オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第32話

晴れ晴れとした日の映画館

 

その日は一般の客に紛れ神々の一団がやって来ていた

 

「いらっしゃいませ」

 

タダシはその一団の対応をし神々は袋一杯のヴァリスを取り出す

 

「タダシ!!何時もの奴を頼む」

 

「かしこまりました。何時もの様に出来るだけ汚さない様にだけお願い致します」

 

タダシがそう言い神々はポップコーンと飲み物を買いシアタールームに入る

 

今日神々が観るのは【アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン】

 

それ以前にも神々はちょくちょく集まり単独作品を観ていたが神々が楽しみにしていたのはやはり【アベンジャーズ】としての続編。因みにロキ(女神)は【マイティソー/ダークワールド】でちゃっかりロキ(男神)がオーディンに成り代わった事で歓喜したとか

 

そして全ての神が席に座ると映画泥棒が始まり本編に進む

 

最初はアベンジャーズがヒドラと言う敵対組織の拠点を襲撃する

 

しかしヒドラの生み出した超人達に翻弄されホークアイが負傷しアイアンマンは魔女に自身以外が死ぬ幻を見せられるが何とか目的の物である【ロキの杖】を見つけ撤退する

 

アイアンマンは杖を調べる時間を稼ぐ為勝利の宴会を提案し全員がそれに了承する

 

その間にアイアンマンとハルクことブルース・バナーが地球の平和をもたらすシステム【ウルトロン】を作るが上手く行かない

 

そのまま宴会の時間となり2人は宴会の席に向かう

 

誰も居なくなった部屋で突如ウルトロンの意識が覚醒する

 

『………………もう、沢山だ』

 

しかしウルトロンは人間が繰り返してきた闘争の歴史に嫌気が差しアイアンマンをサポートするジャーヴィスを破壊しガラクタから肉体を作る

 

その間、アベンジャーズは宴会を楽しみソーのハンマーを持ち上げられる者がいるのかを試すが誰も持ち上げられずに終わる

 

『ハンマーの持ち手がセキュリティコードなんだろう。ソーの指紋を持つ者だけが持ち上げられるって、そう言う仕組みだ』

 

『ああ、それも実に面白い考えだが答えは簡単』

 

ソーはそう言いハンマーを持ち上げる

 

『皆相応しく無い』

 

「なぁロキ、実際何でムジョルニアってトールしか持てねぇんだ?」

 

「知るか!!後ムジョルニアやなくてミョルニルや!!お前それ本神の前で言ったら殺されるからな?」

 

ロキがそう言い再び映画に集中するとキィンと甲高い音がなりウルトロンが現れた

 

『ふぅさぁわぁしぃいぃ?』

 

その登場に先程まで緩んでいた雰囲気が張り詰める

 

『良いや、相応しいものか。皆人殺しだ』

 

『スターク』

 

『ジャーヴィス』

 

『すまない。寝起きでね。夢を見ていたと言うべきか』

 

『再起動だ。1体にバグがあった様だぞ』

 

『酷いノイズで身動きが取れなかった。糸が絡み付いて。もう1人の奴は殺した。良い奴だったが』

 

『人を殺した?』

 

『気は進まなかった。だが、現実世界では手を汚すことも必要になる』

 

『誰の手先だ?』

 

『『僕には見える。世界を守るアーマーが』』

 

『ウルトロンか?』

 

『体を持った。いや、まだだな。これはまだ蛹だ。だが準備できた。任務を果たす』

 

『任務って?』

 

『平和をもたらす』

 

ウルトロンがそう言うと壁を突き破りトニーの作ったアーマーが襲い掛かる

 

それぞれがアーマーを撃退するがその隙にウルトロンはロキの杖を奪い何処かへ消えた

 

アベンジャーズのリーダーであるキャプテン・アメリカはアイアンマンに何故ウルトロンを作ったのかと尋ねる

 

『アベンジャーズは武器商人を相手に戦うのも結構だが宇宙にいる敵がラスボスだ。そう言う敵とどう戦う?』

 

『…………………………皆で』

 

『負けるぞ?』

 

『それでも僕らで戦う』

 

映画はそのまま進みウルトロンがマキシモフ姉弟を仲間に加え廃船でアベンジャーズと戦う

 

神々はソーが魔女の魔法により幻覚を観る場面を観て爆笑していた

 

「ギャハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

「『女が俺の頭を覗こうとしていた。人間には耐えられないだろう。幸い俺はマイティソーだからな』wwwww」

 

「今度絶対トールに教えてやろうwww」

 

物語は更に進みヴィジョンが誕生しアベンジャーズはヴィジョンとマキシモフ姉弟を加えソコヴィア防衛戦に向かう

 

『これが全力か⁉』

 

ソーがウルトロンに叫ぶとウルトロンの手足であるロボットが文字通り地面を覆う程現れアベンジャーズは唖然とする

 

『言わなきゃ良いのに』

 

『どうだ?願ってもない戦いだ。お前達全員対私全員。その数で一体どうやって守る?』

 

『そりゃ、古い人が言った様に。皆で』

 

ウルトロンは一斉に襲い掛かりアベンジャーズはそれを退ける

 

神々もいつの間にかその姿に観入っていた

 

そして最後にウルトロンは辛うじて残ったロボットに意識を移し逃げている所をヴィジョンに見付かり破壊されこの世から消えた

 

最後にキャプテン・アメリカ率いる新たなアベンジャーズメンバーが映り物語は幕を閉じた

 

「はぁ、楽しかった」

 

「ロキ、良かったな出番あって。杖だけだけどww」

 

「だからうちの杖ちゃうわ!!そのネタいつまで擦るつもりや!!」

 

「「「「永遠にwww」」」」

 

「チクショー!!」

 

神々はワイワイと映画の内容を話し合いながら映画館を出ていった




明日は他作品の執筆の為お休みします
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