静止の月に花開く   作:Mr.♟️

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書き直してます。


プロローグ

 

21時、花月 雫(かづき しずく)は配信を初めた。明日は雄英高校の受験日である

 

『暇人の皆さんようこそ。【Mr.サイレント】です』

 

動画でも生配信でも、最初の挨拶は変わらない。誰が決めたのか、いつの間にか定着していたリスナーたちの総称は暇人

 

『明日受験なので、勉強生配信します。コメントは読む気ありませんが、暇人の皆さんは適当に盛り上げてください』

 

ピッピ【今日は静かな配信ね、OK】

わんちゃん【読まないのに盛り上げないといけないのか....暇人は辛いぜ】

ねっこーん【リスナーの名称が暇人なの笑う】

殿様【雄英高校ヒーロー科の受験するんだよね、頑張って】

かっこかり【受験前日にこんなことしてる時点で受からねぇだろwwww】

ドンマイ【記念受験乙】

求める【少しでいいから、いつものヒーロートークして】

無知【雄英高校と何高校受けるの?】

既知【前に雄英高校のヒーロー科と普通科だって言ってたよ】

頑張るん【私も明日受験だから、頑張れって言って】

わぉん【一緒に勉強できて嬉しい】

沈黙コレクター【ナガン回で一生ついてくって決めた】

ナガン信者【あのバズ回、深夜に語ってたの泣けたんだよな】

旧作回顧組【あの『オールマイトが敵になったら止められるヒーローいる?』発言から全部追ってる。炎上神回】

炎上記憶勢【中三でこの完成度とか、推すしかない】

成長見届け隊【登録者50万の壁超えてもブレないの好き】

静止推し【炎上した過去動画非公開にしないの本当に偉い】

現地勢【いつか雄英の制服姿で配信してほしい】

ノートオタク【この手元動画だけで落ち着く】

コメント投下係【コメント読まないの分かってても書いちゃう】

微笑み観察員【たまに映る目元で全感情持ってかれる】

距離感厨【この人の語り、ほんとにヒーローへの愛がある】

受験応援民【明日試験なのになんで緊張してないの。配信する余裕がすごい】

見守り勢【登録者1ケタの中1の頃から見てる勢として泣きそう】

空気読破班【音なし配信の教科書だと思ってる】

反応薄め勢【普段の動画は中学生のくせに語りすぎなんよ】

口出しアンチ風味【静止の個性って、実際どこまで使えんの?】

一言多い族【コメント読まないのに出たがりかよ】

アンチ風味代表【50万いって満足したんじゃねーの?】

昔から見てる組【ぶっちゃけ最近の配信より、昔のが良かった派】

炎上記憶勢【アンチすら虜にした配信者】

静止推し【俺、こいつの動画で泣いたことある】

黙考班【がんばえ〜】

夜更かし同盟【誰かこの人の語録まとめてほしい】

本気観察勢【平和の象徴ネタ、今でもたまに考えちゃうくらい深かった。バカ炎上したけど】

距離感重視民【このノート、たぶん美術館に置いても違和感ない】

構成ガチ勢【静止が画面越しに伝わるの、技術じゃなくて人柄なんだよな←意味わからんか】

切り抜き魔【ここまで無駄がないって逆に怖いけど尊敬する】

反省済みアンチ【受験前に“安心できる場所”くれてありがとう】

配信空間優先主義【もうこの沈黙が生活の一部になってる】

最前列の沈黙【黙ってるのに“届いてる”って思えるの不思議すぎる】

ぴえん【ここのリスナーはよくわからんのが多くて怖い】

教育目線民【名前呼ばれなくても一緒にこの空間にいるって感じがする】

裏垢風リスナー【炎上したときも謝らずに姿勢で示したのが逆に信用になった】

他配信では満たされない者【前の動画で“自分の正解を持つ”って言ってたの、今も覚えてる】

覚悟見届け勢【誰かこの空間に名前つけてくれ、尊すぎる】

発言覚えてる勢【あの炎上回、今見返すとむしろ鋭かったなって思う】

表情読み取り班【この空気感、いつか教材にしてほしいレベル】

静寂中毒者【最近騒がしい配信多いけど、ここが基準になってるせいだ。いや、普段はこの人の動画もうるせぇわ】

心拍数で感じる族【試験前に配信してくれるだけで希望感じる。落ちないでね】

批判と応援の間【たまに目が合った気がして勝手にドキッとしてる】

試験見届け人【中学生とは思えない落ち着きで、逆にこっちが緊張してくる】

炎上前から推してた民【“静止”って言葉に引力があるの、この人が証明してる】

静止能力マニア【コメントしながら一緒に勉強してる気になれるのありがたい】

中学ファン歴3年【マジでコメント拾わないのガチ感があって好き】

