オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第34話

【ロキ・ファミリア】所属Lv.6冒険者アイズ・ヴァレンシュタイン

 

最近【拳姫】と呼ばれる様になり始めた彼女は今日も拳を繰り出し型を繰り返していたが

 

「…………………………何か違う」

 

剣とは違う理を手にし新たな境地に達した彼女は新たな壁にぶち当たっていた

 

掌から剣を握っていた豆が消え始め剣士から拳士の筋肉の付き方をし始めた彼女はネオのそれに近付きながらもそれに満足出来なくなっていた

 

「………………………………彼処に行こう」

 

アイズは軽く汗を拭き着替えると映画館に向かった

 

「いらっしゃいませ」

 

「こんにちは。映画を見せて下さい」

 

タダシに出迎えられアイズはそう言うとタダシは笑顔で答える

 

「はい、本日はどの様な映画をお求めでしょうか?」

 

「………………武術を、武術を極められる様な映画を」

 

「かしこまりました。では、本日お客様にお勧めする映画は此方になります」

 

タダシが渡してきたファイルを見る

 

「【ドラゴンボール】」

 

「はい、此方の作品はドラゴンボールと言うどんな願いも叶えてくれる七つの宝玉を巡る冒険の話となります。そしてその主人公が武術を使うのです」

 

「…………………………………………それにします」

 

少し悩んだ末アイズはドラゴンボールを見る事にしポップコーンと飲み物を買う

 

慣れた手付きで椅子を倒しポップコーンと飲み物を置くと映画泥棒が始まり本編に進む

 

物語はドラゴンボールと言う宝玉を探すブルマと言う少女が旅の途中で孫悟空と言う少年と出会い共にドラゴンボールを探して旅をする所から始まる

 

序盤はギャグの要素が強かったが少年が成長するに連れてバトル物としての要素が強くなりアイズは修行の方法をメモを取り今後に生かそうと考える

 

(甲羅を背負って生活、農具を使わないで畑を耕す、牛乳配達、服に重りを付ける……………良し)

 

アイズは更に物語に観入り誰もが興奮したあの名場面を迎える

 

『貴様ら、1匹残らず生かしては返さんぞ。ハァ!!』

 

『あ、あわわわ!!』

 

『クリリン!!止めろフリーザああああああああ!!!!』

 

『フン!!』

 

『悟空うううううううううう!!!!』

 

大爆発と共にクリリンは塵となり2度目の死を迎えた

 

『クックック…………お次はガキの方かな?』

 

『……………………』

 

『ん?』

 

『ゆ、許さんぞ…………よくもよくも!!うあああああああああああああ!!!!』

 

怒りが大地と天を揺るがし伝説の戦士が姿を現す

 

金髪翡翠の目に迸る炎の様なオーラ

 

『悟飯、ピッコロを連れてさっさと地球に帰れ!!』

 

『あ、ああ』

 

『早くしろ悟飯!!俺の理性がちょっとでも残っているうちに!!』

 

悟飯はその言葉に従い隣で倒れるピッコロを抱え宇宙船に戻った

 

『俺は怒ったぞ!!フリーザああああああああ!!!!』

 

『~~!!調子に乗るな!!サイヤ人!!』

 

フリーザとスーパーサイヤ人となった悟空の戦いにアイズは更に観入っていく

 

(全然見えない。でも多分悟空の方が優勢)

 

更に戦闘が苛烈になりフリーザは遂に本気を出し悟空は劣勢になる

 

『良いだろう今度は木っ端微塵にしてやる。あの地球人の様に』

 

『あの地球人の様に?クリリンの事か?クリリンの事かあああああああああああ!!!!』

 

2人は更に壮絶な戦いを繰り広げフリーザは自身の放った攻撃を受けてしまい真っ二つに切り裂かれ倒れた

 

『自業自得とは言え貴様らしくない惨めな最期だったな』

 

『ち、ちくしょう』

 

『俺は何とかこの星を脱出してみせる。お前はこの星と運命を共にするんだな』

 

『助けて…………くれぇ。た、頼む。助けてくれぇ』

 

『勝手な事ばかり言いやがって!!貴様はそうやって命乞いした者を一体何人殺したんだ!!』

 

『た、頼…………む』

 

悟空はフリーザに手を翳すとフリーザを光が包む

 

『俺の気を少し分けてやった。後は勝手にしろ!!』

 

悟空はそう言い残しフリーザは起き上がる

 

『フフフフフフ。お、俺は宇宙一なんだ…………だから…………貴様は俺の手で、俺に!!俺に殺されるべきなんだ!!』

 

フリーザはそう言い飛び去る悟空を背後から強襲する

 

『馬鹿ヤロー!!!!』

 

しかし悟空もそれに気付き反撃を受けフリーザはこの世から消えた

 

しかし悟空も消滅する惑星から脱出出来ず生死不明となった

 

「いかがでしたでしょうか?此方の作品は話が長い為幾つかのシリーズに分けて放映しております」

 

「はい、とても参考になりました。ありがとうございます」

 

アイズはそう言い頭を下げると映画館を後にした

 

後日 【ロキ・ファミリア】本拠

 

「アイズは何処に行った?」

 

リヴェリアはアイズを探し館の中をウロウロしていた。そこにフィン達が現れ声をかける

 

「また修練場じゃろ」

 

「いや、それが居ないんだ」

 

「へぇ、珍しいやないか。アイズたんが修練せんやなんて」

 

「アイズなら今は【デメテル・ファミリア】に居るよ」

 

「【デメテル・ファミリア】?何故だ?」

 

「何でも畑仕事をしたいらしくてね。今度は何の映画に影響を受けたんだか」

 

数時間後、ドロドロで帰ってきたアイズはリヴェリアにしこたま怒られたがデメテル達には感謝され【ロキ・ファミリア】に定期的に新鮮な野菜が届けられる様になったとか

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