オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第23話

今日も今日とて大繁盛の映画館

 

そんな中で今日は一際目立つ来客が1人。エメラルドの様な鮮やかな緑の紙を持つエルフ、【ロキ・ファミリア】リヴェリア・リヨス・アールヴ

 

その姿に館内のエルフがざわめき立つのを無視しチケット売場の前でチケットを眺めている

 

そんな彼女にタダシが声をかける

 

「いらっしゃいませ、リヴェリア様。本日はどの様な映画をお求めでしょう?」

 

「む、タダシか。何、ふと昔の事を思い出してな」

 

「昔のお話ですか?」

 

「ああ、王族と言う立場から逃げ出し世界を旅したいと思っていた。今でもそう思うが立場があるから中々な。そんな時に思ったんだ。ここならそんな思いも多少は紛れるのでは無いかとな。そんな私の思いを満足させてくれる様な話は無いか?」

 

「ございますとも。そんな方には此方の作品を進めております」

 

タダシはそう言って1冊のファイルを取り出す

 

「【パイレーツ・オブ・カリビアン】」

 

「はい、此方は世界をまたにかける大海賊、【キャプテン ジャック・スパロウ】を主役にした作品となっております」

 

「そうなのか、ではそれを1人分貰おう」

 

「かしこまりました」

 

リヴェリアはチケットを受け取りポップコーンとコーラを買い席に座る

 

映画泥棒が終わり本編が始まると最初に映ったのは海から引き上げられる少年と貴族らしい少女だった

 

少女は少年が持っていたメダルを船員達から隠し少年は鍛冶師として成長し少女も美しい女性へと成長した

 

そんな中海をかける1人の海賊が彼らの街に立ち寄り崖から落ちた貴族の女性エリザベス・スワンを助けたが海賊だった事もあり捕まった

 

「何とも掴めない男だな」

 

その後、別の海賊が街を襲うのを見たジャック・スパロウは曽て自身が船長をしていた【ブラックパール号】である事を告げると同時に街を襲われたエリザベス・スワンは【ブラックパール号】の現船長、キャプテン バルボッサと取引し街を襲うのを止めさせるが連れ去られてしまう

 

それを知った鍛冶師の男ウィル・ターナーはジャック・スパロウに脱獄を助ける事を条件にエリザベス・スワンを助ける様に取引をする

 

そうして男2人だけでエリザベスを助けに向かう。そんな中エリザベスはバルボッサ達の秘密を知ることになる。彼らは呪われた財宝を奪ったが代わりに呪いを受け永遠に欲望を満たす事が出来ない怪物の体となってしまった

 

呪いを解くには奪った金貨200枚を元の位置に戻し奪った者の血を捧げなければならない

 

そしてエリザベスが海から引き上げられたウィルから隠したメダルこそ最後の1枚でありメダルの持ち主こそ奪った者の血縁者であるとバルボッサは語った

 

そして宝の安置されている場所にエリザベスを連れ向かうとエリザベスの手を切り血をメダルに付け宝箱に落とす

 

しかしバルボッサ達は呪いから解放される事はなかった。何故なら奪った者の真の血縁者はウィルでありエリザベスでは無かったからだ

 

そのタイミングでジャック・スパロウが現れエリザベスを追って海軍が迫っている事をバルボッサに話しウィルを連れバルボッサの呪いを解きバルボッサを倒し【ブラックパール号】を奪還し終わった

 

「いかがでしたでしょうか?」

 

いつの間にかタダシが隣に座っておりリヴェリアはエンドロールを見ながら答える

 

「ああ、面白かったが1つ問題があるな」

 

「ほう、それはどの様な問題があるかお伺いしても?」

 

「冒険心がより高まってしまった」

 

「それは確かに問題でございますね」

 

2人はそう言い笑い合いリヴェリアは何処かスッキリした様な様子で映画館を後にした

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