個性の奥を見たい勢【1ミリも派手じゃないのに、心はかき乱される】

スカウター持ち【この集中力、自分の生活にも持って帰りたい。集中力52万か】

音のない共鳴【一切ブレない構成力、憧れしかない】

ずっと見てる民【コメント拾わないけど“見てる感”あるのはなぜだ】

文字数足りない民【ノートの線一本で人格見えるのマジで謎】

静止派の民【将来この配信が“原点”って語られる未来がある気がする】

炎上再評価派【バズったあのナガン回、有名じゃなくても好きな気持ちが伝わった】

手元固定カメラ信者【たまに手が止まるだけで全員ざわつくの好き。あ、止まった】

ヒロアカ脳【静けさがここまで価値あるって、他で知ったことない】

非公式運営気取り【ヒーロー語るときの熱と今の静けさ、どっちも本物】

コメント控え室【ぶっちゃけ無言で3時間やってても満足できる唯一の人】

言葉にできない族【今の姿だけじゃなくて、昔の配信もちゃんと残ってるのありがたい。有名になってきたら消す配信者が多いから】

思想一致勢【中三でこの深度、同級生にいたら尊敬どころじゃない。なんで友達いないの?】

ヒーロー志望中学生【静かに世界を変えるタイプのヒーロー、ここにいた。ヒーロー名も是非今の配信者名にして欲しい】

静止研究会【すごいとか言いたくないけど、すごい以外の語彙が出ない】

ヒーロー観測者【配信なのに空気が聴こえる感じするのすごい】

愛が静かに深い【ヒーローとしてじゃなくても、人として追いかけたい存在】

沈黙教信者【受験前日なのに配信やってくれるの、こっちも背筋伸びる】

一筆一筆推す派【試験の前夜をこの人と共有できるってだけで満たされる】

整った世界の住人【音がないのに“温度”がある配信って他に知らない】

ヒーロー語り部【好きなヒーローへの視点がいつも独自で考えさせられる】

観察日記系【過去に何言っても、今の姿勢で全部納得させてくるの反則】

高校生になっても推す予定【ヒーロー科受かってもこのまま配信続けてほしい】

気圧の変化で泣く人【リアルで会ったら絶対喋れないタイプだけど推してる】

受験生として見てる【ヒーローになる前から“支える力”があるってすごい】

気配の愛好家【止まった時間が意味を持つって、この配信で知った】

成長記録係【中1から見てるけど、毎年何かしら成長してて泣く。大きくなったね】

バズ回実況班【いつも感動してる】

皮肉屋観戦者【こいつに50万人も登録いるの正直謎】

芯を見てる者【↑コメント欄で静かに支えてる人多いの、ちゃんと見て】

個性懐疑派【喋れないだけの無音芸に信者ついてるの、まさに時代だな】

言葉じゃない支持者【↑評価されてるのは積み重ねでしょ、一瞬見て分かるものじゃない】

冷笑系リスナー【面白いこと言えないからコメ拾わないんだろ】

中立っぽいけど推し【↑沈黙って思考の深さを映す手段にもなるよ】

中学生に厳しい勢【無言で感動って、さすがに過大評価じゃね?】

擁護発生装置【↑でもそれで惹かれてる人がこんなにいる事実は変わらない】

反静止派【中学生ってだけで甘やかされてる気がする。成長したら量産型になる】

見守り肯定派【↑中学生でここまでできるのが異常なんだよ】

見下しアンチ風味【この配信、結局ただの無言じゃん】

配信姿勢尊重班【↑それでも届けようとしてる姿勢、見えない?】

現実見ろ系【周りが持ち上げすぎててちょっと引いてる。信者はバカ】

信者と呼ばれてもいい【↑好きな配信者を好きって言ってるだけ】

無音飽きた族【喋れよ。炎上が怖くなっちゃったかwww】

静止の本質理解者【↑炎上あっても変わらなかったのが逆に信頼になってる。動画見返してこい】

過大評価否定者【前の炎上で終わったと思ったけど、信者まだいたの草】

コメント護衛隊【↑じゃあ見なければ?誰も強制してないよ。この時間の生配信でここまで視聴者稼げる配信者が何人いるよ】

限界評論家【こんな配信なんかしてヒーロー目指すとか無理じゃない?】

空気読解勢【↑無理じゃないだろ。俺は信じてる】

 

 

 

『もう1時。眠いので寝ます。暇人の皆さんも受験生は受験を。社会人は仕事を頑張ってください』

 

『次回の配信は雄英高校の受験結果を発表します。期間が空きますが、よろしくお願いします』

 

花月は配信を終えて、そのままベッドインした。明日の受験に対して緊張する気持ちはある。その気持ちを抑えるために生配信なんてしていたのだから

 

「──絶対に受かってみせる」

 

そう呟き、静かに目を閉じた

 


 

