ヒーロー基礎学を初めて受けた日の放課後、カラオケ店に雄英高校の制服を身にまとっている男子が3人揃っていた。1人は笑いながら場を仕切っており、1人はデンモクで曲を選んでおり、1人はなんの集まりなのかを考えている
1人は笑顔で場を仕切り、1人はデンモクを操作しながら様子をうかがい、1人は何の集まりなのか測りかねている
「えっと、なんの集まり?大事な話があるって言われて来たんだけど」
花月雫はカラオケのモニターに映る曲一覧を見ながら、物間に視線を移した。心操は隅のソファに腰を沈め、無言で同じく視線を送る。この3人はクラスメイトではあるが、特段仲がいいわけでもない。昼休みや授業で言葉を交わす程度だ
物間寧人は笑みを浮かべ、パッと手を広げた
「やれやれ、場が盛り上がってから話したかったのに。いいよ、僕が君たちを呼んだ理由を話そう」
花月と心操は互いに目を合わせる。物間はおどけた調子で言うが、その目は真剣そのものだった
「僕達は同士だよ。Bクラスにおいて、他のクラスメイトよりも強い共通点がある」
「同士?」
「共通点?」
言われて初めて、2人は何かを探すように黙り込む。性別以外に、共通するものなど思いつかない。そんな彼らに物間は、少しだけ表情を引き締めて言い切った
「──ヒーロー向けの個性じゃないってことさ」
「言われてみればそうだね」
静かな言葉に、空気が一瞬だけ重くなる。花月は目を細めて考えた。確かに、彼自身の『静止』は派手さに欠けるし、直接的な攻撃力もない。むしろ敵向きと言われることのほうが多かった
「.....そうだな」
心操は短く呟く。『洗脳』という個性に向けられてきた視線を、誰よりも痛いほど知っているから
「でも、僕達は弱くない。今日のヒーロー基礎学だって全員勝っている」
物間が言い切る。言葉に力を込め、拳を握るように
「なるほど。折角共通点があるから、仲良くしようってこと?」
花月が笑うと、物間も笑った。そういう話であれば花月は大歓迎である。中学の時とは違いクラスメイトは民度が高く、お世辞抜きで仲良くしたいと思っている。自分からは中々行けていないが
「仲良くするだけじゃない。互いに意識をもって高め合うんだ」
「高め合う?」
心操が首をかしげる。物間はにやりと笑う。
「そう。高め合うってのは、甘ったるい友情ごっこじゃない。僕達は少なからず似た経験をしてきたはずだ。だからこそ、遠慮なく言い合える。互いの弱さも、強さも。全部見て、全部さらけ出して、それでも並んでいける──そういう関係になりたい」
「──面白いね」
素直な感想だった。クラスでの物間は勢いが凄く、皮肉屋で、こういった真っ直ぐな言葉を話しているのは珍しい気がする。それだけ本気なのだと花月は思った。共感できなくもない
「悪い話じゃないな」
少しだけ斜に構えたような言い方になったが、心操はこの話に乗り気である。中学自体は自身を理解してくれる友人なんていなかった。でも、似たような経験をしてきた人間となら──
「決まりだね。これからは、お互い遠慮せずにいこう。折角だからなにか目標を立てたいところだけど...」
物間の最後のつぶやきに、花月が反応した
「第1目標は雄英BIG3でどうかな」
「──ッハハ、最高だよ!良いじゃないか!なってやろうじゃないか、雄英BIG3に!」
なんてことのないように告げられた目標は、エベレスト並の高さだった。雄英BIG3は3年生から選ばれる。いわば、雄英高校の生徒全体のトップだ
「.....マジか」
そう呟く心操の瞳は言葉とは裏腹にギラギラと輝いている
「OK、それも目標だけど、当面の目標も考えておこうか。あ、折角だし歌ってから考える?」
カラオケに夢中になりすぎて目標は決まらず、その日は解散となった
「喉が枯れた」
「誰だよ、演歌縛りしようとか言ったやつ」
「物間だったと思うけど」
