世界の中心オラリオ、平和になった街でもどうにも出来ない事がある。事故、事件、意見の対立と天気
天気は神々が操っているなんて良く言われるがそれは地上にいる神には該当しない事だ。彼らはただ面白い事に目を向けるだけ。今日の様に
「タダシ!!映画見せてくれ」
神々が列を成し映画館に入ってくる
「かしこまりました。例の続きで宜しいですか?」
「ああ、頼む」
「かしこまりました」
タダシはそう言うと神々はチケットと軽食を手にシアタールームに入っていく
映画泥棒が始まるまでザワザワと話をしていた神々を待っていたのは何とも言えない話だった
アベンジャーズはウルトロンとの戦いから時を経て世界から危険視される様になった
国連はアベンジャーズを管理下に置くため【ソコヴィア協定】への署名をアベンジャーズに求めそれを巡ってアベンジャーズは対立する事になる
『私の分析によると、スターク氏が自分こそアイアンマンであると宣言してから8年。超人と呼ばれる者の数は急激に増加しました。そしてその間に世界を滅ぼす程の事件も同等の割合で増えています』
『我々のせいだと?』
『因果関係はあると考えられます。我々の力が敵を呼び寄せる、敵が来れば争いが生じる、争えば悲劇が起きてしまう。結論として、国連の管理下に入る事も検討すべきです』
『トニー?どうしたの?貴方にしてはあり得ない位無口ね』
『もう決めてるからだろう?』
『良くお分かりで』
トニーはそう言い立ち上がるととある少年の写真を見せる
『ああ、この子はチャールズ・スペンサー、優秀だよ。コンピュータエンジニアリングの学位を取得、卒業後はインテルへの就職が決まってたそうだ。で、座りっぱなしの仕事に就く前に羽を伸ばし世界を見て回ろうと思い立った訳だが、チャールズが選んだのはベガスやフロリダじゃない。パリやアムステルダムでもない、僕と違ってね。彼は夏休みをボランティア活動に充てたんだ、ソコヴィアで。彼には夢があったろう、今となっては分からない僕らがビルの下敷きにしてしまった。ここには意志決定の方法論がない。監査を受けるべきだ、僕は受け入れる覚悟がある。枠に捕らわれたくない野放しで居たいって言うなら悪党と同じだ』
アイアンマンの言葉に反論したのはやはりキャプテン・アメリカだった
『自分のせいで誰かが死んだからって怖じ気づくな』
『怖じ気づいてない』
『自分の行動に責任を持たなくなるって事だろ?責任を転嫁するだけだ』
完全に意見が別れたアベンジャーズに更にジモと言う人物がキャプテン・アメリカの戦時中からの友バッキー・バーンズをウィンター・ソルジャーにし両陣営は話し合いでは解決出来ないと悟り対立する事になる
キャプテン・アメリカ側はバッキーから聞いたバッキー以外のウィンター・ソルジャーを使いジモがテロを起こそうとしていることに気付きそれを止めさせる為シベリアに向かおうとする
アイアンマン側は国連から猶予を貰いその間にキャプテン・アメリカ達に協定に賛成する様に促す
しかしやはり互いに理解と同意を得られず争いが起こりキャプテン・アメリカとバッキー・バーンズはシベリアに向かう事に成功する。アイアンマンもその後を追いながら独自の調査でジモが真犯人である事を突き止め一時休戦しジモを止める事に集中する
しかしジモはそこでアイアンマンの両親を殺した犯人がウィンター・ソルジャーとして洗脳されたバッキー・バーンズである証拠を見せアイアンマンは激昂する
『トニーよせ!!』
『知ってたのか?』
『違うんだ』
『誤魔化すなロジャース、知ってんだろ⁉』
『………………ああ』
この件が決定的となりアイアンマンとキャプテン・アメリカは再び対立しその隙にジモはその場を離れる、しかしその後をこっそりついてきていたティ・チャラが追いかけジモの目的を知る
『息子ははしゃいでたよ。車の窓からアイアンマンが見えるって。私は妻に言った、「大丈夫、戦いは街の中だけだ大分離れてる」でも土埃が収まり、人々の叫びが静まった後、2日も掛かったよ、家族の遺体を見付けるのに。そしてアベンジャーズは、家に帰った。私に彼らは倒せない、どう転んだって敵わない、でもお互いに殺し合わせれば』
『復讐心がお前を蝕み、彼らを蝕んでいる。裁きはいずれ下されるだろう』
『死ねば全て終わる』
しかしティ・チャラはそれを許さずジモは逮捕されキャプテン・アメリカとアイアンマンの戦いに戻る
アイアンマンは2対1と言う不利を強いられたがバッキーを無力化しキャプテン・アメリカの動きを分析し形勢を逆転させる
『最後の警告だ。投降しろ』
『………………まだやれるぞ』
フラフラになりながらも向かってくるキャプテン・アメリカにアイアンマンは仕方無いと最後の攻撃をしようとするがそこにバッキー・バーンズが邪魔に入りその隙にキャプテン・アメリカはアイアンマンのヘルメットと動力であるアークリアクターを破壊しバッキーと共にその場を去ろうとする
『盾は置いていけ!!お前に相応しくない、父が作った盾だ!!』
その言葉を聞きキャプテン・アメリカは盾を置いてその場を去りティ・チャラの手引きでワカンダに渡りバッキーは洗脳を解くまで眠る事を選択しアベンジャーズは解散し物語は終わる
「「「「「「終わり⁉嘘だろ/でしょ⁉」」」」」」
神々はこの展開は予想してなかったのかエンディング同時にそんな声を上げる
「アベンジャーズは⁉平和は⁉」
「ハルクとソー戻ってきた時どうするんだよ⁉」
「アントマンとスパイダーマンのチームでの活躍は⁉」
神々はワイワイと騒ぎ立て先の展開を心配しているとタダシが現れる
「お客様方、清掃を行いますので退出をお願い致します」
「タダシ!!更に倍払うから続き見せて!!」
「私も出すわ!!」
「俺もだ!!なんなら3倍払うぞ!!」
俺も私もと続く神々にタダシはニッコリと笑う
「お断りします」
そう言い神々を追い出し部屋の装備に入る
「「「「「「ケチ~~~!!!!」」」」」」
神々は追い出されたその場で転がったり地団駄を踏み余りに迷惑だった為それぞれのファミリアに連絡し迎えに来て貰ったのだが
「ほらロキ、帰るぞ」
「嫌や!!うちは絶対【アベンジャーズ】の続編見るんや!!」
「子供か!!我が儘言うな!!」
「フレイヤ様、そろそろお戻りに……」
「嫌よ!!こんな生殺しにあったまま帰れるわけ無いわ」
「神様!!他の人の迷惑になりますから!!」
「離せベル君!!これは僕の使命だ!!いくらベル君でもこれは譲れない~!!」
と、こんな感じで更に酷い事になった
「これ以上無理を言われますと【出禁】と言う措置を取るしか無くなりますが…………」
タダシのこの一言で子供の様に駄々を捏ねまくっていた神々がピタリと止まり統率の取れた軍隊の様に足並み揃えて帰っていった
「ふむ、この手段は神相手にはかなり効果的の様ですね。今後も使っていきましょう」
タダシはそう言い残し再び映画館で案内を進めた