朝の空は、冬の名残を感じさせるような灰色だった。雲は低く垂れ込み、風はないが空気は冷たい。そんな朝、花月雫は雄英高校の正門前に立っていた

 

「うん、やっぱり緊張するね」

 

吐息が白く揺れる中、彼は一歩足を踏み出す。今日が、未来を決める日――雄英高校の入学試験当日だ。正門から敷地内に入ると、すでに多くの受験生たちが集まっていた。ざわつき、緊張し、不安を紛らわせるために誰かと話し続ける者。最後の見直しをする者。花月は席に座り集中するために瞳を閉じた

 

(笑っても泣いても、これで人生が決まると言ってもいい。全力を尽くすんだ)

 

試験開始時刻まで最大限集中力を高める。今ここでジタバタしても仕方ない。やれるだけのことはやってきたのだから

 

 

 

「それでは、筆記試験を開始します」

 

機械的なアナウンスと共に、試験が始まった。ざっ....と鉛筆の音が会場に広がる。花月は最初のページを開くと、問題を一瞥し、ゆっくりと鉛筆を走らせた。目は細かく、見落としがないか引っかけはないかと注意深く動いている。問題文の癖、選択肢の言い回し、問われている本質。それらを数秒で読み解いていく 

 

一問解くごとに呼吸を整え、時間配分も意識して進めていく。焦りはない。淡々と、静かに。そして確実に鉛筆を走らせる

 

 

 

「筆記試験終了です。解答用紙を前に提出してください」

 

 

筆記試験が終了した。国語は問題ない。社会は過去問を叩き込んである。英語は文章量が多かったけど、ニアミスがなければ9割はとれているはず。残すは実技試験だけだ。この実技試験が厄介なんだよね。毎年違う形式で行われるから、前年までの試験を参考にできない。不利じゃない試験がくるよう願うばかりだ

 

 

「今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバディセイヘイ!」

 

いきなりプロヒーローの登場か。筆記試験が終わったばかりだというのに、一息つかせるつもりは無いらしい。プレゼントマイクの登壇で、少し前まで筆記試験の話題でザワツイていた会場が静かになった。この流れからすると、実技試験の内容はプレゼントマイクが説明してくれるのかな 

 

「リスナーにはこの後10分間の模擬市街演習を行ってもらう!」

 

僕は市街地B会場。A〜G会場に分かれているのは素直に驚かされる。受験生の多さがよくわかるね

 

「持ち込みは自由!説明が終わり次第、各自指定の演習会場へ向かってくれェェェェ!」

 

ハイテンションだなぁ。受験会場でそのテンションについていけるリスナーは少ないと思うけど。まあ、それがヒーロー・プレゼントマイクらしさなのかとも思う 

 

「演習場には仮想ヴィランが三種、多数に配置してある!それぞれの攻略難易度に応じてポイントをもうけてある!」

 

1点ロボ 小型・量産型 1点

3点ロボ 中型・多少の火力あり 3点

5点ロボ 大型・耐久性&火力高め 5点

 

仮想敵である以上、目についてのは全部壊したほうがいいかな。良かった、この内容であれば僕も戦えそうだ

 

「ハードなやつからイージーなやつ、どれを倒すかはリスナー次第!自分の個性を駆使して仮想敵を行動不能にしろ!」

 

「勿論!アンチヒーロー的な行為はご法度だということを留意しておいてくれ!」

 

「質問よろしいでしょうか!」

 

メガネで真面目そうな青年が挙手している。どこかで見たことがあるような顔をしている。プロヒーローの親戚かなにかかな?

 

「勿論OKだリスナー!分からない事は今のうちに聞いた方が良いから、皆も真似しろよ!」

 

「プリントには四種類の仮想ヴィランが記載されております!プレゼントマイクのお言葉が正しければ仮想ヴィランは三種類の筈!誤載であるなら日本最高峰の雄英において恥ずべき痴態!」

 

重たいなぁ。THE優等生って感じの言い回しだ

 

「我々受験者は模範となるヒーローのご指導を求めてこの場にいるのです!」

 

どこかのお坊ちゃまだね。生真面目で融通のきかないタイプだ

 

「オーケーオーケー!素敵なお便りをサンキューな。四種類目のそいつは0ポイント。ぶっちゃけただのお邪魔虫。もし遭遇したら避けることをおすすめするぜぇ」

 

0点ロボ おじゃま虫 0点

 

こういうことか。それにしても、各ロボにポイントがついているのは面白い。ポイントが高いロボはマスコミに見られている時のヒーロー活動、低いのは一般人等の影響力の低い人間が見ている状況。0ポイントは自分しかいない状況でのヒーロー活動。そう考えると本当に面白い。そもそも、仮想敵の時点でヒーローが逃げるわけにはいかない

 

「あと、そこの君!君は物見遊山でこの受験に赴いているのか!記念受験なら、今すぐ立ち去りたまえ!」

 