登校の道中、ランドセルを背負い、道の端っこでうずくまっている女の子がいた。誰の目にも見えているはずなのに、皆がそれを見えないもののように扱う。誰も声をかけない。見えないように無視している人たちにも色々理由はあるんだと思う。人助けに興味がないとか、面倒事に関わりたくないとか、学校や会社に遅刻したくないとか。ゴミみたいな理由だ。困っている人がいるなら手を差し伸べる。ヒーロー、ヒーローではない以前に、人として当たり前の行動だ。困っているのが子どもなら尚更
「どうしたの?どこか痛いところある?」
「お嬢さん、どうしたのかな。大丈夫?」
僕と同時に女の子に声をかけた女子に視線を向ける。同じ雄英生、見覚えがない。同学年は入学式で確認したから、多分先輩。いや、今はそんなことどうでもいい。同時に声をかけた女子も同じ考えらしく、僕達は一瞬あった視線を女の子に向ける
「お兄ちゃんが.....!お兄ちゃんがおいていった.....!!」
女の子は僕達の声に反応し、顔をあげた。泣いていたのが顔を見てわかる。とりあえず、平和な内容で良かった。小学校に向かってる途中で置いていかれたのだろう
「そっか。でも、ここにいたら学校に遅刻しちゃうよ?それにほら、友達も学校で待ってるよ」
女子が発した友達という単語に女の子は反応を示したが、兄に置いてかれたことが余程ショックだったのかぐすぐすとしている。本当は1人で小学校まで行ってもらうほうがいいんだろうけど、このまま女の子の自主性に任せていたらいつになるかわからない。それこそ、お昼すぎとかまでかかるかもしれない。子どもは自由だからなぁ
「お兄ちゃんに置いていかれるのって、寂しいよね」
そっと、みかちゃんの目線に合わせるように屈む。まずは共感。反応を見て、いけそうだったら次に提案。聞き取りやすいように、ゆっくりと言葉をかける
「でもさ、大丈夫。今日は特別に、お兄さんと一緒に学校まで行こう」
小さな手をそっと握りながら、僕はにっこり笑ってみせる。子どもにしては力強く握り返され
「.......うん」
ようやく小さな声で返事が聞こえた。女の子は、はにかんだような笑顔を浮かべていた
「ウチも一緒に行くよ。ね、お名前なんていうのかな?あ、ウチは耳郎響香っていうんだ」
耳郎から差し出された手を、女の子は握った。本当に先程まで泣いていたか疑わしいほど眩しい笑顔を浮かべている
「みか、みかって言うの」
きっと、心強かったんだと思う。嬉しかったんだと思う。誰も助けてくれない、そんな時に声をかけてもらえて。優しくしてもらえて。まあ、これは僕の想像でしかないけど
それにしても、耳郎響香先輩。一応、彼女が遅刻しないよう配慮したんだけど──余計な気遣いだったみたいだ。さすが雄英生
「バイバイ、耳郎お姉ちゃんと花月お兄ちゃん!」
みかちゃんは遅刻ギリギリではあったが、小学校に間に合った。遅刻ギリギリということは、それに付き添った僕達は遅刻確定だ
「かっこよかったですよ、耳郎先輩。遅刻することがわかっていながら自分から付き添いを願いでるなんて」
耳郎先輩は個性と思われる耳のイヤホンジャックを指で触りながら、どこか照れたような表情を浮かべている。いや、すごいことですよ。当たり前が出来ない人間が大勢いる中、迷うことなくそれが出来ているんですから
「あ、ありがとう。そんな事言われると照れるかも....」
そんな可愛い反応をされると、むしろ僕のほうが照れる。流石上級生、可愛い
「ってか、ウチ先輩じゃないよ。1年生だから。あ、逆に先輩だったりしな.....しませんよね?」
さっきまで話しをしていた僕を誰か殴ってほしい。そうだよね。話す前に自己紹介すればよかったよね。名前がわかっているからってそれを省いた僕が悪い。同学年に先輩呼びをしていたとか恥ずかしすぎる
「改めて、僕は雄英高校ヒーロー科1年B組、花月雫。タメ口でいいよ、僕もそうするから」
だって、仕方ないよ。入学式にいなかったもん、この子。わからないって
「ウチは雄英高校ヒーロー科1年A組、耳郎響香。クラスは違うけど、よろしくね」
「A組、そっか。確か入学式に体力測定をしてたんだっけ?」
だからか。入学式にいなかったから、てっきり先輩だと思ってたのに。なにはともあれ、みかちゃんを送り終わった僕達は学校に向かう。あ、ちゃんと各々担任に連絡はしたよ
