダイレクトに喰らってよく平気でいられるもんだな、お前のガブリアスは。」
ジュンは、ゴヨウのドータクンが繰り出したラスターカノンを喰らってもほぼノーダメージだった事に呆れ顔だった。
シロナ「伊達にどこかの誰かさんと何度もバトルしてないわよ。」
シロナ「それに、ガブリアスならきっと耐えてくれるって信じてたしね。」
それに対しシロナは、誰かとバトルを何度も繰り広げてないのと、最後までガブリアスを信じたからだと言った。
ジュン「誰かさんって誰だよ?」
ジュンは、呆れ笑いを浮かべつつ言うと
シロナ「さぁ・・・誰かしらね。フフ・・・」
シロナは口元に指を当てて微笑んだ。
ジュン「まぁ、俺の場合はかえんほうしゃを指示して、ぶつかり合った瞬間に一気に攻めまくるかな。」
ジュンは、自身だったらリザードンにかえんほうしゃを指示し、相殺したらその瞬間に一気に距離を詰めて攻めると言った。
シロナ「フフ・・・本当にあなたらしいやり方ね。」
シロナは、笑いながら言ったのだった。
そして、カフェを後にすると
シロナ「それで、この後どうするのかしら?」
シロナは、今後どうするのか尋ねた。
ジュン「一応、ヨスガシティ近くの街にある自然公園に行くつもりだが。」
シロナ「あら。私もちょうどそこに行こうかと思ってたとこなの。」
シロナ「どうかしら?途中まで私と一緒にというのは?」
ジュンの予定を聞き、シロナは笑みを浮かべながら聞いてみた。
ジュン「・・・ああ、良いぜ。」
シロナ「決まりね。なら、行きましょう。」
ジュンのOKを貰い、シロナは上機嫌になったのか
ジュン「お、おいシロナ!」
シロナ「フフッ・・・!」
シロナはジュンの腕に抱き付き、微笑んだのであった。