ああ、確かに少しうるさいのがいたね。なにも、皆の前で指摘させて萎縮させることはないと思うよ。自業自得だから庇わないけどね

 

 

メガネくん意外に質問者はおらず、プレゼントマイクは説明を終了した

 

「最後にリスナー達に我が校の校訓をプレゼントしよう!」

 

「かの英雄、ナポレオン・ボナパルトは言った。『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』だと!」

 

「plusUltra!それではリスナーの諸君。善き受難を」

 


 

指定された会場、市街地演習会場Bへ移動した。リアルだ。本物の街並みにしか見えない。舗装された道路、傾いた信号、崩れかけたコンビニやビルの看板。作り物だとわかっていても、そこに人の暮らしがあったような痕跡が丁寧に配置されている。何気なく、周囲の受験者たちの様子を確認する

 

ほとんどが顔つきは真剣で、それぞれが己の勝ち筋を探しているように見える。中には、体を小刻みに震わせている者もいる。緊張か、それとも興奮か。花月は彼らの様子を、一人ひとり観察する。大声で笑っている少年――多分、見た目通りのパワー系。ああいうのはロボットを真正面から叩き潰すだろう。隣にいる長髪の少女は、掌の上で小さな火を灯していた。発火系か、焙り焼きにするタイプ

 

(わかりやすい個性でいいね。ヒーロー向きだよ、君たち)

 

僕の個性は見えない。発動しても派手な演出はない。ただ見るだけ。視界に捉えるだけ。それだけが僕の個性の発動条件。目立たないかもしれないし、ヒーロー向けの派手な個性ではない。それでも、僕はここにいる受験生を踏み台にして合格する

 

(この広い会場で、タイムリミット10分は短い。効率よく動かないとダメだ)

 

『演習、スタートだァァァァァァァァァァ!』

 

「──流石、雄英高校の試験だ」

 

対応力も見られているんだろうか。少し遅れ、受験生たちが一斉に飛び出していく。咆哮のような叫び声を上げてダッシュする者、周囲を牽制しながら慎重に進む者、個性を使ってビルの上へ飛び乗る者――

 

 

花月雫は周囲の喧騒を遠巻きに聞きながら、廃ビルの角を曲がった。すぐに耳に入ったのは、金属の軋むような足音――機械の動きだ。彼は立ち止まり、目を細める

 

次の瞬間、1点ロボが通りの奥から現れた。膝ほどの高さしかないが、その動きは俊敏で、地面を擦るような脚音と共に一直線にこちらへ向かってくる

 

(距離、約30メートル)

 

花月はロボに向かいつつ、ロボを見る。その瞬間、個性を発動する

 

──静止

 

ロボの動きが止まった。まるで一時停止ボタンが押されたかのように、可動部がすべて止まり、故障したように動かない

 

(後は壊すだけ)

 

花月は一定のペースで走る。ロボに目を向けたまま、冷静に距離を詰めていく

 

5メートル、3メートル、1メートル

 

目を逸らさぬままロボの真正面まで来ると、素早く右足を上げ、踵に体重を乗せて思いきり蹴りを放つ

 

「──はい、これで一つ」

 

つま先がロボの首元にめり込み、そのまま胴体ごと背後の壁に叩きつけられる。ガガッと音を立てて火花が散り、ロボは破壊された。破片に目をやることなく、既に次の敵を探していた

 

(静止→破壊まで約6秒。想定よりも時間がかかる)

 

もし複数のロボが同時に来たら、視線を割く暇はない。静止は万能じゃない。見ている間しか効果が続かないこの個性は、扱いを間違えれば即反撃される

 

(理想としては一体ずつ、確実に潰す)

 

 

 

路地裏の奥で、不意に金属音が跳ねた。曲がり角を抜けた瞬間、花月雫の足が止まった。瓦礫の向こう、ひときわ大きな鉄塊がその全貌を晒していた。全長およそ4メートル。車体のような下半身に人型の上半身が乗っている。

鋼鉄の腕には油圧式のハンマーのような武装。センサーの赤い目が、こちらを捉えた

 

5点ロボ――最上位ポイントの仮想ヴィランだ。

 

(....火力も耐久も段違い。攻撃箇所を考えないと、時間がかかる)

 

あの一撃をもらえば、ただの受験生では済まない。即リタイアのリスクすらある。だが、雫の目には一切の怯えも、動揺もなかった。攻撃には当たらない自信があるからだ

 

(時間がない。さっさと終わらせよう)

 

5点ロボが軋む音を立てて動いた。上半身がぐるりと回転し、右腕を振り上げる。その瞬間、ロボの動きがギィイ....と止まる。

 

 

静止

 

 

関節の駆動音が途切れ、油圧が異常圧で止まったような唸りを上げる。

 

 

 

(装甲が薄そうな場所は──)

 