「そうそう、いきなりジャージに着替えてグラウンドに集合させられてさ、驚いたよ。しかも、最下位は除籍処分だって言われたから必死も必死」
「相澤先生はかなりスパルタなんだね。それで、誰か除籍にされたの?」
ブラド先生なら考えられない話だ。どちらが正しいという話じゃなくて、スタンスの話になるんだろうけど。緊張感があるのも悪くなさそうだ
「ううん、合理的虚偽....ってやつ」
キラッと決め顔でそんなことを言うから思わず笑ってしまった。接しやすい、話しやすい。なにはともあれ、耳郎が遅刻で除籍される未来はなさそうで良かった
道中、話題が途切れることはなかった。お互いの個性の話、趣味、好きな食べ物──楽しい時間はあっという間だった。気がつけば学校前についていた。時間的に1時限目の途中だろう
「──もしよければ、耳郎が嫌でなければ、連絡先とか....交換しない?」
自分から他人に連絡先を聞くことなんてないから、少し緊張する。僕のそんな心配とは裏腹に、耳郎はスマホを取り出した
「QRでいい?」
ドキドキしたけど、承諾してくれてよかった。人に連絡先を聞くの心臓に悪いね。今後はなるべく聞かないようにしよう。連絡先を交換してから僕達は正門を通り
「──あ、そういえば、Mr.サイレントの配信チャンネル登録してるから、これからも投稿頑張ってね」
「え?」
見てるの?なんで?知り合いが見てるなら、何個か消したい生配信あるんだけど。え、なんで?B組は(多分)誰も見てないのに。え、なんで?待って、生配信のアーカイブ。どれを消せばいいだろうか。でも、投稿した動画消したくないんだよなぁ。そもそも、別に顔隠してるわけじゃないし、配信していることを隠したいわけではないけど。いや、とりあえず今後はクラスメイトとカフェに行けて嬉しかったとか、そっち系の生配信は控えよう。うん、そうしよう。それ以外の動画は別に見られてもいい
あ、クラス内投票の結果、拳藤が学級委員長になった
昼休み、花月はブラド先生からの説教を受けてから食堂に姿を現した。その姿を確認した拳藤は立ち上がり大きく手を振る。それを見た花月は拳藤の座っている席に向かう
「ブラド先生のお説教長かったね」
「うん。人助けは遅刻してもいい理由にはならないって怒られたよ。あ、僕の分の定食も頼んでくれてありがとうね。流石委員長、優しい」
少しからかうように花月がそう言えば、拳藤は呆れたように笑う。花月は自分の前に置かれているトレイに視線を移した
「好きだよね、おにぎり定食。毎日食べてるでしょ?」
「おにぎりは無限に種類があるからね。あと、定食についてる味噌汁と茶碗蒸しが本当に落ち着く味してるんだよ」
米が嫌いな人間はいない。花月の好きな食べ物ランキング第1位がおにぎりである
「変わり種がいいっていってたから、ちゃんと変わったの頼んどいたよ」
「ありがとう、拳藤のセンスがどんなものか楽しみだ」
おにぎりは3つ。花月は1番取りやすい右側のおにぎりを手に取る。拳藤は何故かニヤニヤしながら見ている
「.......」
おにぎりを口に入れた瞬間、まずは炊きたてであろう米の温かさとしっとりしたご飯の食感が広がる。だけど、次の瞬間──まったく予想していなかった甘さが舌を直撃した
──とろり。
「........ん、んんっ?」
ご飯の中から、ひんやりと冷たい何かが舌に触れた。それはすぐに溶けていく。口の中に、卵とミルクのやわらかな甘みがふわりと広がった。花月はおにぎりを1度皿の上に置いて、水で流し込んだ
「───プリン?」
頭の中で味のバランスを探すが、完全に混乱する。甘い。確かにプリンは美味しい。でも、塩気を感じるご飯との相性はどうだろう?甘さと塩気が、互いに主張しあう。ご飯はいつものおにぎりの味わいなのに、その中でプリンのとろける甘さがどこまでも優雅に広がっていく。
──あまじょっぱい。
.....いや、あまい。
あまい.....しょっぱい.....あまい......?
