オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第14話

人々に娯楽をもたらす映画館、そこは人々の笑顔に溢れている

 

だがどんな場所、どんな人にも例外はあるもので彼女もまたその1人だろう

 

「ここが、映画館」

 

彼女の名はレフィーヤ・ウィリディス、【ロキ・ファミリア】に所属するLv.3の冒険者であり将来有望な魔法使い

 

そんな彼女がここにきた理由は

 

(リヴェリア様はアイズさんがあんな野蛮な戦い方をする様になったのはここのせいだと言ってました。なら何がなんでも責任を取らせなければ!!そ、そりゃあ前は少し面白いとか思ってましたけどそれとこれとは別の話です!!)

 

そう意気込み中に入る

 

「いらっしゃいませ」

 

(出ましたね。ヤマモト・タダシ!!前は不覚を取りましたが今日はそうはいきませんよ!!)

 

「おや、レフィーヤ・ウィリディス様。2度目のご来場誠にありがとうございます」

 

「え⁉私の事覚えてるんですか⁉」

 

(前に来た時からかなり時間も経ってるし今日が2回目でその時はリヴェリア様やティオネさん達みたいな私より有名な方々がいたのに)

 

「勿論でございます。商売と言うのはお客様あっての物ですので『お客様は神様』の精神でやらせていただいております。1度いらっしゃったお客様は決して忘れません」

 

「私、エルフ何ですけど」

 

「これは失礼しました。私共の故郷の言葉なのです。『お客様は神様の様に敬い接する』と言う意味でございます」

 

「ああ、そう言う」

 

「はい、それではレフィーヤ・ウィリディス様、本日はどのような映画をご所望でしょうか?」

 

「えっと、前に私と同じファミリアの【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインさんが来たと思うんですけど。その方と同じ映画を見せて欲しいんです」

 

「おや、宜しいのですか?」

 

「……………………どういう意味ですか?」

 

レフィーヤがアイズと同じ映画を要求するとタダシは意外そうな顔をしレフィーヤは少し身構える

 

「いえ、私はてっきり以前いらっしゃった際にご覧になった映画の続編を見に来たものだとばかり思ってましたので」

 

「へ?」

 

「以前お話したと思いますが皆様がご覧になった【ナルニア国物語】は三部作となっておりますので私はてっきりそちらをご覧になりに来たのかと」

 

そう言ってタダシはファイルを取り出す

 

「あう…………」

 

見せられたファイルにレフィーヤは怯む

 

(正直…………めちゃくちゃ気になります!!あの4兄妹はどうなったんですか⁉アスラン王は⁉今度の敵は⁉嫌々ダメダメ!!今日はアイズさんの見た映画を…………)

 

レフィーヤの頭の中で天使と悪魔が囁く

 

「アイズさんの事はまた後日調べれば良いし今日は観たい物をみましょう」

 

「でも、そんな事言い続けてたら何時まで経ってもアイズさんの事を理解出来ませんよ?」

 

「うううううううううううう~」

 

「レフィーヤ?」

 

そこに現れたのは彼女が尊敬して止まないアイズ・ヴァレンシュタインと全エルフが頭を垂れる王族リヴェリア・リヨス・アールヴ

 

「アイズさん!!リヴェリア様⁉どうしてここに⁉」

 

「休暇だ。この前の【ナルニア国物語】と言うのが面白かったのでな。続きを見に来たんだ、お前もどうだ?」

 

訂正、王は王でも大魔王だった様だ

 

「私もネオの動きをマスターしたくて、レフィーヤも一緒に観る?」

 

此方も訂正、彼女は天使では無く神だった様だ

 

「わ、私は…………私は~」

 

頭を悩ませるレフィーヤをタダシはニコニコと何時もの笑顔で見守っていた

 

「マネージャー、教えてあげれば良いじゃないですか。上映時間に差があるし何回も上映するから両方観れるよって」

 

「おっと、そうだったね。いやぁ~すっかり忘れていた」

 

「この狸爺め。悪戯も程程にしないと後で痛い目見ますよ」

 

その後、タダシはレフィーヤに両方観れる事を伝えるとレフィーヤは顔を真っ赤にしながら2人と映画を観た

 

「またのお越しをお待ちしております」

 

「2度と来るもんですか~!!!!」

 

タダシの挨拶にレフィーヤはそう叫びながら【ナルニア国物語】の最後の話はどうなるのかと疑問に思いつつ映画館を後にした




次回は映画館スタッフの1日編
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