視線を逸らさず、雫は走った。真正面から。瓦礫を飛び越え、距離を詰めていく。目はロボのを見続けながら、頭の中で考える

 

(膝か、首の後ろか)

 

可動部を正確に把握し、重心を読み、破壊する――それは、ただの力業ではなく、弱点を理解して初めて成立する技だった。ロボの膝へ滑り込むように飛び込む。その直前で地を蹴り、回転しながら低い姿勢で背後へ回り込む。視線は切らない。ロボの動きは止めたまま

 

(首の継ぎ目、いける)

 

瞬間、雫は体をひねり、肘を鋭く突き上げる。金属の軋む音とともに、内部の配線が切断された感触が伝わる

 

「──あと一発」

 

直後、もう一度力を込めて背中を蹴り上げた。関節部が弾けるように割れ、ロボが火花を散らして倒れ込む

 

ゴンッ!という重い衝突音が路地裏に響いた

 

 

 

(制圧完了)

 

花月は息を殺し、倒れたロボの残骸を一瞥した

 

(3ポイントが1番効率が良さそうだ)

 

他の受験者同様動き続き、花月は順調にポイントを積み重ねていく

 

(見つけたっ)

 

3点ロボの破壊を狙い、個性を発動した瞬間だった。これまで同様に、視界に入ったロボはその場で硬直し、動きを止めた

 

(残る作業は、破壊するだけ)

 

膝関節を狙って跳びかかる。だが、次の瞬間――

 

ギュン、と視界の端でロボのシルエットが急激に小さくなる。音もなく、ただ重力に引き込まれるようにロボが収縮し、花月の前から姿を消す。代わりに、コツンと小さな足音が聞こえた

 

ロボがいたはずの場所に立っていたのは、黒髪のボブヘアの少女。無表情で、何も言わず、ただそこに立っていた

 

(──ターゲットが被ったみたいだ。とられたか)

 

試験前に見かけた記憶があるけど、名前は知らない。彼女はすぐに次の標的を探すために、走り去っていった

 

(個性、縮小ってところかな。ロボを小さくして潰したように見えた)

 

花月は静かに息を整え、逆方向に進んだ。まだ時間はある。ここまでで合計32点。残り時間を考えれば、追加で20ポイントは伸ばせるはず

 


 

次の路地を曲がる。金属音を頼りに、瓦礫の向こうに身を滑らせた瞬間、3点ロボの姿が飛び込んでくる

 

(よし、3点。正面、距離20メートル)

 

視界に捉え、即座に静止。ロボがその場でピタリと止まる。そのまま走り込み、関節部へ低空で滑り込むように手刀を打ち込もうとした――が

 

またもや、ロボが消えた。いや、縮んだのだ。タイミングよく現れた少女が、掌でロボを小さく握りつぶし、鉄塊となったそれを地面に投げ捨てる

 

(──またか)

 

一瞥だけ交わし、互いに言葉をかわすことなく、それぞれ走り出す。時間が足りない

 

(嫌な偶然だ)

 

どちらかが後を追っているわけではない。お互いの行動が効率を求めた結果、重なってしまっている。自分が最短距離でロボへ向かうように、あの少女もまた、同じ最適解で動いている

 

(これ以上は勘弁してほしい)

 

 

 

その後も、1点ロボ×1、3点ロボ×3、5点ロボ×1を追加で撃破。

それだけで15ポイントを積み上げる。合計、47ポイント。

 

そして、ラスト3分。街区の中心に近いエリアで、また見つけた――3点ロボ

 

(──これで50ポイント)

 

視界にロボを収め、静止

 

直後、反対側から誰かが滑り込んでくる。静止中のロボは反応できず、少女が触れると同時に縮み、潰される

 

(いい加減にしろ)

 

これで何度目だろうか。思わず舌打ちしそうになるが、踏みとどまる。狙ってやっているわけではない。それは分かっている。それでも、何度も奪われるのは、さすがに堪える

 

(急げ。ラスト3分、最低でも50は確保したい)

 

 

 

──そして、ついに

 

(これで59ポイント)

 

運が良い。ロボに遭遇できたからこそ、ここまでポイントを伸ばせた。あと一体で60、運が良ければ70にも届くかもしれない。そう思った矢先だった

 

ドォン──

 

地面が揺れた。突然の地響き。誰かの個性かとも思ったが、それなら常時揺れているはずだ

 

視線を上げた先、ビルをなぎ倒しながら巨大なロボットが現れる

 

(0ポイントの仮想敵)

 

事前説明で避けるようにと注意されたおじゃま虫。全身を鋼鉄で覆い、圧倒的な質量を誇る。これは、倒すための敵ではない。災害だ。受験生たちは我先にと逃げ出していく。

 

僕も――本来ならそうするべきだった。ラスト1分、ポイントを稼ぐべきだった

 

 

 

 

 

「──っ!」

 

