オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第3話

「………………ハァ、癒されたい」

 

冒険者ギルド

 

そこで職員として働くエイナ・チュールは多忙な仕事の日々に疲れそう溢した

 

「エイナ、今日は何時にも増してお疲れだね」

 

同僚が疲れ果てたエイナに声をかける

 

「そうだ!!折角だからエイナも映画館に行ってきたら?」

 

「映画館?ああ、何時か突然現れた謎の建物?映画っていうのが見れるんだっけ?」

 

「そうそう、最近は【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の上層部も愛用してるらしいよ。明日はエイナお休みでしょ?行ってきたら?」

 

「……………………じゃあ、行ってみようかな?」

 

翌日 映画館前

 

「何時見てもおっきいな~」

 

恐る恐る中に入ると綺麗な装飾の壁に紳士服の様な服を着た男性が現れる

 

「いらっしゃいませ。私当映画館のマネージャーをしております。ヤマモト・タダシと申します」

 

「えっと、初めて何ですけど」

 

「でしたら私が利用方法等をご説明させていただきますが」

 

「えっと、じゃあ宜しくお願いします」

 

「かしこまりました」

 

タダシは映画館の施設を説明する

 

「当映画館の説明は以上です。では此方の方で見たい映画をお選び頂けます」

 

そう言いチケット売り場に案内する

 

「えっと、すいません。私映画とか全然分からなくて」

 

「でしたら好きなジャンルをお選び頂ければその中から私がお選びしますが?」

 

「じゃあお願いします。出来れば感動する様なのが良いんですけど」

 

「そうですね~。感動するとなると【最強の2人】ですかね」

 

「【最強の2人】?どんな話なんですか?」

 

「此方は体が不自由な大富豪とその介護人となった若者との交流を描いた物語となっております。此方は実話を元にした物で多くの人間から高い評価を得ています。個人的にも大変おすすめの作品となっております」

 

「へぇ………………じゃあそれにします」

 

「ありがとうございます」

 

エイナはその後軽食販売コーナーでポップコーンと飲み物を買い指定された部屋の椅子に座る

 

「何か座りにくい椅子ね」

 

尚、座席部分が倒せる事に気付いたのは映画の始まる直前の映画泥棒でだった

 

そして本編が始まりエイナはポップコーン(塩味)を食べながら話を見る

 

(確かに良い話、これが実話なんて…………でもこれどこかしら?オラリオより栄えてる様に見えるけど。誰かがスキルか魔法でも使ってそう言う風に見せてるのかしら?)

 

それから話は進み気が付けばエイナの目には涙が浮かんでいた

 

「いかがでしたでしょうか?」

 

「うわぁっ⁉」

 

「これは失礼」

 

隣にはいつの間にかタダシが座っており共にエンドロールを見ていた

 

「い、良いお話でした。正直感動して泣いてます」

 

「それは良かった。私もこの映画を紹介した甲斐がありましたよ。それでは次のお客様がいらっしゃるようなのでこれで失礼します」

 

タダシは丁寧にお辞儀するとその場を去っていった

 

翌日

 

「おはようございます!」

 

エイナは制服に着替え元気に挨拶する

 

「お、その様子だとかなりリフレッシュ出来たみたいね」

 

「うん、お陰さまで、良いものにも出会えたし」

 

「それは良かった。今度私も行くんだ~。ねぇねぇポップコーンとか言うお菓子があるって本当?」

 

「うん、私は塩味を食べたけど美味しかったよ?サクサクフワフワで、あ!!でも最後の方になると硬い種みたいな物があるから気をつけて」

 

エイナは同僚と映画館の話をしながらその日も多忙を極めた

 

しかしその顔には常に笑顔が広がっていたそうだ

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