「……………………」
ベルは元気の無い様子で道を歩いていた。理由は異端児達を庇う為【ロキ・ファミリア】と敵対しその結果街の人間に後ろ指を指される様になったからだ。そんな彼を見かねてヘスティアは映画でも観て気分転換してこいと送り出したのだ
「いらっしゃいませ」
「こんにちは、【仮面ライダー】お願いします」
「かしこまりました。どの作品に致しましょう?」
「えっと………………」
「じっくり御選び下さい。私は席を外しますのでお決めになりましたらチケット売場の方にお願いいたします」
「分かりました……」
ベルが返事をするとタダシは笑顔でその場を離れる
ベルは広げられたファイルを観る
「ん?」
その中で1つ異彩を放つ作品を見つけそれを手に取る
「【仮面ライダーエグゼイド】?」
何故か分からないがとてつもなく惹かれそれを手にチケット売場に向かう
「次のお客様どうぞ~あ、ベル君」
「こんにちは、リュウセイさん」
リュウセイがベルに声をかけベルも軽く挨拶を交わす
「あの、この映画観たいんですけど」
「ん?ああ、【仮面ライダーエグゼイド】か」
「はい、どんな作品なんですか?」
「これはお医者さんが仮面ライダーに変身して病気と戦う話かな?大雑把に言えば」
「あの、でもこれ…………」
「???…………ああ、仮面ライダーっぽくない?」
「は、はい」
「まぁそもそも仮面ライダーって直訳したら仮面被ったバイクに乗る人って意味だからね」
「え⁉そうなんですか⁉」
「うん、ライダーってバイク乗りの事だから名前に別に正義とか平和とかそう言う意味は無いの。極論仮面被ってバイク乗ってたらソイツは仮面ライダーって事」
「そ、そんなぁ~」
ショックを受けるベルにリュウセイは笑いながら仕事を進める
「ゴメンゴメンw、でもその作品も良い物だよ。特に【命】に関わる題材の仮面ライダーに外れはない。これ経験則ね。はい、チケット」
リュウセイはそう言うとベルにチケットを渡しベルはポップコーン等と共に席に座る
映画が始まり最初に大まかな情報が語られる
コンピュータウイルスが人間にまで感染する様に進化し人々を苦しめる
そんな人々を救う為選ばれた者が仮面ライダーに変身出来る
その情報が語られ次に映ったのはゲームに興じる研修医の姿だった
彼はとある患者に出会いバグスターウイルスと言う存在を知る
『ゲームなら、この俺に任せとけ!!』
自信満々にそう言う彼はエグゼイドに変身する
他にもブレイヴ・スナイプ・レーザー(+ゲンム)等々多数のライダーが登場し力を付けながら物語は進んでいく
そんな中、仮面ライダークロノスの策略により【仮面ライダークロニクル】が販売され購入した人々がバグスターウイルスに感染すると言う一種のパンデミックが起こった。これを止めるには【仮面ライダークロニクル】に登録されている今まで倒した敵を倒しラスボスであるゲムデウスを倒さなければならないと言う
そしてその中にはエグゼイドの力の源である仮面ライダーパラドクスの姿も
『お前との勝負はこれで最後だ』
エグゼイドはハイパームテキになりパラドクスLv.99と戦う事になる
『勝負はついたな』
『まだ、終わりじゃない。次こそは、お前に勝つ』
そう言い逃走を謀るパラドクスを逃がすことはせずエグゼイドは更に攻撃を仕掛ける
『次なんて無い。敗者に相応しいエンディングを見せてやる!!』
そうして1度エグゼイドに倒されたパラドクスは死の恐怖と命の尊さを学びエグゼイド達に協力し共にゲムデウスクロノスとなったクロノスに立ち向かい平和を掴み取る
「………………命」
「いかがでしたでしょう?」
「あ、はい。何と言うか、上手く言えないけど何でこの話が気になったのか分かりました」
「ほう?」
「見た目が奇抜だからとか色が派手だからとかそんな事じゃなくて、多分、このバクスター達が異端児の皆に似てるからだと思います」
「……………………」
「彼らにあってなかったらこんな風に思う事は無かった」
「その事を後悔していますか?」
「………………いえ、ありません。だって彼らに会わない方が良かったなんて思わないし思いたくない。僕はあの2人みたいに隣で笑い合っていたい」
「そうですか」
「あ、すいません!!余計な事まで言っちゃって。と、兎に角凄く良い話でした!!」
「フフフwそれは良かった。またのお越しをお待ちしております」
タダシに見送られながらベルは自分の本拠地に帰っていった