視界の先。瓦礫に足を取られ、崩れかけた建物の下で動けなくなっている少女が一人。黒髪のボブ。制服のスカートは破れ、片膝を抱え込むように蹲っている。苦しそうな表情。その瞳は、確かに助けを求めていた

 

(なんの偶然だよ、これは)

 

何度もターゲットが被った少女。言葉も交わしていないし、名前すら知らない。けれど、記憶には強く残っている。正直、助ける義理なんて――微塵もない

 

 

 

0ポイントロボの右脚が、少女の真上に迫っていた。

 

 

 

(──人助けに、理由なんていらない)

 

 

 

思考よりも早く、身体が動いていた。急いで前へ出て、ロボ全体を視界に収める

 

──静止。

 

ギギィ.....と、機構全体が悲鳴のような音を立てて止まる。中空で脚が凍りついたように、巨大な鉄塊が静止した

 

視界の隅で、少女の目がわずかに動く。苦しそうな表情のまま、確かに僕を見上げていた

 

(ゆっくりでいい。だから、さっさと逃げなよ)

 

花月は動かない。視線を絶対に外さず、静止を維持し続ける。大型ロボであろうと、この個性は通用する。だが、今は試験終盤。疲労もあり、集中力はそう長く続かないだろう。額から汗が落ちる。呼吸も乱れ始める

 

 

それでも――

 

「まだだ。もう少しだけ、頑張れよ僕」

 

少女が、左膝を引きずりながら瓦礫の陰へと退避していく。その瞬間を、視界の隅で確かに見届けた

 

 

 

1回だけ、瞬きをする。ロボが再始動し、本来彼女がいた場所に足を下ろす。既にそこに彼女の姿はない

 

ロボは何事もなかったように方向を変え、轟音とともに遠ざかっていく

 

ラスト1分。花月雫は、無駄にした。けれど、そのことに対する後悔は――一切なかった

 

 

 

 

直後、試験終了のブザーが鳴り響く。

 

雫はその場に立ち尽くしたまま、ゆっくりと目を閉じた

誰にも見られていないかもしれない。評価されるかどうかも、わからない

 

それでも

 

(──守れた)

 

それだけで、充分だった

 

 

 

少女のもとへ向かうことなく、花月は帰路についた

お礼を言ってほしいわけでもない

気を遣わせたいわけでもない

 

だから――これでいい

 


 

約束通り、花月は結果通知が届いた翌日に生配信を行っていた。当日は家族でお祝いのため、配信をする余裕がなかったため、翌日となった

 

『暇人の皆さんようこそ。【Mr.サイレント】です』

 

『合格、しました。雄英高校ヒーロー科。昨日、通知が届きました』

 

『制服も一緒に届いてたから.....とりあえず着てみた』

 

笑みを浮かべながら、彼はリスナーたちに報告した

 