花月の口内では戦争が起きていた。プリンのやわらかい甘さが、ご飯の温かさと塩気に翻弄される。そして、どちらも勝てないまま溶けていく。水で流し込んだはずが、口の中には味が残ってしまっている
混ぜちゃいけない甘さと塩気の組み合わせ。誰かが甘じょっぱいのも意外とイケると言うかもしれないが、少なくともおにぎりとしては──完全に不協和音だった。
「正解、どう?美味しかった?」
興味がありそうな感じで問いかける拳藤。この時ようやく、自身は実験台にされたことに気がついた。文句は言うまい。変わり種をお願いして、そのとおり頼んでくれたのだから。だから、満面の笑みを浮かべた
「この味は食べた人間にしかわからない。まさか、おにぎりとぷりんの相性がこんなに........よかったら食べてみる?」
口に出してから花月は気がついた。これは、間接キスになってしまう上に、食べかけのおにぎりを食べさせようとする危ない人間だと。拳藤にも口の中に広がる不協和音を共有したいがあまりに深く考えずに話してしまっていた。慌てて冗談だと誤魔化そうとするも、それよりも先に拳藤が口を開いた
「いいの?じゃあ、少しだけもらおうかな」
拳藤とて、これが関わりの少ない別の異性であれば断っていただろう。放課後複数人でカフェに行ったり、映画館に行ったり、たまに約束して一緒にランニングをしたりと、仲良く過ごしている花月だからこそ抵抗感なく受け入れたのだ。元より拳藤がそういったことを意識していないという性格もあるが
口に入れた瞬間に拳藤を襲う、甘さとしょっぱさのアンハーモニー。美味しいものだとばかり思っていた拳藤は、花月よりも受けた衝撃は大きかった。思わず吹き出しそうになったものを、水で流し込む
「───騙した?」
花月にこんな話は聞いていないと抗議する拳藤。花月は内心で間接キスだとドギマギしながら、しっかりと答える
「美味しいなんていってないよ。勘違いした?」
「おにぎりとプリンは合わないってことがよーくわかった。はい、返す」
花月の皿におにぎりが戻ってきた。ジッとそのおにぎりを見る。花月にとってこのおにぎりは、味以前に自身も拳藤と間接キスをすることになる戸惑い、緊張、恥ずかしさ、照れ、思春期特有の感情に支配されている
「え、そんなにダメだった?本当に食べれないなら、代わりに食べようか?」
花月は答えに迷った。正直に答えるべきか、適当に濁すべきか。数秒で結論が脳内ではじき出された。嘘をつく必要も、濁す必要もないと
「........間接キスに、なっちゃう、から」
恥ずかしそうに拳藤おにぎりと拳藤から目を逸らす花月。その様子を見て、今度は拳藤の頬が朱に染まる
「は、や、えっと、」
言葉に詰まる。拳藤が間接キスに抵抗がないのは、意識していないからだ。それなのに、目の前にいる花月の反応と言葉で意識させられた──意識させられてしまったのだ
どちらが先に口を開くか、微妙な空気が流れる。花月は恥ずかしさを誤魔化すために、当該のおにぎり意外を流し込むように口にかっこむ。そんな勢いで食べたため、残されているのは件のおにぎりのみ
「あの、」
「ごめ」
2人が同時に口を開いた瞬間に、間が悪くも警報が突如鳴り響いた。食堂にいる生徒たちが一斉に慌てふためき、食堂からの避難を始める
『セキュリティ3が発生しました。屋外に避難してください。繰り返します───』
「確か、雄英高校のセキュリティが突破された時に流れるアナウンスだよね...?」
「そうだね。ガイダンスでブラド先生が言ってたから間違いないよ。拳藤、離れな──っ!」
アナウンスが流れてからすぐに花月は立ち上がり、対面にいた拳藤のすぐ横に移動した。それとほど同時に、冷静さの欠片もなく避難活動を始めた生徒の波に飲み込まれる
「けん、どうっ...!」
「花月...!」
互いに手を伸ばし、その手は──2人の手は重なり、花月が拳藤を自身の近くに引き寄せた。抱きついているような距離感で密着する。これで逸れる心配はなくなったが、それだけだ。このまま生徒の波に流されていくだけ
「落ち着いてください!!避難行動は、冷静に!素早く!列を作ってから!」
「協力しましょう!私たちは雄英生です!他者の見本になる行動を!!」
花月と拳藤が声を張り上げるも、喧騒の中では意味はなさず、生徒たちの足は止まらない
「個性で動きを止めるのは──ダメか」
拳藤が花月に提案しようとし、すぐにやめた。花月の個性で止めることができるのは一部の人間のみ、更に言えば視界に入らない人間、誰かの背中に隠れてしまう人間には作用しない
「皆さん、大丈ー夫!!」
「ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません、大丈ー夫!ここは雄英、最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!」
「誰、あれ」
「A組の飯田天哉くん、だと思う」