常連ひまじん【うわああ制服着てるじゃんおめでとう!!】

ノートフェチ【泣ける】

沈黙教祖【報告も静か。まじで信頼してるこのスタイル】

口数多め【もっと声出して喜んでくれてもいいのにww普段のヒーロー語りくらい熱くなろうぜ!!】

制服観察者【制服こんなに似合うのすごくない?】

共感厨【受験とか人生の転機って、案外静かに来るんだよね】

BGM職人【今日もBGM無しなのに心が満ちてる。頑なにBGM入れないの好きだぜ】

希望主義者【なんか勇気もらったわ。ありがとう】

考察班【制服のボタンまでピカピカ、緊張感が滲んでる】

沈黙ラブ勢【嬉しいのが伝わってくる】

制服フェチ【ネクタイぴしっとしてるだけでキュンとする】

リアタイ勢【通知きて飛んできたけど来てよかった】

制服ガチ勢【肩のライン完璧なんだけど!?】

チラ見勢【勉強中だけどコメントだけ打たせて おめでとう!!】

整頓マニア【背景の整理整頓も合格感すごいw】

夜配信民【普段のヒーロー語りは熱いけど、今回の報告は心の底から喜んでるって感じ】

祝福隊【合格おめでとうございます!!!!】

色彩ガチ勢【制服と照明の柔らかさが映えすぎてる】

控えめファン【初めて生で見たけど、話し方めっちゃ好きです】

感情どこいった【ちょっとははしゃいでくれてもええやん!?w】

淡色の声【.....おめでとうございます、ほんとに。】

コメント職人【「とりあえず着てみた」に全て詰まってた】

ネクタイ警察【完璧。プロの仕業か??】

整音フェチ【マイク音、今日ちょっとクリアになってる?】

制服初心者ウォッチャー【袖口ちょっと気にしてるの可愛いな】

はじめまして民【初見です!合格おめでとうございます!!】

配信初参加【あ、声こんな感じなんだ、良い】

祝福乱舞【受験って本当にお疲れ様だよね】

受験控え組【自分も来年受けます。頑張ります】

マウス操作音フェチ【ちゅき】

謎の泣き虫【なんでかわかんないけど泣けてきた】

美学観察者【姿勢と視線にブレがないの、すごくいい】

合格おめ隊【合格した人の配信って見てるだけで幸せ】

深読み禁止派【深読みしなくても今日の空気で伝わってる】

通知早押し選手権【通知鳴って2秒で来た自分褒めたい】

学ラン派【合格翌日でここまで落ち着きあるのすごいな】

たまたま来た民【初めて見たけど、声落ち着いてて好きかも】

匿名視聴者【合格、本当におめでとうございます。】

BGM想像勢【脳内で勝手に合格BGM流してるの俺だけ?】

ヒーロー志望【こういう配信見ると、夢持ってて良かったって思う】

目元注視勢【ちょっと笑ってたよね今???】

制服ガチ勢2号【制服の皺ゼロ、アイロン当ててるの??】

言葉選び推し【「暇人の皆さんようこそ」って冒頭、クセになるよな】

落ち着き狂【テンション高くないのに、ずっと見てられる】

同級生風【あの声で「合格しました」って言われたら泣く】

無言拍手民【     】

タイピング観察者【コメント読む時の視線の動きが丁寧すぎる】

雰囲気信者【この静けさが癖になるってやばいよな】

ネクタイ狂【ずっと見てるとネクタイにしか目がいかなくなるw】

配信初心者【こんな落ち着いた配信あるんだな。割と民度高いじゃん】

手元中毒【最高】

深夜勢【この空気、胸に沁みすぎる】

あたたかい目【今日はいつもより声に丸みがある気がした】

新規リスナー【初めて来たけど、静かに応援したくなった】

静止の意味【感動をありがとう】

目の動きフェチ【カメラ越しに目が合った気がして嬉しかった】

少し遠くの人【会ったことないのに応援したくなるの不思議】

未来信じ隊【今はまだ静かだけど、いつか大きく動くんだろうな】

祝杯代行【ケーキ買ってきた。勝手に祝う】

癒し求め民【この人の声聞くと落ち着くのよ】

過去回発掘勢【今日初めて来て、過去の動画漁るの決定した】

ドラゴン【リューキュウにサイン貰おうとして、話しかけられずにもらえなかった話好き】

誰かのヒーロー【この配信で救われる人、絶対多い】

受験疲れ組【こういう報告、まじで心のサプリ】

すれ違い民【さっきまで泣いてたけど、この配信で笑った】

光の反射勢【照明に映る制服の艶が良すぎる】

忘れ物確認班【机の上、何も乱れてないのすごい。真面目やな】

余白愛好家【心で理解したぜ!】

共鳴者【言葉少なくても、ちゃんと伝わってるからね。おめでとう】

マトリョーシカ好き【ありがとう。よろしく】

見守り隊【何も言わず見てる人も、きっとたくさんいるよ】

静寂共感者【喋らない時間すら愛しい】

分析班【言葉選ばないけど、伝わるんだよなこの人】

拍手ボタン係【 ボタン実装してほしい配信No.1】

リアタイ祝組【この瞬間に立ち会えてよかった】

黙って応援団【今日は何も言わず、ただ見てたい】

少し照れ屋【「制服似合う」ってコメ書くの恥ずかしいんだけど、ほんと似合ってます】

優しい空気担当【ふわっとしてて、でも強い配信だった】

炎上コメント拾い隊【平和の象徴が敵になったら~発言からここまでよく這い上がったw今日は祝ったる!おめ!】

ととろ【20万人増えて70万人突破してるやん!】

うさぎ推し【ミルコ語り動画って、また投稿しますか?ミルコは意外とファンサがいいに同意でした!】

沈黙共犯者【声がなくても、感情があるのは知ってた】

画面越し拍手隊【        】

初配信記念民【初めてリアタイできた!一生記念にする!】

制服姿保存民【スクショしましたごめんなさいでも綺麗だった】

静けさ信仰【うるさくないのに響くって、凄いことだよね】

初見です【静かな配信ってこんなに心地いいんですね】

一言信者【「合格しました」だけで、涙出た】

明日も頑張る組【今日見たから明日もちゃんと起きて頑張れる】

静止共感隊【ちゃんと進んでるって言葉が似合う人】

合格祝い隊【おめでとう!!!また次の報告楽しみにしてます!!】

名前呼ばれたい【名前読んでもらえないのに来たくなるこの感じ】

ヒーロー夢持ち【自分もあんなふうに言えたらなぁ】

ジーニスト推し【またジーニストについて語ってください。あなたの動画で、ジーニストがヒーローで1番衣装が多いことを知りました!】

余白に恋する人【無音の余白に、なんか救われた気がする】

明日が少し怖い人【今夜、この配信見れてよかった】

静かな敬意【ありがとう。ヒーローになってください】

 

「コメント、たくさんありがとう。全部は拾えないけど、今日だけはコメント返ししようかな」

 

「常連ひまじん。制服、似合ってるならよかった」

「ノートフェチ。泣いてくれてありがとう」

「沈黙教祖。いつも来てくれてるよね、ありがとう」

「口数多め。ああ、それ、ヒーロー語りの時限定だから」

「制服観察者。ブレザーって案外着心地いいんだね」

「共感厨。派手だったよ、少なくとも通知方法は」

「BGM職人。権利とか、配信と関係ない余計なことで揉めたくないから」

「希望主義者。僕の方こそ、ありがとう」

「考察班。どこ見てるの。ボタンか、そこ?」

「沈黙ラブ勢。嬉しいって伝わってるなら、充分だよ」

「制服フェチ。キュン、だね」

「リアタイ勢。通知飛んできてくれてありがとう」

「チラ見勢。勉強頑張って」

「夜配信民。昨日、お父さんとお母さんと喜び疲れちゃった」

「祝福隊。ストレートな祝福、嬉しいよ」

「色彩ガチ勢。なんか今日は画面が明るい気がするね。なんでだろう」

「控えめファン。来てくれてありがとう。無理せずまた来て」

「感情どこいった。喜んでるよ」

「淡色の声。ありがとう」

「ネクタイ警察。なんでそんなプロ目線?」

「はじめまして民、初見ありがとう。ゆっくりしてってください」

「祝福乱舞。ほんと、やっと終わったって感じ」

「受験控え組。来年いい報告待ってる」

「謎の泣き虫。泣いてくれてありがとう(?)」

「美学観察者。それ。褒め言葉でいいんだよね」

「通知早押し選手権。誇っていいと思う」

「たまたま来た民。また来たくなったら来てくれると嬉しい」

「匿名視聴者。言葉、届いてるよ」

「ヒーロー志望。夢、持ち続けて」

「目元注視勢。普段から笑ってるよ、配信見直してみて」

「ネクタイ狂、そろそろネクタイの話終わらせよう?」

「静止の意味。こちらこそ、ありがとう」

「未来信じ隊。頑張る」

「癒し求め民。落ち着いてくれるなら、配信してる意味あるかも」

「過去回発掘勢。昔のは恥ずかしいけど、よろしく」

「受験疲れ組。お疲れさま」

「マトリョーシカ好き。よくわからないけど、どういたしまして」

「忘れ物確認班。真面目っていうか、クセになってるだけ」

「共鳴者。少ないかな?」

「炎上コメント拾い隊。切り抜きが回ってるんだよね。勘弁してよ。ありがとう」

「ととろ。ありがたいね」

「初見です。よければ、また遊びにきてください」

「一言信者。ありがとう、泣き虫さん」

「静かな敬意。なるよ、地味な個性でもヒーローになれるって皆にも見せてあげる」

 

 

「──ほんとはもっと話すこともあったかもしれないけど、今日はここまで」

 

「合格できたのは僕一人の力だけじゃない。家族、応援してくれた人、支えてくれた人.....皆のコメントも全部、ちゃんと力になってた」

 

「だから、ありがとう」

 

「動画はストックがなくなるまで投稿します。次の生配信では、ヒーロー科の生活を話せたらいいなと思ってます」

 

「それじゃあ、またね。暇人の皆さん、また会う日まで

 


 

■基本プロフィール

 

名前:花月 雫(かづき しずく)

 

性別:男

 

年齢:15歳(雄英高校入学時)

 

誕生日9月7日

 

学年:高校1年生(ヒーロー科)

 

一人称:僕

 

話し方:敬語とタメ口を場面で使い分ける/配信中はタメ口より

 

■個性

 

名称:静止(せいし)

 

発動条件:視界に対象が入っていること

 

効果:視界に収めた生物・物体をその場で動きを止める

 

特徴:解除は視界から外れるか意図的に切る、瞬きをする

 

■配信情報

 

配信名義:Mr.サイレント

 

配信歴:中学1年から継続(3年)

 

登録者:約50万人(合格発表後に更に急増)

 

配信スタイル:手元映し+顔出しあり/ノートや勉強風景/ヒーロー語り/効率のいいゴミ拾い方法/ボランティア活動

 

語り内容:好きなヒーローや印象深い事件

 

配信頻度:動画投稿週1、月1生配信

 

口調:配信中は敬語+タメ口混在/ヒーロー語り時は熱量高め

 

BGM:基本無音/雰囲気重視

 

ファンの通称:暇人(ひまじん)

 

コメントルール:連投禁止/荒らしNG/押し付け禁止

 

 

 

 




試験中の唯ちゃん


【挿絵表示】

職場見学先(すぐ締め切ります)

  • プッシーキャッツ
  • ミルコ
  • リューキュウ
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