突如非常口のポーズを取り、壁に張り付いた男子生徒を2人は眺める。なにはともあれ、混乱は収まっていた。遅刻してきたためマスコミの件を知らない花月が拳藤から説明を受け、思わずため息をもらした
「──くだらない」
「あ、」
席に戻り、残っているおにぎりを口に放り込んだ
「........忘れてた」
口の中で戦争が起きたまま、花月の昼休みは終わった。なお、花月は間接キスのことを忘れてしまっているが、意識させられた拳藤は朱色に染まった頬を見せないよう顔を逸らした
『暇人の皆さんようこそ。【Mr.サイレント】です』
『今日の生配信は、暇人の皆さんの悩み事とか僕に対しての質問を聞こうかな。解決しないかもしれませんが、僕なりに答えるので参考にしてください』
夜ふかしパンダ【最近、失敗ばっかりで自信なくしちゃった】
『失敗しない人なんていない。それを糧にすればいい。落ち込めるのは、君が真剣に取り組んでたからだよ』
ガチ恋警報【サイレントに癒されて今日も頑張れそう】
『ありがとう。無理しないようにね』
黒幕候補【まーた綺麗事言ってんな】
『ヒーローを目指してるからね、綺麗事は多くなるよ』
笑わない猫【結局イケメンだから人気なんでしょ】
『褒めてくれてありがとう』
ちょい闇こじらせ中【甘い言葉に騙されるやついるんだな〜】
『騙してるつもりはないよ。でも、みんなも甘い言葉には気をつけて。ヒーローだって、全員が善人じゃないんだから。何を信じるかは、自分で決めてね。良いコメントありがとう』
おふとんの民【最近あった良いこと教えて】
『泣いてた女の子が笑った』
青信号が怖い【優しさアピールじゃんw】
『そうだよ。実は僕、すごく優しいんだ』
アンチ全開マン【正直さ、最近クラスメイトの話多すぎない?自分の話だけしてればいいのに】
『そうだね。中学の時は友達がいなかったから、嬉しくて話しちゃうんだ。ごめんね』
すっぱいレモネード【教祖様(笑)の信者(笑)に甘すぎる配信、胃もたれするわ】
『なら、今度はコメントに説教してみた配信でもしてみようかな。バランスが大切だよね』
やさぐれ兎【私はこういう空気嫌いじゃないな】
『ありがとう。ゆるい空気でいいなら、また来てね』
武道系JK【男子って、誰が相手でも異性なら間接キスを意識する?】
『しない。どうでもいい相手なら全く意識しない。意識しないと言うより、普通に嫌だ。恋愛の悩み事かな、僕だとあんまり頼りにならないかも。でも、相手が嫌がってなければ脈アリだと思うよ。頑張って』
昼夜逆転委員会【寝ないでずっと喋ってて】
『ファンに見せかけたアンチかな?』
うたた寝探偵【でも寝落ち配信はアリ】
『まあ、検討する』
おかゆライス【アンチはスルーするのが一番だよ】
『ラインを越えてなければ反応はするよ。心配してくれてありがとうね』
マイペース猫【サイレントが真面目なのも好きだよ】
『ありがとう。マイペースでもいいから、頑張っていこうね』
ちょい闇こじらせ中【ヒーロー目指してるって言ってたけど、なんで?】
『幼い頃に、自分の個性に少し悩んで思い詰めてる時があったんだ。夜遅い時間に公園でブランコ漕いでたら、ヒーローに見つかってさ』
『怒られると思ったら、僕の話を聞いてくれて『──キラキラ輝く星に手を伸ばせ。それを掴むことが出来たら、ヒーローになれるさ。自分の個性を愛してやれよ、それもお前の一部なんだから』
『正直、当時はまったく意味がわからなかったし、今もニュアンスでしか理解できてない部分もあるけど、ヒーローになれるって言ってもらえて嬉しかった』
『だから僕は、輝く星に手を伸ばし続ける。そして、彼女みたいに人の心を守れるヒーローになりたい。それと──って、もう一つの理由は動画で話したことがあったね』
『この話はやめようか。これ以上続けたら、レディ・ナガンの話で配信が終わる』
トーマス【サイレントにヒーローになった理由聞くと長くなるぞ。動画で話してるから見返してこい】
『そうしてくれると嬉しいかな』
サイレント嫌い【ナガンって同業のヒーロー殺してタルタロスに入れられたゴミだろwwそんなのに憧れてるとかwww】
『君みたいな人間が、メディアにいいように転がされるんだろうね』
黒幕候補【ヒーロー目指すのって結局、見栄でしょ?】
『そういう人もいるんじゃないかな。僕は違うけど』
すっぱいレモネード【おいおい、真面目モードかよw】
『真面目な質問がきたから.....』
アンチ全開マン【正直、ヒーロー志望とか向いてなさそう】
『向き不向きじゃなくて、憧れたからなるんだ』
『今日の配信はここまで。最後に、登録者数120万人突破ありがとう。またね』
褒められて照れる耳郎さん
上手く出来たけど、イヤホンジャックのない耳郎さん。勿体ないから供養。
花月のせいで意識してしまった拳藤一佳
公園で話を聞いてくれた若かりし頃のナガン
去り際ナガン
おにぎり食べようぜ!
なんだかんだ、シンプルな海苔と塩だけのおにぎりが美味しいんよ!
可愛いよ、拳藤さん!
偉いよ、耳郎さん!!